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映画【デッドマン・ダウン】コリン・ファレルの感想:ノオミ・ラパス&イザベル・ユペールも出てる

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「久しぶりに映画の感想でも書いてやるか」

そう思った僕は、コリン・ファレルの「タイガーランド」というベトナム戦争訓練映画の感想を書いた。

コリン・ファレルはアイルランドきっての色男。僕はコリン・ファレルが大好きだ。

人は、人はというかふかづめさんは彼を八の字眉俳優と呼ぶ。ファレ坊とも呼ぶ。

コリン・ファレルを愛でながら書いた映画記事は、Yという戦争と皺ラバ―のサイコパス、そして分裂症の映画斬り魔Fに酷評された。(上で名前を書いたのにアルファベットにする意味あるんか。)

「コリン・ファレルしか書いてない」

「コリン・ファレルへの愛だけは伝わるけどぉー、観ない」

「もはや情報の薄さに敬意」

「慰めてあげちゃう」

 ...小馬鹿にしやがってェーー!

僕は、憤りを抑えながら「見てろリベンジ、待ってろリベンジ、復讐するは我にあり」と呟きながら新たなビデオを手にした。

あ違った、ふかづめさんじゃあるまいし、ビデオではもう映画を観ていない。僕はスマホの再生ボタンをタップした。

手にしたスマホタップした映画は「デッドマン・ダウン」。

コリン・ファレル主演のクールサスペンス映画である。

また懲りずにコリン・ファレル。コリファレ。懲りファレる。

ここでもコリファレがあまりに格好良かったので、僕は不届き者二人に「デッドマン・ダウン」でリベンジすることを誓った。

奇しくも「デッドマン・ダウン」は妻子を殺されたコリン・ファレルが組織に潜入して復讐を遂げる話である。

それはまさにあの二人組に復讐をする僕。つまりコリン・ファレル=僕。コリン・ファレルと僕は一心同体になって復讐を遂げるのだ。

したがってタイトルは「【デッドマン・ダウン】映画の感想」ではなく「コリン・ファレルの感想」です。

嫌味を…命懸けの僕の嫌味を読み取ってくれますか。くれない、あぁそう。

「コリン・ファレルのことしか書いてない」と批判されて、僕がまんまとコリン・ファレル以外のことを書くとでも思いましたか?書きません。

僕はめげません。コリン・ファレルの感想を書きます!

私は一体誰。

 

【デッドマン・ダウン】作品情報

原題:Dead Man Down

公開年:2013年

監督:ニールス・アルデン・オプレヴ

出演:コリン・ファレル、ノオミ・ラパス、イザベル・ユペール、テレンス・ハワード、ドミニク・クーパー

上映時間:118分

いかにもB級なタイトルに「ダセー」と思っていたら原題も同じだったにゃー…(´・ω・`)

でも中身は割とダセくないから安心おし。

監督はスウェーデン版「ドラゴンタトゥーの女」のニールス・アルデン・オプレヴ監督。

ルーニー・マーラじゃない方のドラゴンタトゥーの女ノオミ・ラパスと再びタッグを組んでいます。

オプレヴ監督は、主にTVドラマを手掛けているデンマーク出身の監督で、本作がハリウッドデビュー作。

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意外な組み合わせだけど結構似合ってる、白ドレスのノオミが綺麗!

ノオミ・ラパスと懲りファレという組み合わせも意外性があって希少だなと思ってたら、ノオミ・ラパスの母役に何故だか突然イザベル・ユペールが出ている。

悪役である犯罪組織のボス役に、やりづらいと噂のテレンス・ハワードが扮しています(アイアンマンの右腕をバトンタッチされた)。あれ?名前ハワード・テレンスだっけ、テレンス・ハワードだっけ?いるよなー、こういう苗字と名前が逆転してもOKな両刀タイプ。マーラ・ルーニーとルーニー・マーラとか。

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犯罪組織のボスというより、どっちかつうと刑事っぽいハワード・テランス

個人的にはテレンスは実は割といい奴だったーみたいな善人癒し顔の持ち主だから、復讐の相手としてちょっと迫力不足な気がしたけど、どうですか。僕の復讐相手の二人組のほうが憎たらしいでしょ。

 

