ミセスGのブログ

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【ハロウィン:2018】新作映画あらすじ感想:マイケル・マイヤーズが職人魂を忘れがちな一作

ハロウィン映画のあらすじ感想

ハロウィン(2018)

古典的ホラー映画の金字塔【ハロウィン】の新作を見た感想です。

1978年に1作目が登場してから実に40年。ハロウィンはアラフォーの私とともに現在まで歩んで参りました。

今回が9作目となりますか。2007年と2009年にロブ・ゾンビがリメイクを製作していますが、それを入れると11作目になります。※ハロウィンIIIはマイコー欠席です。

もとい、ロブ・ゾンビの2作はハロウィンのファンからは不評なようで、本作を「正統なハロウィン続編」としているファンが多いようです。私はあれはあれで楽しめたんですけど。

今回は1978年の第1作と第2作から40年後の続編という設定になっています。

また絶叫クイーンことハロウィンシリーズのヒロインであるジェイミー・リー・カーティスが主演しています。ちなみにもう一人の絶叫クイーンは「サイコ」のジャネット・リーで、ジェイミー・リー・カーティスの母ちゃん。親子2代で絶叫クイーンを冠した。

日本公開は2019年4月の予定です。

 

【ハロウィン:2018】作品情報

原題:Halloween

公開年:2018年

監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン

出演:ジェイミー・リー・カーティス、ジュディ、グリア、ウィル・パットン

上映時間:106分

 

 

職人としてのマイケル・マイヤーズ

ホラー映画の代表的なアイドルモンスターといえば「13金」シリーズのジェイソンや「エルム街の悪夢」のフレディを思い浮かべる人が多いのだが、実は元祖は1978年作の【ハロウィン】で華々しくデビューを飾ったブギーマンこと「マイケル・マイヤーズ」である。ちなみに13金のジェイソンは1980年、エル悪のフレディはその後の1984年に生誕している。

そしてマイケル・マイヤーズの生みの親がジョン・カーペンター監督である。ちなみにハロウィンのあのテーマ曲もジョン・カーペンター作曲。

ジェイソン、フレディと並んでマイケル・マイヤーズはアメリカ3大ホラーに勝手に入れられているけれど、マイマイはいたたまれなく思っているかも。なぜならジェイソンとフレディはコラボ活動にも精力的で「フレディVSジェイソン」を幾度か製作しているけれど、マイケル・マイヤーズはコラボなし。

フレディからも「マイマイ、レッツ・コラボ」とラブコールを受けているものの、マイマイはまだ期待に応えていない。

またホラー映画「ヘルレイザー」からもコラボの打診があったらしいが、ファンの「マイコー、NOOOO」という気持ちを汲んでマイマイはピンヘッド達とのコラボも断っている。

人気を博した分野や産業が商業化されるのは世の常であるが、そんな中でも稀に頑固として店を切り売りしない昔ながらの職人工場なるものが存在する。日本刀職人、塗師、ろくろ職人、染め職人…そしてマイマイだ。

マイマイことマイケル・マイヤーズはホラー界の職人なのである。

マイマイの職人ぶりは、彼の仕事ぶりを見ることでもはっきり差別化できる。ホラー仲間のジェイソンは、割とナタが好きという嗜好はあるものの、武器選びには拘りがない。ナタ、斧、ナイフ、フォーク(農場で藁を掴むやつ)、電ノコ、銛など、基本的にそこら辺にあるもの使う柔軟性を持っているのがジェイソンだ。

フレディは腕にはめたウルバリンとお揃いの鉄爪が武器だが、夢を巧みに操るといった神業を持ち、本業をおろそかにしてコラボに余念がない。マイマイを職人の世界から誘い出したりするなんて、職人失格と言っていい。

しかしマイマイは「すいません、ハロウィンのマイケル・マイヤーズとしての僕を待ってる人が大勢いますので」と毎回コラボを断っている上に、シリーズ通して使う武器はナイフ一本(たびたび素手)を厳選している。シンプルな武器への拘りは、さすが職人と言わざるを得ない。

次にマイマイが特別である理由は、マイマイは原則、血縁者を襲うということだ。ジェイソンやフレディのターゲットは、エルム街の居住者やキャンプ場で不純異性交遊している若者だったりと大雑把な選抜ルールはあるものの、原則は無差別殺人であるのに対し、マイマイは執拗に血縁者を狙う。武器への拘りもさることながら、ターゲットへの拘りもまた職人気質。それが職人マイケル・マイヤーズである。

マイマイが血縁者を狙う動機はまだ解明していないが、事故死を装って改名したローリー(絶叫クイーン2代目)も捜し出したし、ローリーの遺児ジェイミー(ダニエル・ハリス)とその息子、ローリーの息子のジョシュ・ハートネットも襲っている。

マイマイの血縁者の息を止めてやろうとする執念はすさまじい。意識不明の状態なのにローリーの遺児ジェイミーの話を耳にするやいなや覚醒するというミラクルも起こす。

血縁者のためなら意識不明から脱する精神力、まさに職人魂と言えるだろう。マイマイが死にそうな時は、ローリーだとかジェイミー来たとか呟けば生き返るので心配ない。

ハロウィンH20(1998)ではちょっと若者を無差別に殺しちゃったこともあったけど、そこはご愛嬌でございます。

またマイマイの追跡能力も抜群に高い。車も乗りこなすので、車移動は問題ない。血縁者を発見すると顔を半分だけ出して影からじーっと見つめるストーキングスタイルも特徴である。

