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Netflix【オザークへようこそ】シーズン2感想:大失速、ブレイキングバッドには遥か及ばず

オザークへようこそシーズン2感想

オザークへようこそ@Netflix

はーい、海外ドラマが大好きな皆さん、こんにちは。

Netflixオリジナルドラマの「オザークへようこそ」は見ておられますか?

オザークの時間がやってきましたよー。オザークにはオフシーズンがありません。

この8月31日に「オザークへようこそ」のシーズン2が配信されました。

実に1年ぶり、全10話オンリーだと1年待つのはけっこうキツイあるね。

「オザークへようこそ」シーズン1のあらすじ感想を読む

 

 

【オザークへようこそ】シーズン2あらすじ感想

ちょうど1年前。

「オザークへようこそ」のシーズン1を見て感動して「ブレイキング・バッドの次はこれだからな」なんて偉そうに大風呂敷を広げたのを覚えているだろうか。

あれは嘘だ。

「オザークへようこそ」はブレイキング・バッドには到底及ばない。そのくらいシーズン2は失速して残念なシーズンとなった。

 

話が進んでない

まず、シーズン2は殆ど話が進んでいない。シーズン1は現地の赤い首したヘロイン製造者スネル家の恐妻ダーリーンが、メキシコのドラッグ・カルテルの渋メン中間管理職「デル・リオ」の頭を突然ショットガンで吹っ飛ばして、マーティが「どないしよーどないしよー」とアタフタして終わりましたね?私の記憶が正しければ。

そのちょっと前に、マネーロンダリングの手段としてカジノを建設しようかって話が持ち上がったじゃないですか?シーズン2は、そのカジノ建設計画の承認までのドタバタ劇に丸々話がつぎ込まれます。

それはもうブレイキング・バッドではなくハウス・オブ・カードとビジネスの世界。

あとはバード家、スネル家、ラングモア家、新しく加わった地元のマフィア「コスグローブ家」とソーシオパスのFBI捜査官ペティが滑ったの転んだのワチャワチャやっている。

カジノ建築もまだ着工してなくて、カジノの建築はなんとか承認されたので挨拶でも…と竣工予定の場所でセレモニーを開催したところで終了します。

なんやこの似非ブレバは。雰囲気倒し、ローラー・リニー倒し、ルース・ラングモア押しのみ!

あらすじが殆ど進んでいない。それゆえ「あらすじ」を書いていない。

 

メキシカンが出てこない

デル・リオが死んで以来、ほとんどメキシカンが出てこない。メキシコの麻薬カルテルのマネロン話であるというのに、主要キャラにメキシカンはゼロ。舐めてるとしか思えない。

デル・リオという美味しいキャラをさっさと殺してしまった時に多少嫌な予感がしたが、ナヴァーロ・カルテルがその後釜として送ってきたのが白人の女性弁護士ー、えー繰り返します、白人の女性弁護士ー。舐めてんのか。

しかも弁護士だというのにデル・リオ代理なので、脅し、拷問、殺しまで請け負っちゃうスーパー弁護士(手を汚すのは手下だけど)。そんなわけあるか。

まあこの女弁護士役の女性は素敵ですよ、冷たい視線がナイフのようですし、キャラとしては好きですけどね。

嘘偽りなく言うと、シーズン1で現地のヘロイン製造業者であるスネル家が出てきた時に「余計なキャラ出てきたわ」と瞬時に感じたんだよね。メキシカン・カルテルの恐怖に怯えながら「えらいこっちゃ、マネロンどーしよ」みたいになっていたときに、余計なグループをぶち込んでこられると、気が散るわけよ。だってラングモア家もすでにいたからさ。

スネル家だってシーズン2では特に何もするわけでもなく、ただかき回してただけに終始したし、何よりダーリーンがその道の人っぽくない不安定ぶり。デル・リオにぶっ放した時にドラマが「若干傾いてきた」という思いが強くなったシーズンでした。

カルテルの恐怖を感じながらマネロンで起死回生する話に集中した方が良かったんじゃないかなって思うのよね。

そしたら今シーズンでは現地のマフィア「コスグローブ家」まで出てきて、終始ワチャワチャ。

メキシコ・カルテルの資金洗浄の話だと思ったのに、ローカルDQN同士の政治ゲームになってるやないかい。

マーティ&ウェンディいや殆どウェンディがスネル家とコスグローブ家を宥めながら、ラングモア家の出所した荒くれ父ちゃん(ケイド)の相手して、FBIのペティの相手して、政治家を買収しながら?、カルテルを怒らせないように、カジノの建築の承認にこぎつけるまでを描いた話です。

いつからそんなハウス・オブ・カーズ仕立てに?

