ミセスGのブログ

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【アメリカ医療制度】専門医にたどり着くまでのプロセス

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このところ絶不調のGです。

子どもが風邪ひいて熱出すと、数日くらいして絶対私も風邪をひく。

もともと体力がない方だけど、ここ数年は本当に免疫も落ちてきていると実感します。

体温調整もできないのか、すぐ寒いと感じるし。

こっちは長袖Tシャツ+パーカー着て「寒い寒い」言ってるのに、半そで短パンの旦那…一般的にアメリカ人は薄着すぎるよ、男も女も。めっちゃ寒いのに、キャミソールにショートパンツみたいな恰好で、胸の谷間丸見えで外にいたりするしさぁ…どうなってんだよあんたらのメタボリズム。

2020年にこの記事の加筆をして振り返ってみると、甲状腺機能障害を抱えているので、免疫低下や体温調節機能低下は当然かもしれませんが。

今回は、アメリカでかかりつけ医(ファミリー・フィジシャン、ファミリー・ドクター)から専門医にたどり着くまでの煩瑣なプロセスを紹介します。

 

アメリカで専門医に行き着くまでのプロセス

もともと便秘がちの私は、出産後に便秘薬を服用しなかったことで肛門裂肛になり、肛門の手術をしたことがあります。

術後も痛かったけど、それは耐えられる痛みで、とにかく裂肛したときの激痛は耐え難かったです。シモの話で申しわけない。

肛門の開きをよくするために手術で肛門周辺の括約筋も切開したわけど、それでも開きは狭いので、いつも便は細くなりました。そのため、便が硬かったり太かったりすると、痛くなったり、ちょっぴり血がでてしまいます。

今回も排便時に肛門の激しい痛みで苦しんだので、少し風邪が良くなってきたところで、医者にかかりました。

アメリカではまず、Family doctor/Family physicianといわれる「かかりつけ医」にかかる必要があります。日本のように、いつでもどこでも好きな病院に行ってかかることはできません。ER(緊急)はもちろんかかることができますが、緊急じゃない限りは、かかりつけ医に予約をしてかからなければいけません。※高額な医療費を保険会社を使わずに全額実費で払えるような富裕層ならどこでもかかれますけど。

その後、かかりつけ医の診断で、かかりつけ医が専門医の診察を必要と判断してやっと各専門医に紹介してもらえます。

このプロセスが煩瑣でストレスフルです。元気な時でもストレスフルな経緯だというのに、体に異常があったり不調のときにこのプロセスをこなさなければならないのだから、ストレスが倍増します。

ファミリー・ドクターに予約を入れるにも、当日や数日中に予約を取れるのはごく稀で、通常は数週間先、当月中は予約一杯で翌月になることも多いのです。

ERに行くほどではないけれども、すぐにかかりたい場合は、アージェント・ケア(Urgent Care)等に行くこともできます。こちらはウォーク・イン(予約なし)が可能で、大体1時間~2時間待てば診察してもらえます。子どもが小さい頃にはよくお世話になりました。

ただし、アージェント・ケア等は、保険でカバーされる金額が少なくなり、自己負担金が多くなります。我が家が通常、かかりつけ医で窓口で払う金額は12ドルでしたが(今は20ドルに値上がり)、アージェント・ケアに行くと12ドルで済む場合もあれば、後日100ドル未満の請求が送られてくることもありました。幸い、100ドルを超えたことはありません。

 

ファミリー・ドクター(かかりつけ医)にかかる

というわけで、いつものファミリー・ドクター(かかりつけ医)に数日中に予約が取れたので診察に行ってきました。

GIドクターといわれる消化器科の先生を紹介されました。 

ファミリー・ドクターが医療保険会社に「authorization(承認)」を請求して authorization(承認)を得ます。authorization(承認)が得られたら、専門医に会うことができます。

authorization(承認)後、専門医から電話をくれる場合もあれば、自分で連絡しなければならないときもあります。だいたい専門医から電話連絡がきてたと思います。

 

GIドクター(消化器科)にかかる

GIドクター(消化器科)にはすぐ会えました。1~2日以内には見てもらえたと思います。

そこからさらに肛門外科に紹介されました。

再び、GIドクターが保険会社に「authorization(承認)」を得て、authorization(承認)が下りれば、肛門外科の予約をとることができます。

・・・ていうか、なんで間に消化器科ドクターを挟んだのか。最初から肛門科を紹介してくれればいいじゃないの。

 

保険会社のauthorization(承認)がなかなか下りない

ところが、この時点から肛門科にかかるまでに、なんと2か月もかかってしまいました。

GIドクターに「すぐに肛門外科に電話して予約取っていいですよ」と言われたので、肛門外科に翌日電話したところ、「保険会社のauthorization(承認)がまだ下りていない」と言われたのです。

数日後に改めて肛門外科に連絡したところ

「保険会社からの承認がまだ下りていません。GIドクターの方から承認の依頼が保険会社に行っていないようです。」

と言われたので、GIドクターに確認の電話を入れます。

するとGIドクターのオフィスからは

「もう承認の依頼は済んでるから、来週の月曜には大丈夫なはずです」

と言われました。

月曜になったので肛門外科に電話したら

「まだ承認が来ていない」

と言う・・・

埒があかないので「承認が下りたら連絡下さい」と頼みました。

その後2週間…

もはや肛門の痛みは自然治癒(?)していたので「もう別に行かなくてもいいや」とか思い始めたものの、便が少しでも硬くなるとまた元の木阿弥になってしまいます。

そのままにしとくのもなんなので、肛門外科に電話を入れました。

すると

「GIドクターの方から保険会社に承認依頼は届いているものの、保険会社からの承認がなぜか来ていない」

と言われました。

今度は保険会社に電話します。

うんざり。

保険会社に連絡したところ

「承認はとっくに下りている」

と言われました。

レファレンスナンバーをもらい、肛門外科に電話して番号を伝えます。

こうして、ようやく予約を取ることができました。

この間、2か月…

やれやれ・・・

こちらから連絡することなくスムーズに行くことがほとんどですが、たまにこういう行ったり来たりになることがあります。

好きな時に好きな病院で行くことができる日本の国民皆健康保険は、世界に冠たるものである健康保険であることを実感します。