「シカゴPD」シーズン9を視聴しました。
粗筋まとめと感想をお送りします。
粗筋を思い出すためにシーズン8の最後を少し振り返ってみます。
人身売買組織のロイという男がバージェスを誘拐し、バージェスが撃たれて瀕死の重症。幸い、ジェイとケビンに発見されて一命をとり止めました。
ボイトはロイを独自に発見、バージェスの居所を吐かせようとしていました。ヘイリーがボイトを尾行し、正規手続きでロイを逮捕して連れて行こうとボイトを説得します。
ボイトは納得し、ロイの手錠を付け替える所でロイがボイトの銃を奪います。ヘイリーがロイを射殺!
ボイトはヘイリーを家に帰し、ロイを地中に埋めました。
ロイは逃走と思われたまま、シーズン8が終了しました。
「シカゴP.D.」シーズン9 粗筋まとめ
・ロイの追跡捜査は続く。サム・ミラー副本部長はロイの捜索にFBIを要請、FBIエージェントはボイト、ヘイリー、ジェイの3人がロイを始末して地中に埋めたと確信。
・ヘイリーは罪悪感に悩まされる。ジェイが真相に気付く。
・でもジェイは、ヘイリーを愛しているので、結局ヘイリーとボイトの手助けをします。FBIエージェントが3人に自白を迫る中、ジェイはFBIエージェントの秘密を探りだして脅します。止むを得ず、FBIエージェントは捜査を打ち切り、この件は事なきを得ます。
・ミカエラの叔父が親権を取り返そうとバージェスを相手取り裁判を起こす。裁判の結果、バージェスはミカエラの親権を引き続き保持することに成功。
・しかしミカエラが何者かに誘拐される。叔父の関与が疑われたが叔父は無関係、インテリジェンスはミカエラを無事に取り戻す。
・ロス・テミドスという麻薬組織の捜査で、ボイトはアナ・アバロスという情報提供者と信頼関係を築く。
・ロス・テミドスの親分がパン屋の主人ハビエル・エスカーノであることが判明。
・ジェイはインテリジェンスの新メンバーにダンテ・トレスというスペイン語話者をリクルートする。トレスが犯罪組織と繋がっている可能性を否定できず、ジェイは「どうしたもんか」と悩む。結局、トレスと犯罪組織の関与はなく、身の潔白が証明される。
・ロス・テミドスの捜査が大詰め。情報提供者のアナはパン屋に潜入捜査。ボイトは捜査のためにアナに嘘をつかなければならず、アナとの関係が不安定になり始める。
・潜入捜査も限界に達してきたアナが衝撃の行動に。ボイトはアナを守ろうとするが...
といった内容でした。
「シカゴP.D. 」シーズン9 感想
まず注目はヘイリーとジェイ、ボイトの関係ね。
ヘイリーとボイトが隠してきた真実を知って、優等生ジェイがどう出るか興味津津でした。
あ、なお二人はこっそりと結婚します。シカゴ・ファイヤでもあるカップルが結婚してたので、シカゴは結婚ラッシュやね。
ヘイリーもさぁ、ちょっとズルいとこあるよね。自分の汚れを隠しやいためにジェイと結婚したも同然やん。
美男美女なんだけど、ヘイリーとジェイていまいちケミストリーがなくて、カップルにする必要性を感じない。むしろカップルにしない方が、唯一無二のパートナー関係として互いの信頼が深くなったんじゃないだろかと思うのよね。ちょうど「ロー&オーダー性犯罪特捜班」のオリビアとエリオットのように。あの二人は長年コンビを組んでて、お互い愛し合ってるけど行動には移さないというアメリカでは考えられないような長寿カップルですが、それがお互いのキャラに深みを与えているんだ。
で、ジェイはですね、結局ヘイリーとボイトを助けることにします。法も破ってるし道義的にも悪いけど、ロイはどうしようもない悪党だし結果オーライ!みたいなノリがボイトっぽくて、正直ジェイのキャラとしてはどうなの?という感じもしないでもないが、ボイトという良い先輩を9年も見てきてますし、愛する妻ヘイリーの人生がかかってますから、苦渋の決断なのでしょう。もう、どうにでもして。
正直、ヘイリーの「ボイトと同じ道を辿る」系ストーリーはあまり興味がないんだよなー。興味あるとしたら、アダムのボイト落ちの方が面白いかな。アダム嫌いだったんだけど、ここ数シーズンは好き。キムに冷遇されっぱなしだからかな。
