Netflixオリジナルドラマ「ナルコス:メキシコ編」シーズン3が放映開始されました。
「ナルコス」シリーズは登場人物が多いので混乱するという人も多いのではないでしょうか。
前シーズンで登場人物を紹介したところ好評だったのでシーズン3の登場人物も紹介します。
各キャラクターの最期など、ネタバレに関わる点には触れないようにします。
シーズン2のキャラクターはこちらをどうぞ。
- 【ナルコス:メキシコ編】シーズン3登場人物紹介
【ナルコス:メキシコ編】シーズン3登場人物紹介
シーズン3のパワープレイヤーはこの人達です。
DEA捜査官(麻薬取締局)
DEA捜査官 ウォルト・ブレスリン
同士キキ・カマレナ捜査官をS1で殺害されたことを受け、「レジェンダ作戦」を実行するチームリーダーとなったウォルト・ブレスリン。
麻薬中毒者だった弟がナルコ(麻薬売買人)に殺害されている過去があり、麻薬カルテルを恨んでいる。
S2でメキシコの麻薬王ミゲル・アンヘル・フェリックス(byディエゴ・ルナ)を遂に逮捕することに成功するものの、ミゲル・フェリックスから「麻薬カルテルをまとめていた俺が居なくなった今、メキシコは地獄と化しますよ」と言われてビビる。
ウォルト・ブレスリンは架空の人物で、複数のDEA捜査官をモデルにしたキャラクター。
DEAの上司 ジェイムズ・カイケンデール
DEAの元グアダラハラ支局長でウォルトの上司。現場には殆ど出ないが、たまにひょっこり顔を出す。
アメリカに戻った後はウォルト達のチームリーダーとして引き続き麻薬捜査にあたる。
シーズン3ではウォルトの相談相手。
メキシコの警察官ヴィクトール・タピアから麻薬カルテルの情報を引き出す。
フアレス・カルテル
フアレス・カルテルの麻薬王「空の神」 アマド・カリリョ・フエンテス
元々はミゲル・フェリックスの腹心の部下だが、フアレス地方をまとめるためにフアレスに派遣され、やがてパブロ・アコスタと共にフアレス・カルテルをまとめるようになる。
アコスタが死亡したためフアレス・カルテルのボスになる。麻薬密輸のパイロットとして「空の神」の異名を持つ。
ミゲルに差し出されて収監されたグアダラハラ・カルテルのドン・ネトの甥。
ミゲルのように鋭い感覚を持ちながらもゆったりとした人に好かれる性格で、エル・チャポやパルマ・サラザールといった麻薬王たちとは対照的にほとんど敵を作ることがなかった。
但し、仲間のパブロ・アコスタが指摘したようにミゲル・フェリックス同様に忠誠心が薄く、叔父のドン・ネトがミゲル・フェリックスに裏切られたあともミゲルの元で働き続けたり、カリ・カルテルのパチョと親しい関係を築きながらもノルテ・デル・バジェ・カルテルからコカイン供給の契約を取り付けるためにパチョの居場所を教えるといった裏切りの顔も見せる。
初代墨麻薬王ミゲル・フェリックスがいみじくも予言したように、アマドはメキシコ史上最も強大な麻薬王となり、最盛期にはパブロ・エスコバールに並ぶ2800億円を稼いだ。
アマドはコロンビアのメデジン・カルテル、カリ・カルテルとも仕事をしていたので、本家ナルコスとナルコス:メキシコ編の両方にレギュラー出演している唯一の人物でもある。
ティワナ・カルテル(アレジャノ・ファミリー)
ティワナ・カルテルのボス ベンハミン・アレジャノ・フェリックス
ティワナ・カルテルを取り仕切るベンハミン。
フェリックス家は6人の兄弟と4人の姉妹がいて、その殆どが麻薬密輸に関与している。
麻薬連合「プラサ」を創設したミゲル・フェリックスはベンハミンたちの叔父にあたる。
もともとティワナにはアルベルト・シシリア・ファルコンというキューバ人の麻薬王がいてベンハミンはその男に仕えていた。ミゲル・フェリックスがファルコンを殺害させて麻薬組織を潰したので、ベンハミンがティワナの麻薬の全支配権を手にすることになった。
しかし、グアダラハラ・カルテルがコカイン密輸に手をつけた頃あたりからミゲル・フェリックスとの関係が悪化。S1ではミゲル・フェリックスがキキ・カマレナ捜査官の殺害で当局から追われて姿を消した時、イザベラにそそのかされてフェリックスのポジションを奪取しようとするが、フェリックスが軍を従えて戻ってきたため失敗に終わる。
全盛期のティワナ・カルテルはアメリカに密輸されるコカインの三分の一を扱っていた。
シナロア・カルテルとの折り合いが悪く、常に敵対関係にある。ミゲル・フェリックスにティワナ・カルテルの扱いの改善を打診してティワナに運ぶコカインに10%の税金を課すという約束を取り付けるも、シナロア・カルテルは全く払う気がなくベンハミンを嘲笑する。
S2ではティワナ・カルテルはアウトサイダー的な扱いをされているが、ミゲル・フェリックスが逮捕されたあとメキシコ内の麻薬カルテルの均衡が崩れ、S3でティワナ・カルテルの勢力が一気に増す。
アレジャノファミリーの中ではベンハミンが最も穏健派と言える。
