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【イコライザー2】映画の感想:ハロウィンのマイケルが乗り移ったデンゼル・ワシントン

イコライザー2映画の感想

イコライザー2

まだ犬と一緒にアメリカにいる旦那とビデオチャットしたら、彼は職場の同僚に「もう半年くらい会ってないんだろ~?奥さん、逃げたんだよ~もうあきらめな~」「奥さん、実は離婚するつもりかもだよ~」 「ATMと思われてるかもだぜ~」とからかわれているそうな。

旦那も笑いながら「シャラッープ!!俺たちは深く愛し合っているんだ、黙っとけ!お前らのせいで脳裏に疑心暗鬼が住み着いちゃったじゃないか!」と応戦したらしいけど、内心同僚にそう言われて心に引っかかってしまったようで、「離婚しないでよね!」と3度くらい念を押してきた。

日本人の感覚でいうと「え~酷い同僚ですね!」と勘違いしてしまうかもしれないけど、アメリカの男性たちこういう感じでタマを潰し合うようなやり取りをして友好を深めるので、心配なさらないで下さいねー。まぁ、嫌いな奴には本気で言ったりしてるかもしれませんが、幸い今の仕事場では重宝がられて可愛がられているようです。

アメリカ人は遠距離とか苦手だから、そう思うのも分かるよね。離婚や別れも数多く目にしたし。うちは私も旦那も家庭に関しては保守的なので、離婚という選択肢はよっぽどのことじゃないと出ないんです。二人の関係以上に子どもを優先すべきと考えているから、喧嘩しても子どものためにもなんとか修復をしようと考えがちです。

でも以前、旦那と問題抱えて悩んだ時、仲のいいアメリカ人男性が「自分の幸せをまず第一に考えるべきだ」と言っていて、やはりアメリカ人らしいなぁと思いました。だってミーには自分の幸せより子供の方が大事なんですよ。まぁ自分の幸せも大事ですけど、子どもの幸せが先でしょと日本人らしく思うわけです。

子どもより自分の幸せ大事にしてたら、しっちゃかめっちゃかになっちゃいますよ!今頃きっと子どもほったらかしてウォーキング・デッドのゾンビエキストラ役とかやってるに決まってますよ。まだ子どもが小さい頃に打診したことはあるんですけど、「ダメに決まってんでしょあーた何を考えてるの」と言われましたよ。ファンだったらコミコン行けばいいのにね。

でもアメリカ人は自分が幸せかどうかに重きを置くし、子どもの幸せとは別というか割り切って考えている人が多いようです。

まあ両親が喧嘩ばかりしていると子供には良くないから、離婚というセンシティブな問題についてはケースバイケースで考えないといけないですけどね。

アメリカでは再婚する人も多くて、小学校の子たちが「ステップマムが~」なんて喋ってるのを聞くと、異邦人感覚を覚えずにはいられない。

さて、前置きはここまでにして。いやどう考えても前置き長すぎるでしょう!前置きっつーか軽く愚痴ですからね。そのうち読者の方が「Gの野郎は、ありゃもう離婚しているに違いないな。必死にカモフラージュしてる感がイタイ」という思いを抱く頃かもしれません。国際離婚の確率は7割、米軍人との離婚率はなんと9割強ですからね!そろそろ賭けますか。

好きな俳優マイベスト10で1位に入選したデンゼル・ワシントン主演のアクション映画【イコライザー2】を見た感想です。

デンゼル・ワシントン主演のアクション映画…と書いたところで、デンゼルがアクション映画?と改めて確認してしまうくらい、私にとってもともとデンゼル×アクションというのは違和感のある組み合わせなんだけど、デンゼルは見てるだけで嬉しいから文句は何もありません。

まさかとは思うけど、この人嫌いな人あんまりいないでしょう?せいぜい、うちの旦那ぐらい?旦那は「デンゼルワシントン嫌い」とかいうくせにデンゼル映画繰り返し見てるし、「彼はずっと同じ妻と人生を共にしている。リスペクトすべき男だ」とか言うからよく分かんないやもう。

