あけおめことよろ
雑煮やおせちが食べれないのでカルフォルニアでクサクサしています。
友人から「雑煮飽きた」とかメッセが届いた日には殺意を覚えました。
若い頃は日本食へのこだわりはそう強くなくアメリカの食事も美味しいし全然平気ーとか思ってたんだけど、アラフォーステージになると食事嗜好がガラッと変わり、日本食のために将来日本帰国を計画するようになるのは私だけじゃないはず。
「そんなことねぇよ、アメリカの食事も美味しいよ。不味い言ってるのは都市部に住んでいないからじゃない?」という声も見かけるけど、お前たちも40過ぎればわかる。年とって毎日肉食はきついぜ…アメリカの食事ってさ一品料理が多いんだよ。ワンプレート料理とか。
日本のようにメインの肉魚、ご飯、みそ汁、副菜、漬物みたいなコンビが恋しくなるのよねぇ。あと地方のSAや道の駅で売っているような総菜、産地品とかね。〇〇漬けとか若い頃たいして食べたいとか思わなかったけどさ、この年になるとそれがあればいいみたいになってくるのよね。
最近、アルバートソン(スーパー)で冷凍うどん見つけちゃってね、うどん確保ーッ!と超テンション上がりました。
はて。
2023年の映画記事第一弾はこれよッ!
昨年の2022年に「全米で気絶者続出!」とか煽られてた「テリファー2」とかいう作品が気になったので前作「テリファー(2006年)」をピックしちゃう!!うわぁ…このチョイスがGさん。
「テリファー」
原題:Terrifier
製作年:2016
監督・脚本:ダミアン・レオン
出演:ジェナ・カナル、サマンサ・スカフィーディ、デビッド・ハワード・ソーントン、キャサリン・コーコラン、マット・マカリスター、
上映時間:85分
「テリファー」粗筋
ハロウィーンの夜、殺人ピエロが人を殺しまくる話
「テリファー」感想
実はさぁ、スプラッター苦手なのよ…。ホラーは好きなくせに。
ホラーはホラーでも明るいホラーが好きなんだよね。13金シリーズとかゾンビとかさ。ほら、ホラーなのに暗いってさあ、なんか嫌じゃない。明るくザシュッ!とかナタ振り回したり皆で人間貪ってたりすると、一種の祭り?て感じで済ませじゃんかさ。
でもスプラッターて殺人シーンそのものをグロく、鮮血を赤く、カットされる人肉をリアルに…みたいなところに美学があるような気がして、いまいち及び腰なのよね。だから本作も恐る恐る観たの。
「そこまで残酷にする必要があるのか!?」みたいなコメントもどこかで見かけたからさ、「うわぁー嫌だなぁ、何するんだろう、このピエロ、ああ怖いなぁ」なんて思いながら。
はい。
ハロウィーンの夜、ビッチ1(ブロンド)とビッチ2(ブルネット)が街を彷徨していると、ピエロが路地から登場する。
ブルネットの方が「あいつ絶対ヤバイって」とピエロのヤバさに気付くが、ブロンドの方は「やっだー、大丈夫だって、あっはっは!」と超ポジティブ。お茶の間の皆さんに「あんたシバかれるでー」と伏線を確実に撒く。
二人はピザ屋に入るが、まもなくピエロも店に入ってきた。そして隣のテーブルからブルネットを必殺ガン見。
こんな感じでピエロが反対側のテーブルから笑かしてくるのでブルネットが居心地悪そうにしていると、ブロンドが「心配しなくても大丈夫だって!何もしてこないじゃん」とピエロの太腿に座って一緒にセルフィー撮り始める。
ビッチ二人はピエロがトイレに行ってる間に店を出て車に向かう。ピエロはトイレを糞まみれにしてピザ屋を怒らせたあと、ピザ屋と従業員を血祭りにしてからビッチ二人のあとを追う。
ピエロの手により女の車のタイヤが切り裂かれていたため、二人は帰ることができず、ブルネットの方の姉に迎えを頼む。
姉を待っている間、ブルネットはおしっこしたくなり、目の前の古い建物から偶然出てきた用務員のおっさんに頼んでトイレを貸してもらう。
車に残ったブロンドがまずピエロに捕まり、ブルネットも建物内に閉じ込められて捕まってしまう。
ブロンドは裸で開脚され逆さ吊りにされていた。
わぁ・・・おっぱい美乳!
美女の美しいおっぱいを拝んでる暇もなく、ピエロがブロンドを縦に二等分切りする。このシーンが一番残酷で、全部見せるからそらグロいのなんの。顔~頭にかけて頭蓋骨があるからって難儀するのリアルだからやめい!ていうか背骨はどうしたん。
確かにそこまで残酷描写する必要あるのかなぁ、という感じはあるんだけど、スプラッター系っていかにクリエイティブに前例のない殺人を描けるかという美学があるからねぇ…スプラッター系で好きなのはヘルレイザーかな。あれは格好良さがあった。
さて、いよいよ始まったピエロによる殺人劇だが、批判したい点は多い。
ブルネットはなんとか縄をほどいて逃げ出すのだが、反撃するチャンスも何度となくあるのに、①一打撃しては逃げる、②打撃チャンスなのに「ばっちこい!」とか言って変態殺人鬼ピエロ相手に正々堂々と戦おうとするの堂々巡りなので、「何やってん…」と言いたくなってしまう。登場人物がアホな行動をするのはホラー映画あるあるといえばあるあるなんだけど、襲われた恐怖からパニクってアホな行動をするのとは違うのが本作の問題。
せっかく木片でピエロを殴り倒したのに、「立て!立て!」とピエロを奮い立たせようとしたり。
・・・なんで?
なんで友達を縦に真っ二つに切断したピエロに「立て!」とか言ってんの…?
動けなくなるくらいまでボコボコ殴っていけばいいのに。
そんなことしてピエロに回復する時間を与えてしまうから、ピエロはゆっくりと上半身だけ起こし、あろこうことか足首から銃を取り出してズキューンとブルネットを撃っちゃう。
銃・・・?
ま、まさかここで猟奇殺人ピエロが飛び道具出してくるとは・・・反則ゥ!
この手の殺人鬼ホラーてのはさ、鋭利な刃物系か素手が手口を使わないと殺人鬼ホラーと言えないと思うのよね。13金ジェイソン、ハロウィンのマイケル、エルム街のフレディ、テキサスチェーンソー(悪魔のいけにえ)のレザーフェイス、カテゴリ的にはこのピエロもここに入るわけ。(なんでかっていうと最後のシーンの超常現象が理由)誰も銃なんか使わないわな。どっちかってと被害者の方が使う代物だで。
そんなもんで、銃が登場した瞬間は、たぶん笑うところじゃないと思うんだけど、声出して笑ったね。しかもビッチ2はそのまま銃で殺されるし。
まもなくブルネットの姉も到着するんだが、この姉が少しは気概を見せてくれるかと思いきゃ、ただ逃げ叫ぶだけで反撃を何もしないので落胆ー。らくたーん。
「テリファー2」は果たしてどうかなぁ。