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Netflix【バーバリアンズ】ヴァイキング風味の亜流ながらも楽しめる古代ドラマ

バーバリアンズあらすじと感想

バーバリアンズ@Netflix

やなぎやさん、ドラマ「ヴァイキング」は視聴し終わりましたか。

どこまで観ましたか?

海外ドラマが好きだけどまだ「ヴァイキング」を観ていない、という人はお勧めなので是非観てみて下さいね。

そんな私はまだ「ヴァイキング」ロスなんで、ヴァイキング系のドラマを観たいなーと思っていたのだけれど、最近観始めたNetflixの「バーバリアンズ」がまぁまぁイイ感じなので、ちょっと取り上げてみます。

 

【バーバリアンズ】どんなドラマ?

バーバリアンズてどんなドラマ?

時代背景はローマ帝国時代だ!

・・・ローマ帝国時代なんて大雑把なこと言われてもねぇ?体制は違えど紀元前から1450年くらいまであるよね?改めて考えると凄いわね。

えぇと、紀元9年の設定です。9年というと今から2011年くらい前ですか。

ローマ帝国が興隆していた時代、ゲルマン民族の村民たちはローマの圧政下にありました。

ゲルマン人たちはそれぞれ部族ごとに村を作って質素に生活しています。

そこへローマ軍が時々やってきて、やれ農奴を寄こせだの、家畜を寄こせだの、貢物を要求してくるわけよ。まぁよくある悪代官と村民の話よ。

ローマ軍の総司令官はウォルスという貴族出身の男で、これにゲルマン民族が反乱を起こす話です。

ウォルスというか年食ったガブリエル・バーン。

「トイトブルク森の戦い」という史実がベースなようですよ。

トイトブルク森の戦いは、アルミニウス率いるゲルマン民ウォルス率いるローマ軍の戦いで、アルミニウスが地の利と天候を生かしてゲリラ戦に持ち込み、2万人のローマ兵を全滅させた戦いだそうです。

冒頭のポスターに映ってる男がアルミニウス。割と地味よね…。

ローマ兵の格好をしていることから察することができるように、アルミニウスは幼い頃にケルスキ族長である実父セギメルスからローマに差し出されてしまいます。(史実とはちょっと異なっているみたい。)

アルミニウスの実父セギメルス。ローマ軍と村民との狭間で大変そう。

幼い頃にローマに出されたアルミニウスですが、ローマの指揮官クラスにまで昇格します。

ドラマではローマ軍の総司令官ウォルスが養父のような存在になっています。(ウォルスが誘拐していったも同然だからね。)

実父セギメルスも決して悪い父というわけでなく、ローマとの和平のためにと差し出したわけであり、ローマ軍の兵力を考えたら断るという選択肢はなかったわけだ。

 

【バーバリアンズ】第1話~第3話のあらすじと感想

シーズン1は全6話なので、まずは第1話~第3話まで観た感想です。

正直まだヴァイキング風味の亜流ドラマという印象が抜けないものの、出だしとてはなかなか良いのではないでしょうか。

最近のNetflixドラマは期待外れのものが多いのですが、これはNetflixのなかでも良い作品だと思います。

かのヴァイキングだってハマるまでに3話は要したからね。それを考えると大健闘かもしれない。まぁヴァイキングを一旦停止したのは、ドラマがつまらないからでなく主人公たちの冷酷無慈悲ぶりへの突然のエンカウンター故だけれども。(冷酷無慈悲ぶりにはすぐ慣れるし、ヴァイキングは超面白いのでおススメですよ。)

第1話~第3話では、まだアルミニウスがローマ軍の指揮官としてウォルスに仕えています。

総司令官ウォルスはゲルマニア北部一体の支配を担当して駐屯していました。

で、前述した通り、数百あるゲルマン民族の村をあちこち訪問して、家畜なんかを奪っていきます。

そんなローマ軍の圧政に反旗を翻すきっかけとなった二人がトゥスネルダフォルクゥインの美男美女カップル。

トゥスネルダ。あんた、なんでそんな美人なんだよ。

フォルクゥイン。あんた、なんでそんなイケメンなんだ。

ローマ軍が家畜を奪いにきた時、族長セギメルスが家畜をこれ以上献上したら村民が飢え死にすると訴えると、ローマ兵たちはトゥスネルダの頭を掴んで引きずって連れて行こうとします。