たぶん、目を少し閉じた時の表情やアゴをちょっと上げるところや話し方が似てるからだと思う。とりわけ怒って喋るところ(本作だと近所の青年を叱りつけて救おうとしているシーン)が似てる…人種違うのに似てるんだよなぁ。旦那が本気で怒っているのはお目にしたことないけど。やっぱり好きなタイプってあるのかしらねー。

トム・クルーズあたりもそうだけど、ここまでビッグになっちゃうと、もはや俳優というより存在自体が伝説になっちゃうのよね。

そもそもワシントンという豪華な苗字!州名。私でいえばジョージアですよ。しょせんジョージアは田舎でウォーキング・デッドのロケ地に過ぎないですけど、ワシントンなんて初代大統領のジョージにちなんで名付けられてるし、DC付けちゃえば最強国USAの首都だよもう。ブログ名改め「ミセスWのブログ」にしようかなぁ。もう、ゴメスなんて言わせない!

あとデンゼル・ワシントンはスキャンダルがないのがいいですよね。セクハラされたとか、モラハラされたとか、性的暴行されたとか、DUI(飲酒運転)とか、ドラッグで捕まったとか、態度最悪で感じ悪いとか、アメリカのセレブやスターが嵌まりがちなスキャンダルフリーな健康的で安定感ある人なので、有名人として、こういう事は地味だけどすごく大事だし、評価されるべきだと思うの。

私生活では家族と一緒に陸軍病院を慰問に訪れたり、入院している兵士たちの家族の宿泊施設を寄付したりもしています。米軍兵士の嫁の一人として礼を申し上げます、ありがとなデンゼル。ジャパニーズ嫁だけどな。

そんな私たちのデンゼル坊やは、昨年12月28日で64歳になりました。パチパチパチ。おめでとうDW!

今回は映画レビューではまさかの6000字超えの長すぎレビューです。読むの面倒くサイト思ったでしょう?多分もう2000字は超えてると思うから大丈夫。

 

【イコライザー2】作品情報

原題:Equalizer 2

公開年:2018年

監督:アントワーン・フークワ

出演:デンゼル・ワシントン、ペドロ・パスカル、ビル・プルマン

上映時間:121分

言語:英語

あっ、ペドロ・パスカル出とる。これはパスカリストのやなぎやさんにお伝えしなければ。でもねぇ?やなぎやさん。パスカルはチョビ髭がないと、なんとなく締まらない顔してましたよ。パスカルはさぁ、デンゼルの仕置きの邪魔してないで、ナルコスで長い手足を見せつけながらカルテルのメンバーを追いかけときゃいいのにさぁ。

あ、あとGOT未見のはずのやなぎやさんにジェイクの次に大事なこと言っておくけど、パスカル、GOTに出てんねん。オベリンていう役で。

でも、くれぐれも念を押しておくけれども、見る前に「おべりん」て検索はヘタにしないでね?

オベリンね、むっちゃ格好いいんですよ。もしかするとナルコスのペーニャ以上に。オベリンのファンになった人も多く、GOTの人気キャラで上位になっています。もうこれは観ないとね!

監督はアントン・フークワで、「トレーニング・デイ」「マグニフィセント・セブン」でもワシントンと協働してますね。

ほか代表作に「ティアーズ・オブ・ザ・サン(あのハゲ)」「サウスポー(ジェイク・ギレンホール)」「シューター(マーク・ウォールバーグ)」などがあります。

 

【イコライザー2】あらすじ

ホームデポを散らかしてクビになったデンゼル・ワシントンは、5スターに拘るリフト(ウーバーみたいなEコマの民間タクシー)のドライバーをしながら、こっそり必殺仕置人として活躍していた。

たまにタクシー運転しながら仕置き人の仕事もこなすマルチタレント職人デンゼル・ワシントンは、たまにミレニアル青年に常識の「じょ」を教えてあげたりと社会へのコミュニティサービスも怠らない。

