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【ヴァイキング~海の覇者たち】シーズン6第10話あらすじ感想:ヴァイキング対中世ロシア

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 【ヴァイキング】シーズン6もついにミッドシーズン・フィナーレ(前半戦の最終回)ですよ。

「ヴァイキング~海の覇者たち~」シーズン6の過去エピソードのあらすじと感想:

第1話・第2話 第3話・第4話 第5話・第6話 第7話 第8話 第9話 

 

【ヴァイキング~海の覇者たち~】シーズン6第10話ミッドシーズン・フィナーレ

さぁミッドシーズン・フィナーレですよ。

前半戦最終回とあって大戦が用意されました。

キエフ公国のオレグ大公はどういうわけか突然寒くて荒蕪なスカンジナビア半島を征服したくなって進軍してきたのでヴァイキングが迎え撃つ格好となります。

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キエフ公国のオレグ大公。寒いキエフ出身だけど寒いスカンジナビア半島を征服したくなります。

ヴァイキング側はノルウェー統一王になり損ねたビヨルンノルウェー統一王に成り上がったハーラルが手を組む。

この二人は多くの略奪戦を共にしてきたり敵対したりと仲が良いのか悪いのか分からない関係ではあるが、「ヴァイキングの同胞」という民族意識は共通している。

S6の前半戦で目撃してきたように、ハーラルがズルをしてノルウェー統一王の地位を手に入れたので、ビヨルンはハーラル王が疎ましい。逆にハーラルの視点から見ると、ビヨルンはいつもハーラルが欲しいもの(人徳・女・支配者の地位)を持っているので、目の上の瘤という存在である。

双方は内紛中ともいえる状態だったが、ロシアが攻めてくるのを知って取り敢えず手を結ぶことになる。

 

グンヒルドが流産する

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ビヨルンとの第一子を流産してしまうグンヒルド

ビヨルンの妻グンヒルドは、ロシアの襲撃に備えて防御準備をしているときにお腹の痛みを訴え、ビヨルンとの第一子を流産してしまう。

そら、あんな重労働してりゃあお腹に悪いですよ。

ラゲルサ先輩も身重の身でパリ襲撃しにいって元旦那が「ガレー船を山越えさせます」とか無茶苦茶言うもんだから、お子さんを流産してしまったじゃないの。大事にしないと。

グンヒルドも相当ショックを受けていたけれど、ビヨルンはここのところ散々。母、息子、ノルウェー王の地位を失い、娘もアイスランドに行ってしまった上にここにきてグンヒルドが流産してしまうとは。どんだけ悲劇が重なるねん。

グンヒルドはビヨルンのそんな苦境も感じているので余計に堪えているでしょうね。

 

イングリッドがレイプされる

元奴隷からビヨルンの第二夫人に成り上がったイングリッドは、ハーラルから「ワシのものになればノルウェー初の女王にしてやりますよ」と提案される。

提案を断ったイングリッドはハーラルにレイプされてしまう。(なおハーラルが本当に欲しいのはグンヒルド。)

ハーラルは略奪暴行殺人を屁とも思わない暴漢なので、いつも女を無理やり手籠めにしようとする。ハーラルが長年思い続けた金髪の女性は他の男と結婚したので男を殺して無理矢理自分のものにしようとしたし、二度目はラゲルサの恋人アストリッドを誘拐した挙句に「結婚しましょう」とかのたまった。

ハーラル本人は「女運がなくて」と分析しているが、女運が悪いとか良いとかの問題ではない。

誘拐してきたアストリッドは生きてラゲルサのもとに戻るためにハーラルに従って妻になるしかなかったが…

…が!

実はハーラルはこんな冷血乱暴者のくせに嫁は驚くほど大切にする。

ハーラルはヴァイキングきっての愛妻家なのです

ちなみに好きな言葉は「スコール」、意味は「乾杯」。

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誘拐してきた女性(アストリッド)と森の中で年甲斐もなく追いかけっこをしたあと「スコール?」と優しく愛を奏でるハーラル。

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誘拐してきた女性(アストリッド)に金ぴか衣装を惜しみなくプレゼントして喜ばすハーラル。「スコール!」

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「私も戦う」というアストリッド(誘拐軟禁被害者)に「君の身体が心配です。君に何かあったら私はどうしていいやら。スコール。」と気遣うハーラル

まぁ誘拐軟禁した相手に…という屈折した前提ではあるけれども、ハーラルは他にも色々な面を見せてくれた。使者として訪問してきたビヨルンを殺そうとしたアイヴァーを止めて「ワシの流儀ではなーい!スコール!」と怒ってみたり、S5終盤の対アイヴァー戦で「危ないビヨルン!すこぉーるゥゥ!!」とビヨルンの命を助けたりもした。

ビヨルンはラグナルの息子であり正統な後継者として七光りを浴びながらの英雄だったが、単細胞な側面が強くキャラクターとしては単調で深みがない。ハーラルは決して人好きするキャラではないものの、キャラとしてはビヨルンよりおもしろかったように思う。

