ミセスGのブログ

海外ドラマ&映画の感想、世の中のお話

娘の親友のママが離婚後まもなく新しいボーイフレンドと同棲してた(アメリカ)

我が家は、8年間のアメリカ生活を経て一旦日本に帰国し、3年後の今年1月にまたアメリカに戻ってきました。

先日、アメリカに住んでいた時の娘の親友家族に会いに行きました。

娘の親友アナベルとはキンダーから小2まで一緒のクラスで、いつも一緒で仲良く、家族ぐるみで仲良くしていました。

当時、アナベルはお母さんと祖父母の家に住んでいて、お父さんは近隣都市に住んでいました。

事情は知りません。自分から言ってこない限り、プライベートなことはこちらでは質問しないのがマナーなので私も聞いたことがありません。

アナベルのお父さんはたまに見かけます。小学校からのお迎えにたまに来ることもありました。白人の陽気なお父さんでした。

まぁ、別居しているか、通わせたい小学校が祖父母の家の近くだから母子だけ滞在しているかのどちらかですが、お父さんもそんなに遠い場所にいるわけではないので、別居も兼ねているのだろうなと勝手に推測していました。

 

で、今回再会したわけですが、アナベルから突然の発表が。

「ママとパパは離婚しました。今はママとママの新しいボーイフレンドのキースと3人で住んでます。」

このほかに

「あと従妹(たまに一緒に遊んでた)のケイティはトランスになったので、新しい名前は〇〇です」

という衝撃情報も発表されたので、私と夫はフリーズしてしまい、ケイティの新しい名前さえ覚えてません。

ケイティのことは置いておくとして。

アナベルのママがすでに新しい彼氏と同棲していることに驚きました。

彼女の人生なので私にはまったくジャッジする気はありません。単純に驚いただけです。

しかし私の夫はアメリカ人でも古風なタイプなので、もちろんその場では何も言いませんが、あとで私に持論を展開していました。

夫「アメリカの特に白人女性は平気で次から次へと男を乗り換える。子供がいるのに、だ。子どもがいるのだから、まずは子どもを優先すべきだろ?新しいパートナーを作るなとは言わないが、年頃の女の子がいるのにたったの1~2年で新しい男と同棲し始めるというのは感心しない。新しいパートナーのことは家に持ち込まず、少しずつ子どもの信頼と承認を得ていくのが、子どもにでき得るベストな方法だろ?」

基本的には私も彼の意見に同意します。

(動物界でもよくあるように)古今東西、いつの時代も、内縁の夫による虐待は後を絶たないという悲劇的側面があるからです。

でも、彼らが住む場所は「オレンジ・カウンティ」というリッチなエリアです。海外ドラマ「The O.C.」の舞台でもあり、生活費も高く、オレンジ郡全域の住宅価格は8000万以上というエリアです。

そんなエリアでシングルマザーがひとりで生活を立てていくのは並大抵のことではありません。たとえ養育費を貰えるとしても、カリフォルニアでは子ども一人せいぜい666ドルですから、家賃にもなりません。サラリーが1300万円以上の医師であっても、一馬力では厳しいです。

こうした経済的な背景を斟酌すれば、新しいパートナーを見つけてさっさと同居した方が経済的にも負担が減ります。パートナー側も一馬力でいるより経済的に楽です。

子どもは多感な時に両親が離婚してしまい寂しい、悲しい思いをするとは思いますが、両親がいつも喧嘩している状況も子どもにとってはかなりのストレスですし、新しい人物が加わることで相互に助け合うこともできます。

なので、厳しいアメリカの生活で再婚が多いのも、こうした背景を考えれば理解できるのです。(宗教的な面もあるかも)

アナベルのママと新しいボーイフレンドはコンドミニアム(日本のマンションみたいなもの)を購入したようです。

 

で、数日後に再びプレイデートをすることになり、約束をして再び夫と娘と3人でアナベルの祖父母の家を訪れました。

今回は、ママの新しいボーイフレンドのキースさんもやってきました。

アナベル曰く「he's nice」

キースと私と夫が3人で話していた時、夫がこれまたポリティクスの話をし始めました(ヤメレー!!)