旧友を何者かに殺された職人デンゼル・ワシントンは、犯人を探し当てて成敗しようとするが、時は10月そんなデンゼル・ワシントンにハロウィン職人のマイケル・マイヤーズが乗り移ることを誰も知る由がなかった。

という話だと思うんだけど、最後の方、違う映画のような気がする。

 

【イコライザー2】感想

アントン・フークワ監督が撮る映画は、政治的・社会的テーマを題材にしたものが多い。「リプレイスメント・キラー(超ユンファ&ミラ・ソルビーノという私泣かせなキャスティング)」「ザ・シューター(マー君)」「トレーニング・デイ(デンゼル・ワシントンがオスカー受賞)」「マグニフィセント・セブン(デンゼル・ワシントンがカウボーイ)」など、主人公が「過去に秘密を持つ影のある男」というのが特徴だ。そしてハードコア系男子。

主人公がハードコアなら敵キャラもハードコアじゃないとアンバランスなので、そんなハードコア同士が対立するシーンもハードコアである。そしてなにより多勢に無勢が好きなフークワ監督。

一人でマフィア集団や犯罪組織、汚職政府機関を壊滅させたり、わずか数名の精鋭部隊やクールな仲間とともに、西部の街や第三国の紛争地帯の武装民兵組織ともやり合うハードコア設定がフークワ監督のお決まりである。

ハードコア同士の対決はヘビーで緊張感溢れ、とても女性が出る幕ではない。現代はフェミニズムが推奨されまくっているので、昨今のアクション映画は女性がアクション映画で活躍するものも多い。しかし本作のようなハードコア同士の戦いは「女の出る幕はない、ここは男の戦場だ!」と言わんばかりの男くさい映画だ。

要は根っからの「男のロマンス」映画。

しかし私はそんな「男のロマンス」的映画が嫌いではない。この世には悪魔がうようよしている。日々世界のあちこちで起きている悪魔の所業に心を痛める人は少なくないはずだ。圧倒的な悪の前に私たちは余りにも無力。悪を金で握りつぶす輩もいれば、法の目をかいくぐる輩もいる。

そんな時にアメコミヒーローのようなダークヒーローがいてくれたら…誰もが一度はそう思うはず。とはいえリアル法治社会で悪をバッサバッサと斬っていくダークヒーローなど現実的に考えて望めない。そんな私たちの希望的願望をスクリーンで叶えてくれるのが本作のデンゼル・ワシントンというわけだ。

冒頭の「女児奪還作戦inトルコ」や「コールガールの命と星5つキープ作戦」など、この63歳のダークヒーローは現代人の胸をスカッとさせる方法を知っている。つまりアントワーン・フークワ監督はスカッとジャパンならぬスカッとアメリカを再現させてアメリカ人の鬱憤を晴らしてあげている、とりわけ現代アメリカ男性のガス抜き要員としての役割も担っているわけだ。

アントン・フークワ監督はたまに上下を逆さにしたシーンを挿入するが、映画の撮影技術を何も知らないミーにはこれがどういう意味を示すかは分からないので、ふかづめさんあたりに聞いてみましょう。

本作では、デンゼルが夜にアパートから歩き去るシーンや、ペドロ・パスカルがベッドの上に横たわって壁にかかった絵を見るシーンなど上下逆さになっていた。

デンゼルは仕置き人の仕事だけでなく、社会コミュニティサービスにも熱心で、住んでいるアパートの壁に書かれた落書きを消そうとしたり、見かけはギャングスターだが心ある高校生がギャングに加わらないように何気なく親交を深めたりと、ひたすら善玉菌。

最初の40分は、トルコ出張とコールガールお助け任務以外はデンゼルの日常を堪能できる。高校生を見守り、隣人と話したり、旧友と話したり、タクシー運転したり、本見つめたり、目を小さくしたり、アゴをクイッとあげたりして、気付くと40分経ってる。

