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【ジェネレーション・キル】第1話~第3話あらすじ感想:イラク侵攻の海兵隊を描いた実話に基づくドラマ

ジェネレーション・キルあらすじ感想海外ドラマ

ジェネレーション・キル

「バンド・オブ・ブラザーズ」「ザ・パシフィック」に次ぐHBOの戦争ドラマ「ジェネレーション・キル」を視聴しました。

2003年イラク・バグダッドに侵攻したアメリカ海兵隊のリアルな様子を描いています。

エミー賞11部門にノミネート、「音響編集賞」「音響効果賞」「視覚効果賞」の3部門を受賞しました。

観始めたところ、あまりにもデキが良いのでさっさと紹介しちゃう。

全7話です。

第3話まで観たところでこの記事を書いています。

 

【ジェネレーション・キル】あらすじ

イラク戦争の最初の40日間、高度な訓練を受けてイラク戦争に投入された米海兵隊第1偵察大隊は、何が起こるか予測できない日々を過ごしていた。 彼らは装備不足、無能な指揮官、ことあるごとに変わる交戦規則にいら立ち、その任務に疑問を感じるようになる。

ジェネレーション・キル-ワーナーブラザーズ

 

【ジェネレーション・キル】登場人物

海兵隊第1偵察大体はハンビー5台に搭乗していて、総勢24人(各ハンビーに5人ずつ乗っている)。この海兵隊員24人と指揮官たちが登場する。

ユニフォームにヘルメット装備なので最初は顔が見分けづらいでしょうから、第3話まででキーパーソンとなる登場人物をここで紹介します。紹介しますよ、紹介すりゃいんでしょ!

ハンビー1台目

ブラッド「アイスマン」軍曹(チームリーダー)アレクサンダー・スカルスガルド

スウェーデンの貴公子。194cmの長身に端正な顔立ちで女性を魅了、男性も魅了。「ビッグ・リトル・ライズ」ではニコール・キッドマンにあんな事こんな事してるが、本作では冷静で有能、良心チームリーダーを演じている。

隣のレイがよく歌い出すのでたまに一緒に歌わされているが、無理してる感じが伝わってくるあたり、本当に男前なスカルスガルドなんだなぁと実感せざるを得ない。

本作の主役と言ってよい。父はベテラン俳優のステラン・スカルスガルド(話題の新作「チェルノブイリ」で好演、父も191cmのガリバー親子)。

ジェネレーション・キル ブラッド「アイスマン」軍曹

レイ伍長ジェームズ・ランソン

最前列ハンビーの運転手。多弁でおふざけ話ばかりしているが、たまに鋭いところを突く。アレクサンダー・スカルスガルドにひたすら「黙れ」と言われるが、決してめげない。フォーエーバー喋りまくり。

ジェネレーション・キルあらすじ感想レイ伍長

 

トロンブリー上等兵ビリー・ラッシュ

新入りの撃ちたがりサイコ。銃を撃ちたくてたまらないヤバめな奴。ことあるごとに

「犬、撃っていいですか?」

「キャメル、撃っていいですか?」

「人、撃っていいですか?」

と上官に聞いてくる。

入隊してなかったら間違いなく銃乱射事件を起こしていたであろう銃乱射事件実行犯予備軍キャラ。

トロンブリージェネレーション・キルあらすじ感想

 

ジャーナリストビリー・ターゲセン

ハンビー1号に同乗するジャーナリスト。なぜかローリング・ストーンズ誌。 

 

ハンビー2台目

アントニオ「ポーク」エスペラ軍曹(ハンビー2のチームリーダー)ジョン・ウエルタス

アレクサンダー・スカルスガルドが良心の人である一方、戦争に犠牲は付きものと割り切ったドライな考えをするチームリーダー。

 

ハンビー3台目

ルーディ軍曹ルーディ・レイエス

野営テント内でドリップコーヒーを沸かしたり、小指を立てて飲んだりするためにゲイ疑惑のあるルーディ。(米軍はオバマ政権までゲイの入隊は公式には認められていなった。)本作では鍛え抜かれたヌードを披露。本名で出演している。

 

ハンビー4台目

ナサニエル「ネイト」フィック中尉(チームリーダー)スターク・サンズ

第1偵察大体の中では最上位の上官。穏やかな性格。

 

ハンビー5台目

ドク(海軍衛生兵)ジョナ・ロータン

 

指揮官たち

第1海兵師団:師団長ジェームズ「マッドドッグ」マティスロバート・パーク

出ました狂犬(マッドドッグ)。トランプ政権のマティス前国防長官です。イラク侵攻の時に第1海兵師団の師団長を務めていたんだぁ。ロバート・パークのキャスティングがピッタリですね。

