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2019年アメリカのメディアで頻出してるトレンド英単語10選!

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以前TOEICには出ないけどネイティブが日常で使う英語表現を紹介してみたところ好評でしたので、リクエストにお応えして再び爺の英語の授業でございます。

今日はメディアでよく見かける現代アメリカ英語をピックアップしてみました。

 

2019年アメリカのメディアで頻出してる英単語10選 

MAGA

当ブログの読者の方ならお馴染みのMAGAです。

MANGAじゃありませんよ、MAGAですよ。

意味は何でしたかー覚えてますかー

ヒントはこの記事ですよー。

トランプ錯乱症候群:アメリカでMAGAハットを被るとリベラルに襲われる

思い出しましたか?

そうです、MAGAはMake America Great Againの略語で、マーガと読みます。マンガじゃありませんよー。

赤い帽子でMake Anime Great Againと書かれた帽子を被ってると、アメリカでリベラルに襲われるので気を付けて下さいね。

現代ならではの英語です。

 

Trump-Derangement Syndrome

Trump Derangement Syndrome(略してTDS)は「トランプ撹乱症候群」なんて言われていますが、トランプ発狂症候群のほうが適訳かも。

トランプ大統領は対立を恐れない大統領ですが、アジテーター(扇動者)としての側面もあります。

そんなトランプ大統領の発言に惑わされれ、リベラル極左、反トランプ保守層、プログレッシブ派はトランプ大統領を憎むあまりにトランプの演説やスピーチ、発言に見境なく飛びつき、スピーチや法案の内容よりもトランプへの憎しみが勝ってまともな思考と判断ができなくなっている状態が度々見られます。

日本で安倍総理を憎む「アベガー」と言っている人達と似てる気がする。トランプ大統領がアベ総理になるとAbe-Derangement Syndrome(ADS:アベ発狂症候群)になるのか。

 

dems

demsはDemocratsの略、つまり「民主党」「民主党員」のことです。

大文字でも小文字でも使われます。

例:Dems' attacks on Trump hurt US(民主党のトランプ攻撃はアメリカを傷つける)

USはUSAのことです。アメリカではUSAは使わず、USで済ませます。また、the statesだけでもアメリカを指すことも多いです。

例:I was out of the states for a couple of months.(数か月ほどアメリカ国外にいたんだ)

  

meme

ミームと発音します。

もともとはイギリス・オクスフォード大学の動物行動学者リチャード・ドーキンス博士が著書「利己的な遺伝子」で提唱した心理学の言葉です。

言語、習慣、法律、歌、理論、価値観など、遺伝子のように模倣を繰り返して受け継がれていく文化は「ミーム」と呼ばれている。強力なミームは生き残るが、そうでないものは姿を消す。

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インターネットにおいては、インターネットを通じて広まる情報、画像、動画などを指します。

たとえば人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」は「GOT memes」というカテゴリさえできるほどそのミームが人気で、ゲーム・オブ・スローンズを観た後に人々が画像をフォトショップで編集しておもしろおかしく風刺したものや、gif動画で気持ちを表したりというのが恒例になっていました。

例:These GOT Memes Went Viral(ネットで人気のGOTミーム)

 

twerk

トゥワーク(ingをつけてtwerkingトゥワーキング)というお尻を振るダンスを見たことありますか?

アメリカでは2010年代以降お尻の価値が見直されたのか、大きなお尻が女性の魅力の一つという風潮が激化しまして、若い女性を中心にアメリカ人女性はお尻のトレーニングに精を出す!

ビヨンセのお尻ダンスを下品にしたような感じといいますか。お下品ですねー。良識ある女性は絶対やめといたほうがいいですねー。

お尻崇拝国の第1位はブラジルでしたが、今やそのウェーブはアメリカにも到達しました。お尻は大きければ大きいほど良いと思った女性たちが豊尻にまで走り、なかにはスイカを2つつけたようなお尻まで見かけるように…

トゥワーキングは腰を落としてお尻を振るダンスですが、その下品さから眉を潜める人も多く、私が「たまには旦那サービスしてやろう」と思ってお尻を振り始めると旦那に止められます。無理してやろうとすると腰痛になるので気を付けてくださいねー。

 

anti-semitism

こちらはなんとも物騒な言葉ですが、「反ユダヤ主義」を意味します。

形容詞は anti-semitic で、両方とも昨年辺りから、よくアメリカのメディアで見かけるようになりました。

ということは、それだけユダヤ人へのヘイト・クライム(憎悪犯罪)が増えてきているということです。

どういうわけかあまり報道されていませんが、アメリカではユダヤ人へのヘイト・スピーチとヘイト・クライムがかなり増えています。

ユダヤ人コミュニティの小学校の校庭に卍が書かれたり、各地でユダヤ人の男性が襲われたり、先日はシナゴーグ(ユダヤ教会堂)で銃乱射もありました。

ちなみに校庭に描かれた卍は、近隣の住民たちがボランティアで集まってペンキを消しました。

 

swastika

日本語では「ハーケンクロイツ」です。

ナチスの卍マークのことですが、英語ではswastikaと言います。

ユダヤ人へのヘイト・クライムが増加していることもあって、この単語も頻出するようになりました。嫌な兆候ですね。

 

pro-life

「プロライフ」は「中絶反対派」のことで、= anti-abortion と同じ意味です。

アメリカではここ最近、中絶をめぐって激しい議論と対立が起きています。

キリスト教国であるアメリカでは、保守層を中心に中絶に反対する声がいまだ根強いです。「女性の選ぶ権利」より「胎児の生命」を大事にすべきという考えです。

リベラルが多いカリフォルニア州でもプロライフ派は多く、車にpro-lifeというステッカーを貼っている人や、中絶のクリニックの前で抗議している人も見かけます。

私のアメリカ人旦那も中絶には反対で、たとえ望んでいない妊娠であっても中絶は受け入れがたく、それならば養子に出すべきという考えです。さすがにレイプされた結果による妊娠については、唯一の例外として理解できるとは言っていましたが、プロライフ派はレイプによる妊娠の中絶にも反対という声が多いようです。

なお、2019年5月の段階で、中絶禁止法案を通した州は以下の通りです。

  • アラバマ
  • ミシシッピー
  • オハイオ
  • ジョージア
  • ケンタッキー
  • アーカンソー
  • ユタ
  • アイオワ

また、中絶禁止法案に向けて動いている州は、以下の通りです。

  • ミズーリ
  • ルイジアナ
  • サウスキャロライナ
  • ウエストバージニア
  • フロリダ
  • テキサス

かなり多くの州が中絶禁止法に向けて動いていますね。

中絶は女性の選ぶ権利の一つとして当人に任せるべき派の私としては、この現象はちょっと恐ろしい。

 

pro-abortion

プロライフの反対が「中絶賛成派」です。中絶賛成というより、女性の選ぶ権利に賛成といったほうが言葉の印象が良い気がします。

プロライフと比べると、言葉の印象も圧倒的に不利ですよね。

 

undocumented

公的文書を持たない人々のこと、つまり「不法移民」を指す言葉です。

しかしアメリカ司法省は最近法律事務所に不法移民に「undocumented」という言葉を使わずに、illegal aliens という言葉を使うようにとうお達しを出しました。

アメリカにいる不法移民は、アメリカに違法に入国してきた外国人であるため、undocumented(公的文書を持たない人々)という言葉は正確ではないという見解です。

不法滞在している人々の名称については、長くアメリカで議論されています。

一般に使用されているのは illegal immigrants です。