アクション期待しているせっかち組は、「まだかよ」と思うかもしれないけど、私はもうデンゼルの日常ずっと見ててえ~としか思えなくてね?堪え性のない私にとって、日常をずっと見てたくなる俳優っていうのはなかなか居ないんですよ。

デンゼルの日常のなかには近所の青年マイルズを口撃するシーンもありまして、このデンゼルの鬼気迫る様子は旦那を見ているかと思うくらい怖かったです。

ここで幼少期のデンゼルについておさらいしてみますと、デンゼルの母は1950年代当時は稀な、産後も働く女性でして、しかも黒人女性が自営や会社経営をすることは皆無だった時代に美容師として2つの美容院を経営していた女性でした。

デンゼル母は人種差別が合法だった時代に黒人として辛酸を舐めており、子どもたちには可能な限り高い教育を受けさせようと必死だったそうです。デンゼルの友人が少年院に送られたり、デンゼルのたまに見せる粗暴な振る舞いを心配した母は、デンゼルを全寮制の学校に入れるなど、徹底して暴力的な環境から遠ざけたといいます。

つまり本作のマイルズはかつてのデンゼル・ワシントン自身を彷彿させる存在で、本作のデンゼルがいわばデンゼル母といってもいい。そうした背景もあって、このシーンのデンゼルはいつになく熱がこもっていた。

デンゼルの日常を堪能した後はですね、デンゼルの旧友スーザン(CIA時代の長官)が何者かに殺害される事件がやっと起きます。デンゼルが調べたところ、自分と同じイコライザーの仕業であることが分かります。

前作のデンゼルはホームデポ勤務だったんで、ツールボックスマーダーラーのように工具使い放題だったが、今作はタクシードライバーなのでツールがない。というわけで身近なツールを使うことにしたデンゼル。

ティーポット使ったり、お茶使ったり、クレジットカードを使ったりするデンゼルは爽快でした。プロは身近な日常製品さえ武器にしちゃうっていうものねぇ。海外ドラマの24ではニーナ・マイヤーズがクレカで喉掻っ切ってたし、ジェイソン・ボーンは分厚い辞書とかタオル芸とかよく見せてくれたわよね。

まあ真犯人たちは早々に「お前だろ」という感じで分かるんでなんの驚きもありませんが、真犯人たちに宣戦布告して、それから最終決戦に至るまでがあっさり過ぎますね。真犯人たちとの中盤の攻防がほぼないので(タクシー内で一人と攻防しただけ)、この辺はもうちょっと探り出すシーンや戦うシーンが欲しかった。

最終決戦は橋を通った島に浮かぶ海辺の町で、かつてデンゼルが妻と住んでいた思い出の場所でした。デンゼルも犯人に「俺の居場所わかるよねー」って言ってたし、犯人も「デンゼルどこに行ったか閃いた!」とか言ってたけど、ちょっと唐突すぎてワケわかんなかった。敵が妻を殺した相手なら町が決戦場なの分かるけど、死んだの友人のスーザンや。あの町と関係ないや。

まぁいいや、嵐が迫っている中、あそこに行くのって自殺行為だけど、まぁいいよ。デンゼルはハリケーンは慣れっこだから。というか、日本公開が10月のハロウィン月ということもあって、ここからデンゼルにマイケル・マイヤーズたまに13金のジェイソンが乗り移ります。

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敵は4人。デンゼルは1人ずつ始末していきますが、まず最初は13金のジェイソンが乗り移って銛で成敗します。あとの3人のうち2人はマイケル・マイヤーズの力を借りてすべてナイフ技でスラッシャー三昧です。最後のナイフシーンなんか、あのままナイフを縦か横に動かすんじゃないかとヒヤヒヤしましたよ。デンゼルのアクション映画だというのに気が付いたらマイコーが見えてたのね。

ほらね、新作「ハロウィン:2018」のマイケルは偽物って言ったでしょう。マイケル・マイヤーズはイコライザーになったんですよ。

映画はまあ普通だけど、デンゼルは最高!