 

第1偵察大隊:指揮官「ゴッドファーザー」中佐チャンス・ケリー

しゃがれ声は咽頭がんによるものらしい。

 

第1偵察大隊:ジョン・シクスタ上級曹長ニール・ジョーンズ

終始怒鳴っている曹長。

服装規定、特にヒゲに異常なこだわりを見せる風紀委員長。

 

アルファ中隊指揮官:ブライアン・パターソン大尉マイケル・ケリー

愛しのマイケル・ケリー様。セクシーセミハゲTOP10に絶対入る。マイケル・ケリーは「ハウス・オブ・カーズ」のようなスマートなエリート役も似合うけど、ミリタリーも似合うんだよなぁー。地味だけど仕事しっかりこなす派。「ロング・ロード・ホーム(感想ここ)」のケリーも仕事こなしてた。「ウォーキング・デッド」にCJとして出てこないかしら。

唯一まともな指揮官。

 

ブラボー中隊:「キャプテン・アメリカ」大尉エリック・ネニンジャー

これ実在の大尉だったらヤバイw

兵員に「キャプテン・アメリカ、ヤバイ」と馬鹿にされる正真正銘の馬鹿。

 

 

【ジェネレーション・キル】感想

ミリタリーものというと「またどうせ米軍=英雄というような短絡的な愛国心をくすぐる奴でしょ」と偏見を抱いてしまいがちだし、旦那が米兵だと自ずと米軍の内情や雰囲気を肌で感じるようになるので、よほど現実に即していないと馬鹿らしくなって見る気が失せてしまうが(ミリタリーものは厳選されたものしか観ない旦那の気持ちが今なら理解できる)、本作はその心配なし。

むしろ米軍を賛美するプロパガンダ的性質は微塵も感じさせず、淡々と海兵隊のリアルな日常、内情が描かれている

出来の良さに正直、驚いた。

それもそのは、製作総指揮はデビッド・サイモンとエド・バーンズ!あのカリスマドラマ「ザ・ワイヤー感想記事ここ)」のコンビである。

やっぱりショーランナーの影響力は絶大だよなぁ…と納得しまくり。出来損ないの「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド(しょうもないのに感想めいっぱい書いてる)」と比べたら天と地ほどの差がありますよ。

本作は、同じ戦争ドラマでも「第2次大戦を描いた「バンド・オブ・ブラザーズ」や「ザ・パシフィック」とはまったく性質が異なる。

それもそのはず、イラクに侵攻はしたものの、その内情は任務不明敵の正体不明・居場所不明従軍期間も未定と、全てが不明確という始末なのだから。

「キル・ナチス!」「キル・ジャップ!」というミッションさえなく、イラクに侵攻してみたものの、殆どイラク民間人だし、敵がどこにいるか分からない。民間人に化けているとも言うけど、会う民間人は皆手をふってくるし、「解放してくれて感謝している」とか言うし、しばしば米軍がイラク民間人を撃ち殺しちゃうし、複雑ー。

そんな中、後部座席では新米が「早くぶっ放したいなぁー」「犬、撃ち殺していいですか」とほざいてるし、指揮官はサムい熱弁スピーチをするし、「ここを制圧しよう」「あっ空港な」とか全体像の見えない戦略を展開する。

「あっち進めな」とか言うのでアレクサンダー・スカルスガルドが「あっちは違うと思いますが」と異を唱えるも「いいからあっちだ」とごり押しし、行った先がデッドエンド。しかし上官には「アレクサンダー・スカルスガルドが道まちがえましてー」とか人のせいにしてアレクサンダー・スカルスガルドの目を丸くする。

無能な指揮官はイラク兵の残したAK47を「ヤッターマン」とか言いながらぶっ放して下士官に「AK47撃つの止めてくれるか?敵兵による発砲だと間違えるから。やめないとボコる、サー」と叱られたり、素人のような間違いばかり犯す。

交戦規定(Rules of Engagement)もコロコロ変えるので、兵士たちは困惑しきり。「民間人は殺すな」と言ったかと思えば、民間人の村を突然総攻撃して皆殺しにしたりする。

まともな兵士のストレスレベルや、察するに余りある。換言すれば「つーか、俺たちここで何してん?」である。

一番悲惨なのがアレクサンダー・スカルスガルドとネイトのようなチームリーダー、つまり中間職を担う人物で、上の馬鹿と下の馬鹿にひたすら難儀する。軍でも民間でも中間職は苦労するようだ。

というわけで、第1話~第3話の感想をザクッと述べましたが、本当に面白いので是非見てみてくださいね。

「ジェネレーション・キル」を観終わった感想はこちら

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