「ブレイキング・バッド」で鳥肌を立たせ、「ナルコス」で背筋に汗をかき、「オザークへようこそ」でカルテルの資金洗浄ぶりを堪能しようと思ったのに、どうしてくれる。

ブレバのウォルターのようにドラッグ製造して売買っていうなら分かりやすいけど、犯罪組織の資金洗浄って実は皆分かっているようでイマイチ分かってなかったりするじゃない、そうでしょ?

マネーロンダリングが必要とか言われてもさ、100㌦をなんでマネロンしてまた同じ100㌦にしなきゃいけないのかよう分からん、洗浄前の100㌦と洗浄後の100㌦、同じじゃないか、何が違うんだ。とか思ってるでしょ?

だからそこをもっと掘り下げて欲しかったのね。

シーズン1を見終わったでょおさんがシーズン1が途中で失速した原因の一つに話が事業拡大のビジネスって言ってたんだけど、見事それがシーズン2の要になっちゃった様相である。でょおさん言っているようにカルテルのボスが出てこないし。それどころかメキシカンが全然出てこないんだよ!

マネロンぶりなんかほとんど描かれていないよ。これなら「ナルコス」の方がずっとマネロンについても丁寧に描かれているのでナルコス見た方がいいよ。

Netflixオリジナルドラマ-ナルコス

 

マーティが役立たず

ブレイキング・バッドの主演ウォルター再来かと期待したのもつかの間、結局マーティはたまにしか口八丁を発揮することなく、しかもカジノ建設の承認にはほとんど力を発することなくシーズン2は終了する。

なんやこの役立たず。

劇中でウェンディがずっと私を代弁して「この役立たず」と言っているんだけど、なんで主役を役立たずにしたの?シーズン3でマーティが巻き返しをはかる筋書なのか?

カジノの建設の承認にはこぎつけたが、そのほとんどはウェンディの手腕と成果によるもので、マーティはろくに仕事をこなしていない。

そんな役立たずなので存在感がどんどん薄くなり、これまた最近トレンドの主役不在型ドラマになりつつある。

 

ウェンディ、頭角を現し始める

なんつったってウェンディはローラ・リニー様だからね。何もできないマーティを尻目に、あちこちへと働きかけ、カジノの建築を承認させたウェンディ。

あげくの果てにはカルテルに相談する形で邪魔者を抹殺し、オザークを離れてオーストラリアのゴールド・コーストに高飛びしようと計画していたマーティに「行かね」と告げる。

カルテルの女弁護士ヘレンにもその手腕を認められ、どうやら活路を見出した様子でシーズン2は終わりました。だいぶ暴走してきたけど、大丈夫かいな。

そんなもんでマーティとの関係は最悪に。この二人が別離する可能性も出てきた。

 

ペティ意外な退場劇

オザークの裏看板的な男だったペティも今シーズンで退場となる。

この人は完全なソーシオパスで、その非情な物言いが嫌われ者のFBI捜査官として本ドラマの見どころの一つでもあったので残念だ。

シーズン3では新しいFBI捜査官が登場するのだろうか?

 

ビッチでキュートなルース・ラングモアに胸キュン

「オザークへようこそ」シーズン2を最後まで見れたのはひとえにルース・ラングモアのおかげ様!

シーズン1から気に入ったキャラでしたが、シーズン2も最高にキュート。あのじゃじゃ馬ぶりと南部アクセントが溜まらない。ずーっと聞いていたくなるね。

むしろオザークなんかにいないで、ニューメキシコに行ってベター・コール・ソールに出た方がいいよ!それだけ唯一無二の魅力がある。

ルース・ラングモアを演じるジュリア・ガーナ―に今後も要注目よ!

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ルース・ラングモア(ジュリア・ガーナ―)