ミセスGのブログ

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アメリカで医療保険会社と専門医とかかりつけ医の間でたらい回し

ガーン

アメリカで医療保険会社・専門医・かかりつけ医の3つの間でたらい回しにされたお話です。

アメリカではファミリードクター(かかりつけ医)というのがいます。医者に診てもらいたい時、まずはファミリードクターにかからなければならなりません。

日本のように、好きな時に、好きな病院へ、好きなだけ行くことはできません。

これはアメリカに住んでる人ならわかると思いますが、結構なストレスになります。医療って日常生活で一・二を競う大切なものだし、日常生活から切り離せないものですよね。まして子どもがいればなおさらです。

「私は体力バッチリ健康オタクだから病気しない」という人は関係ないですけど。

 

医療保険会社・専門医・かかりつけ医の間でたらい回し

詳しいプロセスはこちらに書いたのですが、切れ痔を再発したために、ファミリードクター(かかりつけ医)にかかりました。

ファミリードクターから消化器科ドクターに紹介(referral)されました。

すると今度は消化器科ドクターから肛門科外科に回されました。

かかりつけ医 ➡ 消化器科ドクター ➡ 肛門科外科ドクター(今ここ)

 肛門外科での受診は順調に行ったのですが・・・

 

肛門外科で診療を受ける

肛門外科のドクターは、シリア人の年配男性シュビーブ医師です。

名前が変わっていたので、出身を尋ねたら「シリアですよ。行ったことありますか?」

今?シリア?行くわけねー。

物凄い痛みに耐えて 診察を終わりました。

受診の態勢が屈辱的でした。

日本だと体の側方を下にしてベッドに横になり、足を曲げる形でお尻だけ出して診察するのですが、今回の肛門科の診察はなんと前屈態勢でした。

くの字型に前屈する形で、お尻が天井に突き出る態勢です。

お尻丸出しだし、部屋はカリフォルニアの眩しい光に照らされて煌々と明るいし、すごいイヤでした。

肛門に指を突っ込まれ、激痛が走りました。

あまりの痛みで軽く貧血になってしまい、受信後に少し休まなければいけませんでした。

ドクターは手術が必要と判断し

「保険会社の承認を得てから、手術のスケジュールを立てましょう」

ということになりました。

まぁ、ここまではいいとしましょう。痛かったし、辱めを受けたけれども。

 

保険会社から手紙が届く

10日ほど経ちましたが、肛門科からまだ連絡が来ません。

そのうち保険会社から手紙が届きました。

そこには、こんなことが書かれていました。

「ドクター・シュビーブはプライマリー・ドクター・マネージメントに入っていないので承認できませんでした。手術する場合は自己費用負担になります。」

???

え?なに?

「まさか保険下りないなんてことないでしょうね!」なんて思いながら保険会社に電話をしました。

すると

①ドクター・シュビーブが私のファミリー・ドクターの病院リストに入っていないこと

②ドクター・シュビーブが自分で私の保険会社に承認をリクエストしたこと

が原因で、承認が下りなかったそうです。

どういうことかと言いますと、アメリカの医療システムには Primary Doctor Management(PDM)というシステムがあり、ファミリー・ドクターが紹介できる専門医ネットワーク網のことを意味します。

つまり、ファミリー・ドクターにはそれぞれ紹介できる専門医が決まっているということで、PDMに含まれていない専門医には患者を回す(紹介する:refeeral)ことができないそうです。

今回、受診した肛門科シュビーブ医師は、その前に受診した2番目の消化器外科が紹介した医師であり、1番目のファミリー・ドクターが紹介したドクターではないので、保険会社からの承認が下りないというわけです。

つまり、2番目の消化器外科が紹介したドクターにはかからず、1番目のファミリー・ドクターが紹介する肛門科医師を受診しなければならないということです。

・・・だからさぁ、最初から肛門科に送ってくれた方がいんじゃね?て先日の記事で言ったんだけど・・・

とはいえ、保険会社から「システム上では承認はもう下りているので、シュビーブ医師にこの確認番号を伝えてみて下さい」と言われました。

シュビーブ医師のオフィスに確認番号を伝えましたが、オフィスからは

「口頭ではなく、その確認番号が書かれた文書を保険会社から受け取る必要がある。したがって、プライマリー・ドクターが保険会社に『承認』のリクエストをしなければいけません。」

と言われました。

もうヤダ、この人たち・・・

とりあえず(頑張って)ファミリー・ドクターのオフィスに連絡し

「ファミリー・ドクターに紹介された消化器科ドクターから更に肛門科シュビーブ医師を紹介されました。受診した結果、そこで手術が必要になったので、保険会社に手術の承認をリクエストしてくれますか。」

と伝えました。

ファミリー・ドクターが保険会社へ承認をリクエストしてくれれば、保険会社の方からシュビーブ医師の方へ正式に承認連絡が行くはずです。

本当に複雑で面倒くさいでしょう?

もうね、USAはUnited States of Americaじゃなくて、

United Stresses of America ですよ。

ちなみにこの話はまだ続くんだ ➡【アメリカ医療】かかりつけ医の系列外の医者にかかったら400ドル請求がきた