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イングリッドをレイプしたモーニングアフターで後悔の様子を見せるハーラル。「やってもうた。すこーる。」

 

ヴァイキング対中世ロシア

オレグ達は船でスカンジナビア半島のビーチを攻めてくる。

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あ、アイヴァーとヴィットゼルクもオレグ側です。ヴァイキングなのにヴァイキングと戦います。ビヨルンは兄弟なのに兄弟と戦います。なんやねん。

前エピソードの記事でも書いたのだけれど、ロスブローク兄弟の骨肉の争いはもうお腹満杯なのよねー。

キエフ公国がこれだけ大群でスカンジナビア半島に進軍したという史実は今のところないのでドラマが史実から大幅に逸脱しているわけだから、ここでキッズとの親交を通じてすっかり丸くなってきたアイヴァーにヴァイキング魂を取り戻させ、オレグに協力すると見せかけてノルウェーを助けるというツイストがあっても良かったんじゃないかしらとも思いました。

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こんな感じでビーチに上陸してくるんだけど、これを止めるにはどうしたらいいかね…?

一応、陸側は高所になっているんでヴァイキング側は杭を立てたり弓矢射撃や火の玉攻撃といったクリエイティブな攻防を見せるのだけれど、いかんせんロシア側の勢力が大きすぎる。

パリ攻防戦のように川だったら鎖で船をせき止めたところで一斉攻撃といった効果的な戦法も使えるけど、海というのはどうすればいいわけ?

ビヨルンはビーチの高台から弓矢射撃の指揮をしながら、突破してきた敵を相手に剣で戦うことで体力を温存していますが、ハーラルはどうして最初からビーチのバトルフロントにいるの…?

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スコーォォォール!!

あなた、仮にもノルウェー王ですよ!

ハーラルは人殺しでありレイピストでもあるし人を騙したりもするが、臆病者ではない。

もともと戦うことが好きで死ぬことを畏れていないので、いつでも前線に立っちゃうわけだ。ハーラルのそんな一面は好きだよ。

ビーチ戦でロシアに数に押され気味のなか、オレグ、アイヴァー、ヴィットゼルクたちは数隻で入り江に入ってくる。

ヴァイキングたちは入り江に艀と舟を置いて進行を阻む。

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中ロ軍の船が激突しちゃうYO。

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コノヤロー!といいながら走ってくる盾の乙女グンヒルド、188cm。

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盾の乙女グンヒルドがオレグ目がけて突撃!

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オレグとグンヒルドの一騎打ち

グンヒルドの女優さん、本名はラグネイズル・ラグナルスドッティルというすごい名前なんだけど、短くしてラッガ・ラグナルズと呼ばれています。

アイスランド出身で、身長なんと188cm。さすがに貫禄あるね!

グンヒルドたちが健闘するも、ロシア舟は艀の防御戦を突破。ヴァイキングは入り江の奥へとロシア軍の侵攻を許してしまいます。

で、この入り江の奥に何があるかというとそこは何もなく断崖絶壁で、だからこそビヨルンはそっちに兵を置かずにビーチに大多数を集合させたわけだ。

ところがアイヴァーは「断崖絶壁を登りましょう」作戦を立てていたので、皆でロッククライミングして崖を登っちゃう。そんな簡単に断崖絶壁を登れるものか?アイヴァーなんか両手だけで登っちゃうからね。

崖を登って陸からビヨルン達を挟撃する計画する作戦は成功し、ハーラルは深手を負ってビーチに倒れ、エイリックに「おい犯罪者、さっさと逃げろ、新しい故郷を探せ、コールゥゥゥ…」と言ったりもする。良い奴なのか悪い奴なのか。

エイリックはハーラルが死ぬだろうと踏んで、一応ノルウェー王の冠だけ持って行く。ちゃっかり。

ビヨルンとアイヴァーは非現実世界の、つまり空想のなかでビーチに横並びに座って話をしており、アイヴァーが「兄さんはもう終わりだ」みたいなことを言っている。

ビヨルンはビーチでまだ剣を奮っているが、振り返った瞬間にアイヴァーが現れて剣でブスゥッと刺される。

これが現実かどうか、つまり実際に刺したのはアイヴァーなのかどうかは分からないけれど、とりあえずビヨルンが刺されて倒れたことで戦いは終わる。

ついにビヨルンも死ぬのかー。

覚悟はしていたけれどヴァイキングの古キャラが死ぬと寂しいなぁー。

兄弟同士の戦いはもう飽きたなぁ。あとヴィットゼルクとアイヴァーが戦いを前に狂喜の表情を見せている画も飽きた(↓みたいなやつ)。

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というわけでミッドシーズン・フィナーレ(前半戦)が終了しました。

ビヨルンの生死は不明ですが、大きな剣で突き刺されたのでおそらく生き残るのは無理でしょう。

ラグナルがいなくなったあと、ビヨルンは一応主役に一番近い存在でしたが、ビヨルンが死去したあとの後半戦はどうなるのだろうか。