【デッドマン・ダウン】あらすじ

妻子を殺され復讐を誓う暗殺者ビクターは、交通事故で顔に大きな傷跡が残り、生きる希望を失っていた女性ベアトリスと知り合う。ベアトリスはビクターが人を殺す現場を目撃しており、自分の顔に傷を付けた加害者を殺してほしいとビクターに頼む。このことをきっかけに孤独な2人は距離を縮めていくが、事態は思わぬ方向へと向かっていき……。

デッドマン・ダウン-映画.com

 

【デッドマン・ダウン】感想

犯罪組織のメンバーであるコリン・ファレルは、実は組織に妻子を殺されていた。コリン・ファレルは復讐のために2年前に組織に潜入していたのだった。

犯罪組織の重要な男ポールをこっそり殺したコリン・ファレルだったが、コリンが知らぬ間にマンションのお向かいさんに殺害現場を目撃されていた。そのお向かいさんがノオミ・ラパスである。

ちなみにその母ちゃんはイザベル・ユペールでもあった。まぁ、すごい。

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ユペールのペディキュアをチェックするビューティシャンのノオミ・ラパス

しばらくマンションの窓越しに顔を合わせて手を振り合っていた二人だが、やがて食事の約束をする。

ノオミ・ラパスの顔には交通事故でできた大きな傷跡があった。食事の後、ノオミ・ラパスはある家の前にコリン・ファレルを連れて行く。家の主は、飲酒運転でノオミ・ラパスに突っ込み、ノオミ・ラパスの顔に大きな傷を残した男だった。

ノオミ・ラパスは男を恨んでいた。そこでコリン・ファレルにポール殺害シーンの動画を見せ「私の顔をこんな目に遭わせたあの男を殺して。じゃないとこの動画を警察に渡す」と脅迫する。

犯罪者心理であれば「しまったー見られてたー。こいつも消すしかねえな」と目撃者を消すという選択肢を検討するものだだが、もともとコリン・ファレルは犯罪組織に所属するような外道ではない。組織にいるのは妻子の復讐のためであり、誰彼構わず暴力を行使する犯罪組織メンバーとは違う。

脅迫し、脅迫される間柄だが、じきにノオミはコリン・ファレルが自分と同じ「壊れたハート」の持ち主であることを感じ取るようになる。コリンもコリンで、大切なものを奪われたノオミの気持ちに共感を示す。

二人は大切なものを奪われたブロークンハート仲間。コリン様はノオミの顔の傷に自分を重ね、ノオミはコリン様のまっすぐ見据える目の奥に悲しみを見る。

ノオミがコリンに交通事故男の復讐をせっついて「復讐を果たせば男の事を忘れて前に進める」とか言ってくるので、コリン様はますます復讐を終わらせたくなくなってしまう。要は鏡みたいに作用しているわけです。

そんな人間のコアを揺るがすような共通点を持つ二人が互いに惹かれ合うのは当然ですが、情熱的に燃え上がるベッドシーンを挿入したり、唇を奪い合うような激情シーンを挿入するといったチープで野暮なことをしなかった点は大いに評価できます。

安易にベッドインさせてしまえばコリン様の心の傷もノオミの顔の傷もセックスによって一瞬忘れられる程度のものと軽視されてしまって、復讐への強い意志がウソくさく感じられてしまうし結局イイことは何もないわけだが、デンマーク人のオプレヴ監督はその辺をちゃんと分かっているのだろうと思う。

二人の間に芽生えた愛情は「レオン」のマチルダとジャンレノや「ティアーズ・オブ・ザ・サン」のブルース・ウィリスとモニカ・ベルッチを連想させるような愛情。

そんな二人の微妙な心理のやり取りが本作の見どころの一つで、ロマンチックな私としては2人がスクリーンに出ているシーン、とりわけ言外の雰囲気を一番楽しんだ。コリン様はまっすぐな目と八の字眉毛をしているけどいつになく寡黙な役だし、ノオミは純真で美しい役だし、台詞も洒落てて言うことなし。

ときどき必要以上に存在感が出ちゃうノオミのママ、イザベル・ユペールがコリン様に近付いてくると、イザベル・ユペールとコリン様のロマンス映画になっちゃうんじゃないかと心配になってしまうのはどうなんだろう…ノオミがいない時にコリン様がやってきたら、イザベル・ユペールのミステリー映画になっていたに違いない。

一方、軸となる復讐ストーリーだが、こちらはちょっと疑問符がつく展開がある。まず、コリン様は家族と一緒に殺されたことになっているのだが、実際は生きていて、犯罪組織は誰もコリン様の顔を知らない。そんなのあり?と思ったんだけど、詳細は全部省いているので知りようがない。

「パニッシャー」のフランク・キャッスルのように、家族を殺された経緯や生前の家族のショットなどを挿入していたら、主人公にもっと共感できていたし、痛みと復讐心の強さを理解できた。また、組織がいかに危険でド腐れ下道かという理解も進んでいたはず。

それからコリン様は復讐するにあたって、家族の写真を小刻みに切って少しずつ組織のボスたちに送りつけるんだけど、これやんなくて良いんじゃね?