トゥスネルダを助けようと弟アンスガーがローマ兵にとびかかり、ローマ兵が剣でアンスガーに切り付けます。そのせいでアンスガーは神経を損傷し、障碍者になってしまいます。

大切な弟を障碍者にしたローマ兵に怒り心頭のトゥスネルダは、恋人のフォルクゥインと仲間二人の4人でローマ軍駐屯地に潜入し、ローマ軍のシンボルである黄金のタカを盗み出します。

アルミニウスはトゥスネルダかフォルクゥインが落とした狼の牙で彼らの仕業と気づき、一人で村にやってきます。

やってはきたもののアルミニウスは村民ベラルフの叔父を処刑していたので、ベラルフに襲われます。でもフォルクゥインが途中でベラルフを殴って止めます。

ベラルフ。このオジサン、タイプー。

アルミニウスはタカを持って森中に逃げ、フォルクゥインがこれを追う。

その間にローマ兵たちが村に到着。

トゥスネルダの父(すっとこどっこい)がローマ兵たちに「タカを盗んだのはフォルクゥイン」と密告したため、ローマ兵たちはフォルクゥインの家族を皆殺しにしちゃう。

フォルクゥインが戻ってくると家族は殺され磔にされていました。グラディエーター式の。

フォルクゥインの首が狙われていることから、トゥスネルダは「Run!荒野を~走れ~どっこ~ま~でも~」とフォルクゥインに言いますが、フォルクゥインは家族を殺されて磔獄門にされているので悲しみに暮れてしまいます。

フォルクゥインが振り返るとベラルフの姿がありました。

このシーンのブロマンス良かったわー。先ほど殴り合ったりしていた相手が「どこまでもお前についていく」とか、かっけえー。

フォルクゥインとベラルフ。ヴァイキングでいえばラグナルとロロ。

そういうわけで私はベラルフが大好きなんだけどね?

ベラルフはまもなくお亡くなりに…

第3話あたりで…

こんないい男をそんな簡単に殺すなよ…

Netflixのドラマて、いまいちこの辺りが分かってないんだよなー。視聴者が観たいものを観させてくれない。キャラクターに投資しない。キャラクターをすぐに殺す。美しいものだけ出したって人の心は動かないんだよ。

フォルクゥインを連れて森中に逃げた一行はベラルフの友人の村に行くのだけれど、そこで友人に裏切られ、夜中に襲われる。ベラルフは仲間を逃がすために扉をおさえて(GoTのあの人みたいな)殺害されてしまうのです。

もう一回云うけど、なんでベラルフを殺すんだよ…おかしいだろ!

で、一行が森の中にいると、追跡してきたローマ兵に見つかります(アルミニウスが指揮官)。

仲間も殺され、フォルクゥインの首が刎ねられそうなとき、アルミニウスが仲間のローマ兵たちを殺して第3話が終わります。

あっ、言い忘れた、アルミニウスはフォルクゥインとトスネルダと幼馴染。昔よく一緒に遊んだ仲なんですわ。

フォルクゥインとトスネルダはローマ兵になっているアルミニウスを裏切者扱いしていたんだけど、アルミニウスはアルミニウスで幼い頃ローマに養子に出されたわけだしローマ兵として生きてきたのは仕方ないわな。

シーズン1は全6話なので急ぎ過ぎている感も否めない。もう少し時間をかけて作ったらもっと良くなりそうなだけに勿体ない。でもなかなか面白い。

シーズン2もあるようなので、このトイトブルク森の戦い以降のゲルマニア戦争も描かれていくことに期待大。

史実は知らないけど、アルミニウスはトゥスネルダが妻になるようなので、フォルクゥインの立場はどうなるのかしら?