アダムといえばキムとはつかず離れずの仲が続いていて、「もう何なのお前たち、いい加減くっついちゃえよ」と思っちゃうんだけど、そもそもなんで別れたんだっけ?でも、男女関係はここまで深くなると、新しい人と恋愛関係を始めるのが難しくなるよね。
ミカエラの面倒をあれだけ見てるのに、いざとなるとキムに「ミカエラは私の子」と言われて突っ撥ねられるのは見ていて気の毒。ミカエラに心も体も時間も努力も投資しているのにさ、突然「貴方は無関係」と取り上げられてしまうのは酷よね。まぁ、確かに誘拐事件の時は、焦って無謀な行動に出るので、キムの立場からすれば鬱陶しいかもしれんが。
はい、それからロス・テミドスという麻薬組織が出てきます。情報提供者アナ・アバロスは、交際していた男がロス・テミドスのメンバーだったかなんかで(忘れた)、組織と関係がありました。
組織の親分が実はパン屋の主人ハビエル・エスカーノであることが分かり、アナがパン屋に潜入捜査という展開に。
アナ気に入ってたんだけど、終盤の途中から暴走すんのよ。なんでも組織入会の儀式で、メンバーが女性をレイプするというトンデモ儀式があって、アナもかつてレイプされたらしい。で、それを命じたのがハビエル・エスカーノである事をボイトはアナに隠すことにしたわけだ。確かヘイリーかジェイはアナに言うべきだと主張してたような。
でも、やがてアナは気づいちゃうのね。そんで捜査も大詰めというところで、パン屋でハビエルを刺しちゃうの。逃走したアナをボイトが追って、血がついた車とか痕跡をボイトが一つ一つ消して歩いてて。え...お前、何やってんの...?ていう...
アナを大切に思ってたのは分かるけど、冷静さに欠いたボイトらしくない描写が違和感ありすぎて、ちょい興醒めしちゃったわ。あんな簡単な証拠隠滅したって、バレちゃうよねぇ。
で、交差点でボイトがアナを止めるんだけど、パニくったアナがボイトの肩を撃ってしまい、アナは駆けつけたヘイリーに撃たれて死んじゃうの。生きててほしかったなー。
まぁ、そんな終わり方なんですが、ロス・テルミド戦は中心がアナに移ってしまったせいか、期待外れでしたね。あくまでもインテリジェンスの捜査を中心に、アナは真実を知っても冷静にサポートしてハビエル・エスカーノを逮捕か射殺という方向の方が良かった。
逮捕して、次シーズンでアナが狙われるという展開とかね。もっと面白くなったと思うんだよね。残念。
そして最後に、ジェイがリクルートしたダンテ・トレスについて。やっと新メンバーきたー。
アントニオが抜けて以来、落ち着かない新メンバー枠ですね。ロハス刑事もどっか行っちゃったまま帰って来ないし(説明もなかった)。
でもこの枠にはやはりスペイン語話者を入れるべきだと思う。スペイン語話者がいない警察チームでどうやって犯罪組織を捜査してくのか甚だ疑問じゃない?「ナルコス」でもスペイン語分からない捜査官とかいたけど、ちょっとあり得ないなぁ。現実にはそんなことないよね。確か、米国の国境警備隊なんて60%がヒスパニック/ラテン系のスペイン語話者ですからね。
で、ダンテ・トレスですが、寡黙で勤勉なキャラとして描かれます。ジェイが打ち解けようとして一生懸命話しかけるんだけど、一言しか返事が返って来ないあたり、自分と同じ匂いがしてしまって好感度大w
私も立派なコミュ障ですし、非社交的な人間なんで、どうしても応援したくなっちゃうのよねー。
トレスは貧しい家庭に生まれ育っています。ジェイがトレスを信用できないかもしれないと思い、トレスの自宅にアポなし訪問した時は、ご近所のガラ悪い連中が集まってきました。こういうキャラ、シカゴPDに必要だと思う。
身の潔白が証明されたトレスは、シーズン10にレギュラー出演することが決定しました〜パチパチパチ。やったー。
あとはアジア系でITガイかITガールを入れてくれれば言うことなしだわ。
以上!
シーズン10も楽しみです!