ティワナ・カルテル幹部 エネディナ・アレジャノ・フェリックス
ベンハミンの妹でティワナ・カルテルの幹部エネディナ。会計学の学士を持ち、会計士として主にマネーロンダリングや財務を管理している。
実際にアレジャノ・フェリックス家の姉妹4人のなかで麻薬密輸に関与していたのはエネディナともう1人だが、本作ではエネディナのみ登場している。
狡猾で野心的。ベンハミンの尻を叩いてフェリックスから相当の報酬を受けるようにけしかけるが、ベンハミンが消極的なため、自ら行動を起こす。
S3ではベンハミン不在時にはトップとしてティワナ・カルテルを「経営」する。
兄弟たちが他のカルテルとの暴力的な抗争に走る一方でエネディナはカルテルをよりビジネスライクな方向性に導き、歴史上数少ない犯罪組織の女帝に上り詰めた。
ティワナ・カルテル幹部 ラモン・アレジャノ・フェリックス
ベンハミンの弟でティワナ・カルテルの幹部。
特に姉エネディナを慕う。
ティワナ・カルテルで最も無鉄砲で無慈悲な人物。
シナロア・カルテルからの挑発に乗りやすい。
バハ・カリフォルニアで起きた、ある家族12名虐殺事件を含め複数の殺人事件に関与している。
実際のラモンは188cm、100kgの大男で最も畏れられたカルテルメンバーであった。
ティワナ・カルテル幹部 フランシスコ・ラファエル・アレジャノ・フェリックス(愛称パンチョ)
ティワナ・カルテルの幹部でアレジャノ兄弟の一人パンチョ。
アレジャノ家の長男だがティワナ・カルテルのリーダーはベンハミンだった。
1985年にアメリカで逮捕収監されたときにサンディエゴのギャング、ダビド・バロンと知り合い、親交を深める。1986年に釈放されると、パンチョはバロンをアレジャノ兄弟が開いたパーティに招待する。
ティワナ・カルテルのボディガード デヴィッド・バロン
ティワナ・カルテル幹部を護衛する有能なボディガード、バロン。
もともとサンディエゴのギャングだったがアメリカに収監されていたティワナ・カルテルの幹部パンチョと出会い、ティワナ・カルテルの護衛をするようになる。
ティワナとシナロアとの関係が悪化すると、バロンは襲撃のためにサンディエゴのギャングメンバーを召喚した。
ティワナ・カルテルのナルコジュニア(下っ端) アルフレッド
ティワナ・カルテルのナルコジュニア(下っ端)として雑務を請け負っていた青年。
ティワナ・カルテルのナルコジュニア(下っ端) アレックス
アルフレッド・ホドヤンの弟、アレックス。
エル・キティにリクルートされてティワナ・カルテルに足を突っ込むことになる。
米国に入国した時にDEAに捕まるが…
シナロア・カルテル
シナロア・カルテルの幹部 ホアキン・グズマン(エル・チャポ)
のちにメキシコ最大の麻薬カルテル「シナロア・カルテル」のリーダーになり、パブロ・エスコバールに並ぶ悪名高い麻薬王として世界にその名を轟かせることになる「エル・チャポ」ことホアキン・グズマン。(チャポは「チビ」の意味)
キャリアのスタートはシナロアの密輸業者だったペドロ・アヴィレスの運転手。ミゲル・フェリックスがペドロ・アヴィレスを射殺したことからフェリックスの運転手になる。
その後、友人のラファエル・クィンテロ(ラファ、S1でミゲル・フェリックスに裏切られドン・ネトと共に収監される)の下で働き始め、のちにシナロア・カルテルの幹部としてパルマ・サラザールの下で働くようになった。
S2E4では、麻薬密輸のために国境の地下に独自にトンネルを掘り始めるという大胆な手段を講じる。
ミゲル・フェリックスが収監されたあと、エル・アズールとパルマ・サラザールの3名でシナロアを「経営」していたが、かねてから折り合いの悪かったティワナ・カルテルとの関係が悪化。ティワナの倉庫を焼いたりコカインをごっそり盗んだりティワナのメンバーを脅して引き入れたりしたのでティワナから恨みを買い、3名ともティワナ・カルテルに狙われるようになる。
因みにチャポ扮するアレハンドロ・エダは「フィアー・ザ・ウォーキングデッド」のシーズン2で「ロス・エルマニョス」という麻薬カルテルのリーダー「マルコ・ロドリゲス」を演じている。
シナロア・カルテルの幹部 パルマ・サラザール
グアダラハラ・カルテルのミゲル・フェリックスのガンマン、フアレスのパブロ・アコスタの部下として働いたあと、昇進してシナロア・カルテルのリーダーに。
部下のホアキン・グズマン(エル・チャポ)とフアン・ホゼ・モレノと共にメキシコ最大の麻薬組織シナロア・カルテルの基礎を築いた人物。
S3ではティワナ・カルテルに狙われたことから暫く身を隠す。身を隠している間に、秘めていた野望を露わにしてきた部下のチャポにシナロア・カルテル麻薬王の座を譲ることになる。
シナロア・カルテル幹部 エル・アスール
元はフェリックスの側近。以前はDFS(国家安全調査局というメキシコの情報機関)の司令官だった。(天下り先が麻薬カルテル?)