そら復讐を果たす前に自分の正体を明かして「何故ユーは死ななきゃならんのか」を理解させなきゃいけないってのはあるけど、それなら殺す前に「俺の名はフランク・キャッスル、2年前に家族ともどもお前らに殺された」とか言えばいいわけで。そもそもフランク・キャッスルじゃないけど。

そもそも論として、こうした謎解きミステリーが生きてくるのは、主人公が狙われる側にいる場合なのよね…。視聴者は、主人公と一体化して時々送られてくる不可解なレターを解読しようと試みるわけです。

だから復讐する側のコリン様が少しずつ写真を切り取って意味深なレターを送付していても、送ったのコリン様だって分かってるし、あんまり意味がないわけです。

意味がないどころか「おいバレちゃうよ、君、余計な仕事せんでも」とか物語に関係ない不要な心配しちゃうし、結局ボスたちに「復讐しようとしている奴がいてそいつは家族を殺されて恨んでいるに違いない」というのが写真からバレちゃったおかげで、コリン様もノオミもピンチになっちゃう。

まあでも、そのおかげで終盤のド派手なアクションシーンにつながるから…コリン様が送りたいなら、もうしょうがないんじゃないですかね?

あとノオミがあることをしなかったせいで、最後のシーンが可能になるわけだけど、まさかとは思いつつも「ノオミならやりかねん」と思わせるあたり、やはりノオミの起用が功を奏したなと実感しちゃうよね。

犯罪組織のなかで異彩を放っていたのが、一人だけ小さくて瘦せっぽちの彼、ルイス・ダ・シルヴァ・ジュニアさん。名前が長いので、ルイスだシルヴァなジュニアさんて覚えると良いですよ。途中にあるダて何でしょうかね。ミドルネームでダとかあり?でもこの人たまに見たことあるんだよね、脇役で。

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犯罪組織よりおっかなかったのは、ノオミとコリン様の家の近くで遊んでるキッズです。キッズは普段はバスケットボールとかやったりして遊んでるんだけど、ノオミが通ると「モンスター!」とか言いながら追いかけてきたり、ノオミの家のドアにMONSTERとか斜め書きしたり、しまいにはノオミの頭に投石して流血させるというイスラム原理主義予備軍みつぃなチンピラカスぶり。白いドレスが赤く染まりそう。「ザ・チャイルド(1976年)」みたい。

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白いドレスがとても似合っているノオミ、この後ザ・チャイルドに投石されて血だらけに。

コリン様がいつかその場に居合わせて「このアホンダラー」なんつって餓鬼どもを蹴散らかしてくれるかと期待したんだけど、あいにくその期待は叶いませんでした。本当に酷いクソガキやで!

そして最後に、台詞の応酬がなかなかのもの。

ダーシー(犯罪組織のメンバーで、コリファレの親しい友人)「俺に妻子がいるから殺さなかったのか?」

コリファレ「違う。妻子にはお前がいるからだ」

同じようで違う。ダーシーの気持ちではなく、ダーシーの妻子の気持ちを思っての言葉ですね。

テレンス(犯罪組織のボス)「顔をどうした?」

ノオミ「交通事故よ。あんたの顔はどうしたの?」

テレンス(犯罪組織のボス)「俺を殺すためにくるのか?」

コリン「いや、彼女のためだ」

あと冒頭でコリファレの親しい友人ダーシーが、妻子を持ったことで人生の意義を実感したことや、傷ついた心を癒すことができるとダーシー嫁が言ったことなどが、終盤でダーシーを生かすことにつながったり、コリファレの人生やり直しへの希望につながってる。

もっと見てたかったなー。

この映画のコリン様、超~~格好良かったし、ノオミもすごく綺麗だった!

じゃあ僕もういいですか?復讐を遂げたとみなして、コリン様似の旦那と共に前向きに進みます。