するとキースが小声になり「言ってること凄い分かる。でも、ココだけの話、アナベルの前で言わないように気をつけてね、従妹のケイティがトランスになったから、そういう話をするとアナベルが心を乱すと思うから」と言いました。

夫は「もちろん」と言っていましたが、私はここでキースに少し反発心を覚えました。何にかというと、ケイティのことではなく、アナベルについてです。というのも、私もアナベルのことをキンダーの頃から見てきたひとりなので、「うちらだって、アナベルのことを知ってるわ!」という反発心です。

でも多分、私たちがアナベル一家のベストフレンドで、アナベルの家族と親しいことを聞いてきてるから、キースは新しいボーイフレンドとして私たちに自分を印象付けたい、感心させたいという思いがあったのではないかと思いました。

自分が学校のハンディマンをしていて、楽な仕事だけど1000万円稼いでいるという話までしてましたから。

私はまだ彼の人となりを判断しかねていましたが(別に判断する必要もないが)、問題はその後です。

 

娘とアナベルは、二人でツイスターなどをしてフロアの上で遊んでいました。

二人を微笑ましく見守りながら、私と夫、アナベルのママとキースは会話をしていました。

すると、キースがアナベルの脇腹を自分の足でくすぐったんですよね。

この瞬間、私は顔には出しませんでしたが、脳内で黄色サインが灯りました。

くすぐられたアナベルは笑って身を翻すと、近くにいた私の顔を恥ずかしそうに見つめました。

普通の人にとってはなんでもない出来事でしたが、私は子どもの頃に性的虐待にあった辛い過去があるので、こういう動作には敏感に反応します。どうしても嫌悪感を抱いてしまうのです。

以前、子どもを性犯罪から守るための心構えと10の具体策という記事も執筆しました。

念を押しておきますが、子どもをくすぐったからといってその人物が危険人物ということには繋がりません。そこまで短絡的な判断をする人はいないと読者の賢慮を信じています。但し、児童をターゲットにする性犯罪者にその傾向が見られるのは事実です。

それから上述したように、彼はアナベルをよく知る私たちを感心させたいという無意識に思っていたののかもしれないとも考えました。アナベルと良好な関係を築いている、仲が良いことを示すために足でくすぐった、と。

私はときに自分が考えすぎる性格であることも知っていますし、アナベルと住んでいる新しい男性が良い人であるようにという希望的観測からも、この時に一瞬感じた嫌悪感を誰にも言いませんでした。

でも、キースが「〇〇ならオレンジカウンティからもそんなに遠くないし、アナベルに会いたい時はいつでも連絡して。うちでスリープオーバー(泊まること)してもいいし、アナベルも喜ぶし、いつでも大歓迎だよ」と言ってくれた時、「そうだね」と言いながらも心の中で「貴方のことを知らないし、スリープオーバーはさせないわ」と思っていました。

 

数か月後・・・夫との会話で、アナベル達の話が持ち上がった時、夫がこう言ったんです。

「あんな風にアナベルに触るのはあり得ない」

と。

あの時、私が感じた嫌悪感を夫も感じていたことを初めて知りました。

夫「もし仮に俺たちが別れたとするよ?で、貴方に新しい男ができたとして、そいつが娘にあんな風に触ったら、俺はボコボコにしますよ。」

私も同じ感じ方をしたことを伝えるとともに、私たちを感心させたい気持ちから出た行動かもしれないと言いましたが、男である夫にとっては、とにかくあの行動はNGだということでした。

 

あれから会っていませんが、アナベルの身に何もなく元気でやっているか、いつも頭の隅にあります。

私と夫が感じた嫌悪感が思い過ごしであることを心より願っています。