フェリックスと別れたあとはシナロア・カルテルに合流して幹部になり、パルマ・サラザールとエル・パチョの3名でシナロアを「経営」する。
ティワナ・カルテルに襲撃され…
漁師⇒シナロア・カルテルの幹部 エル・マヨ
どこのカルテルにも所属せずエビ漁の漁師として独立したスタンスをとり、ティワナ・カルテルのためにコカインを船で運んでいたマヨ。フアレス・カルテルとアマド・フエンテスの家族とも親しい間柄だった。
エル・チャポらからシナロアに入らないかと打診され一度は断ったマヨだが、シナロアとティワナの抗争が激化した際にティワナ・カルテルに船を焼かれたことからシナロアに入ることを決意。
本名はイスマエル・サンバダ・ガルシア。
カリ・カルテル
カリ・カルテルの麻薬王 パチョ
本家「ナルコス」のシーズン3でメインキャラの一人として出演していたカリ・カルテルのパチョがメキシコ編にも登場する。
コロンビアのカリ・カルテルはパチョを含む4名のゴッドファーザーによる共同運営なのだが、パチョがメキシコとの橋渡し的な役割をしている。
フアレス・カルテルのアマド・フエンテスと相性が良く、最終的にアマドはミゲル・フェリックスが成し遂げることができなかった「カリ・カルテルからのコカインでの支払い」を実現する。
アマド同様に冷静沈着で頭が切れ、ときに冷酷な面もあるキャラ。
パチョは主に、コロンビア、メキシコ、アメリカ間の麻薬の供給と流通の権利に関する交渉役だったが、DEAによれば目立たず利益を最大限にするマネーロンダリングに最も秀でていたという。
メキシコ軍
メキシコ軍の将軍 レボーヨ
武闘派で知られたメキシコ軍のレボーヨ将軍。
本名はヘスス・グティエレス・レボーヨ。
S3冒頭で墜落したアマドの飛行機を追尾し、アマドを逮捕。アマドのコカインと金を燃やす。
DEAウォルトとティワナ・カルテルを追い詰めるが…
ラ・ボス(新聞社)
ジャーナリスト アンドレア
麻薬カルテルの脅しにも屈しないことで知られるメキシコの新聞社「ラ・ボス」のジャーナリスト。
S3のナレーションも担当している。
架空キャラだがウォルトに並ぶ主役級。
メキシコ警察
メキシコの警察官 ヴィクトール・タピア
メキシコの警察官で、給料が安いために麻薬売買人から金を強奪したり、地元民からみかじめ料を巻き上げたりといった犯罪に手を染めていた。
同僚の誘いでフアレス・カルテルのバーの用心棒に転職する。
近所に住む女性から行方不明になった姪を探してほしいと哀願され、個人的に探すうちにフアレスの工場で働く女性を狙った連続殺人犯の存在を確信する。
ウォルトの上司ジェームズに麻薬カルテルの情報と引き換えに女性の遺体に残されたDNAの鑑定を依頼するが…
その他
ミゲル・フェリックスの元側近 ドン・ネト
S1とS2でミゲル・フェリックスの腹心の部下だったが、ミゲルに裏切られ収監された。
フアレス・カルテルのボスである「空の神」アマド・フエンテスの叔父。
S3ではシナロア・カルテルのチャポに近づく。
元メキシコ州知事・メキシコPRI(制度的革命党)のビジネスマン カルロス・ハンク・ゴンザレス
元教師のカルロス・ハンク・ゴンザレス(通名は「ザ・プロフェッサー」)はメキシコ州知事となり、政治、ビジネス、麻薬カルテルの舞台で揺るぎない地位を築いた。
大統領を目指していたが父親がドイツ人だったため大統領の道が閉ざされる。
麻薬売買、マネーロンダリング、汚職、恐喝に関与しており、フアレス・カルテルのアマド・フエンテスと深く関係している。