ミセスGのブログ

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電車内のサイン「マナーモードに設定の上、通話はご遠慮下さい」の英語を直す

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新国立競技場の英語表記がヤバイと噂になっていたので見てみたら想像を超えるヤバさでした。

とくにムーン・ウルトラ・パーキングは笑わずにはいられない。

 

微妙にユーモアがある感じもするし、わざとやったなら凄いです。

Hello, Our Stadium. も意味がわかりません。

かねてから私は日本の公共機関にある英語表記がおかしいおかしいと言い続けていて、実はそれ専用のサイトも立ち上げていたのですが、わざわざメインブログから移動することさえ億劫になってしまい放置していました。

実はそのサイトがうまくいったら日本全国の英語表記を変えてやろうという野望を抱いていたんだ。

このブログにも英語のカテゴリがあるので、この機会にこちらに統合しようと思います。

英語のカテゴリ内に「日本人の英語を直し隊」というサブカテゴリを作りました。カテゴリ名はまだ暫定です。

早速ですが、今回は電車内に必ずあるサインの英語表記を直したいと思います。

 

【マナーモードに設定の上、通話はご遠慮下さい】

携帯電話やスマホ絡みの注意書きサインは、公共のどこでもよく見かけるようになりました。

一番見かける機会が多いシーンは、電車内や映画館でしょうか。

そのなかでも最もベーシックな注意書きといえば、携帯で電話することを慎んでもらうサインです。

こういうやつですね。

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このサインが電車内の窓や壁にあちこちに貼られています。

日本語表記

マナーモードに設定の上、通話はご遠慮下さい。

英語表記

Please set your mobile phone to silent mode and refrain from making calls.

エリアによって若干言い回しに違いがあるかもしれませんが、よく見かけるのはこの一文です。

set your mobile phone to silent mode

この冗長的な表現は現地では見かけたことがありません。

この冗長的な文章は、一つの単語で代替することができます。

何かお分かりでしょうか。

答えは silence です。

 

refrain from making calls

直訳すると「通話をお控え下さい」という意味ですが、上記のキーワード silence を使えば、この文章は不要です。

さらにこの文章では、通話の発信はダメだけど受信はOKという屁理屈も成り立ちそうですし、誤解が生じてしまいます。

また、「No Talking (on the phone)」と比較すると弱い印象もありますね。

 

正しい英語表記

それでは直してみましょう。

Please silence your phone.

silence your phone には通話もしないでくれという意味も含有されているので、わざわざ refrain from making calls と付ける必要はありません。

公共のサイン表記は、簡潔であればあるほど良いのです。その点から言っても、現在の「Please set your mobile phone to silent mode and refrain from making calls.」は冗長的で稚拙と言わざるを得ません。

通話お断りを強調したい場合

Please refrain from cell phone use.

または

Please refrain from loud cell phone use.

といった具合です。 

 

なお、映画館で同じサインを表示したい場合は

Please silence your cell phone. No texting. No chatting.

と書けば、メールを打つことも禁止できます。

お喋りも禁止したい場合は、最後の No chatting. を加えます。

いずれの場合もサイン表記は簡潔、シンプルにが鉄則です。