ここでハロウィンシリーズを振り返ってみましょうか。と思ったけど時間がないから止めておきます。

 

【ハロウィン:2018】あらすじ

ハロウィンが近づいてきたのでマイコーが40年ぶりに精神病院から脱走して地元でローリー(2代目絶叫クイーン)の家族と、ほか無関係な人たちを殺そうとするマイコーの季節的ライフワークの話。

 

【ハロウィン:2018】感想

ロブゾンビの2作飛んで「これこそがハロウィンの正統な続編である!」とファンの3分の2くらいが本作を称賛していました。

ホラー映画大好きだしマイマイも好きだし、職人として40年も主に血縁者を追い続けるマイマイに敬意を払わねばならないことも分かってはいるが、ここは頑張って批判せねばなるまい。

マイマイが怖くないです。

13金のジェイソンやエルム街のフレディがお茶目な一面を出してファンに媚びともとれるポジションを確立してしまったのとは対極的に、マイマイは恐怖感を一貫して維持してきた貴重なキャラだった。職人だから。

そんな強面職人だったはずのマイマイがちっとも怖くないのが本作である。

考えられる原因としては、マスク下の地顔を見せすぎ。スプラッターホラー映画の殺人鬼ってのは、マスクを被っているから怖いのであって、マスクを被っていない60代の白髪時々ハゲのおっさんの顔見せられてもちっとも怖くないわけです。

「顔が見えない」というのが恐怖に一役買っているのに、一瞬でも白髪や時々ハゲや顔が見えちゃったりすると恐怖感が失われてしまうわけです。「なんや、ふつうのおっさんや」みたいに。

ジェイソンもうっかりマスク取れちゃったときは恐怖半減して、これなら俺勝てるかも、と思いましたね?

病気でもそうでしょう?原因不明の病気だと怖いのに、病名が分かると安心しますね?人間は自分が分からないものに恐怖を抱くので、マイマイの顔出しは基本的にデメリットしかないわけです。

精神病院ではマスク着用できないので、その場合は後ろ姿だけ見せれば良いわけです。しかしカメラはギリギリまでマイコーに近付いてしまうし、地顔も一瞬見せてしまうので「ハゲたんか」とか「白髪だ」とか「普通のおっさんやな」とファンはガッカリしてしまうわけです。

私たち中年の夢を壊さないで!

冒頭のブリティッシュの二名とマイマイの接触の酷さについては、酷すぎるのでもう言及しません。とりわけ男の方。

次に批判したいのは、マイマイの違和感。

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zozoの前澤さんにちょっと似てる

なんかマスク違くね?これマイマイのオリジナルマスクじゃないでしょ?

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立ちポーズや構えがマイコーじゃないような…よく見ると困った顔してる

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やおらなんか変な武器持ちよった

中の人が代わっているのは仕方ないにしても、立ち方とかキメのポーズとかがマイマイらしくない。

さらにマイマイは血縁者ではなく、誰だか分からない人の家に入り込んで数人殺すというマイマイらしからぬ行動もとっている。誰ですか?という人のお宅訪問して殺す。

殺し方も妙に複雑だ。ある種パターン化した動きでナイフでザシュッザシュッというマイマイのシンプルシティという旨みがなくなり、手の込んだ殺し方を披露するようになってしまった。職人なのに。

カールを巻いた中年女性の家に入り込み、トンカチで中年女性をブチ殺してからナイフをゲットするのだが、ブチ殺さなくてもナイフは手前にあったので簡単にゲットできたし、女性が戻ってきて「あらっ?ここにあった包丁どこ行ったのかしら?」という展開のほうがハロウィンらしい。

トイレの個室にいる女に血だらけの歯をばらまく行為もマイマイらしく感じられない。なんたるショウオフ。職人のマイマイは自分の仕事ぶりをわざわざ自慢するような職人気取りではなかったはずだが。。

標的を見つけるとマイマイは必ずストーキングをする手はずになっているのだが、本作では殆どストーキングしない。ブリティッシュの2人が墓にいる時に、白衣を着たまま木の影からストーキングはしているものの、顔以外の体が全部見えてブリティッシュの2人の同行者に確認されている。職人失格だ。

結論!これはマイマイじゃないと思います!つまり模倣犯!続編ではきっとマイコーは生きていた!という展開になると思います。

批判ばっかりじゃつまらないので良い点も述べておきますねー。

まず良かったのはオープニングとクロージングがオリジナルと同じデザインということですね。クラシックでシンプルで宜しいかと思います。クロージングでマイコーの息吹を聞ける演出もすこぶる宜しいです。

それから本作では数多くのパロディが見られた。レザーフェイス(悪魔のいけにえ/テキサス・チェーンソー)も作ってるし、トンカチのシーンは「ショッカー/SHOCKER」、それからケイシー・アフレックも登場していたのは驚きだ。

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ルーニー・マーラ見てません

13金のフレディの中にいるケインさんが「マイマイと遊びたいねん」と公言していましたが、このままだとマイコーが職人魂を捨ててジェイソンと遊びに行きかねない。そんな不安を抱えております。