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【タイガーランド】コリン・ファレル主演、ベトナム戦争準備映画の感想

タイガーランド映画の感想

タイガーランド(2000年)

以前にふかづめさんに斬ってもらった映画「タイガーランド」を観返してみました。

海外ドラマ「ジェネレーション・キル」を観てからちょっとミリタリーものがもっと観たくなって。コリン・ファレルも観たくなってからに。

 

『タイガーランド』作品紹介

原題:Tigerland

公開年:2000年

監督:ジョエル・シュマッカー

出演:コリン・ファレル、マシュー・デイヴィス、クリフトン・コリンズ・ジュニア、シア・ウィガム、ジェイムズ・マクドナルド、コール・ハウザー

上映時間:101分

このあとコリン・ファレルは同監督と「フォーンブース」「ヴェロニカ・ゲリン(フーリガンのチョイ役)」でもご一緒しています。

またコリン・ファレルはナチス収容所を題材にした「ジャスティス(2002年)」でコール・ハウザーと再び共演していますね。

 

『タイガーランド』あらすじ

ベトナム戦争が泥沼化した1971年。ルイジアナ州のポーク基地に配属された小説家志望の志願兵パクストンは、そこでボズと出会う。

彼は上官の命令にも平然と逆らい、軍規の抜け道を利用して何人もの新兵の除隊を手助けしていた。そのため、彼は兵士としての技能こそ優秀ながらも、いまだ最終訓練で不合格の判定を下されては最初から訓練をやり直しする日々を送っていた。

そんな彼に対して、パクストンは次第に惹かれていくが、好戦的なウィルソンは強い反感を抱いていくのだった。

タイガーランド-Wikipedia

ベトナム戦争を題材にした映画は数あれど、ベトナム戦争に行く前の訓練を描いた映画て珍しい。だってベトナム戦争という特大のメインディッシュがあるというのに、わざわざその前菜となる「訓練」を描こうと考える人はあまりいないよね。

 

『タイガーランド』感想

タイガーランドというのはベトナム戦争の最終訓練の場で、ほぼ戦地ベトナムをイメージした過酷な地ということらしい。

映画はベトナムには一度も行かず、ベトナムへ向かうバスが発進するところで終わるので、戦争映画というより戦争準備映画です。

フルメタル・ジャケットの前半をずっと見ている感じ…残念ながら故R・リー・アーメイ軍曹ドノフリオンのほほえみデブといった個性的キャラは出てこないので、ひたすらコリン様の眉毛を拝み倒す映画である。私向けの映画です。

テックの方は、なんでも16㎜で撮ってるらしいので、画面がブレブレしてた。たまに顔へのズームインとかあった。ドキュメンタリー調にしたかったらしい。

ちなみにこの映画の俳優たちにはトレーラーもメイクアップアーチストもヘアースタイリストも椅子も与えられなかったそうです。コンバットの訓練も受けたそうなので、リアリティに拘りたかったのでしょうね。

ふかづめさんはコリン・ファレルが実戦を好まない俳優だと言ってたけど、ファンとして追記するとコリン様はああ見えて実は脱走がお好き

ミリタリーものはこの他にも「ジャスティス(ブルース菌と共演)」や「ウェイバック」にも出てるけど、「ジャスティス」はナチス収容所から脱走する話だし、「ウェイバック」はシベリアから脱走する話。本作「タイガーランド」も軍から脱走する。戻ってくるけど。

つまりコリン様はああ見えても3回脱走に成功している伝説の脱走犯なのであります!

さてコリン様は徴兵されてルイジアナ州ポーク基地にやってきます。ほとんどの兵士は徴兵されてやってくるんだけど、パクストン(マシュー・デイヴィス)は自分から志願した。

そこでベトナム行きの前に過酷な訓練が待っているわけだけど、コリン様はベトナム戦争が意味の無い戦争だと思ってて、上官の命令に背いたりKYな質問したりして軍事訓練を拒否しまくり、軍の統率を乱す。

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タイガーランドの軍事訓練で「溝から出てベトコンの銃撃を受けても凸しろ!」と言われたので「嫌であります!溝から出たら死にます!」と拒否るコリン様

兵士たちに「出ろ!出るんだ!」と命じる上官を尻目に、仲間に向って

「出るな!出たら死ぬんやで!絶対に出るな!」

と叫ぶコリン・ファレル。

溝から出るとあっちの方に勝手に歩いて行ってどっかり木の根元に腰を下ろし、タバコを吸い始める始末。

外出禁止にされても無視、バーに繰り出し、カワイ子ちゃんとベッドインして楽しみます。

上官はもちろんコリン・ファレルを目の敵にするが、コリン・ファレルはへこたれない。怒鳴り散らすスタッフ軍曹の前でも後ろでもニヤニヤしてる。

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ウフェッ

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クフッ

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軍曹のシゴキ言葉に爆笑するコリン様。このあと「何がおかしい貴様!」と怒られる。

コリン様のこの様子を見ていると、軍にいた時の旦那の様子によく似ている。

しかしコリン様は単なるおふざけの厄介者ではない。

仲間の兵士たちがこぼす「オラ故郷に帰りてえ」「俺もう無理」という嘆きをしっかり耳にしていたコリン様は、軍紀の知識を盾に上官に交渉して仲間を次々と除隊させることに成功する。

いつしかコリン様は兵士たちを解放する堕天使に。

小隊長に任命されて張り切っていたマイター(クリフトン・コリンズ・ジュニア)でさえ、最初こそ「皆が真面目にやっているのに。お前は厄介者だ」とコリン様に言っていたのに、途中でシゴキに耐えられなくなりコリン様に「逃亡さしてくれるか?」と依頼する。

真面目にやろうとしている者がプレッシャーやストレスに押しつぶされて敗退していくというのはミリタリーという極端なシーンでなくとも、教育や仕事の場面でも往往にしてあることで。

逆に本作のコリン様のように人様に「なんだこいつ変な奴」と思われたり従うべき上官から叱責されても屁とも思わない超人もいるわけだが、結局自分の信念をしっかり持っている人というのはそれが何よりも強大な武器であり得るとともに、皆が当たり前に思っていることに一石を投じる風変りな人物が実は正しいということも充分あり得るということを忘れちゃいけないね。

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コリン・ファレル式敬礼からの中指立て

ベトナム行きバスに乗り込む前にいがみ合ったスタッフ軍曹への敬礼→からの中指立てがコリン様らしい。やんちゃな糞餓鬼イメージのあるコリン様だけど、この映画のボズ役はいかにもコリン様らしくて最高にクール。大好きィ!

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やっぱり格好いい!