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【ユージュアル・ネイバー】映画の感想:可もなく不可もないサスペンスドラマ

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ユージュアル・ネイバー

映画【ユージュアル・ネイバー】の感想です。ジャンルは一応サスペンス&スリラー系だけどホロッときちゃう人間ドラマも入ってるし、正確には爺さんにはよく分からないや。

映画やドラマのカテゴリ分け、結構悩むのですよ。特に厄介なのが「サスペンス」と「スリラー」。最初の頃は「ホラー」と「スリラー」でも悩んでたので、映画のサブカテゴリは「ホラー&スリラー」に纏めちゃったんですけどね。

そしたら今度は「サスペンス」と「スリラー」で悩むようになりました。永遠の悩みループ。映画ブロガーまたは海外ドラマブロガーは絶対悩んだことあるね。悩むっていうのは心が広い証拠なんですよ、知ってましたか。「私、悩んだことありませんけど?」という賢い貴方は、もういいや。

「サスペンスとホラー&スリラー両方のカテゴリに入れちゃえよ」とか言われちゃっても、ホラー要素のない【ユージュアル・ネイバー】を「ホラー&スリラー」に入れちゃうのは気が咎めるじゃない?咎めない、ああそうですか。

よく見たら「サスペンス」も「クライム&サスペンス」に纏めてるんですけどねぇ。

そうやって考えると本作【ユージュアル・ネイバー】はぎりぎり「スリラー」にはいかないので「サスペンス」だよ!本作を観て思い出せずにはいられない「ミザリー」は、完全に「ホラー&スリラー」なのにィ!

というわけでサスペンス映画「ユージュアル・ネイバー」のあらすじと感想です。

 

【ユージュアル・ネイバー】作品情報

製作年:2013年

原題:The Harvest

監督:ジョン・マクノートン

出演:サマンサ・モートン、マイケル・シャノン、チャーリー・タハン、ナターシャ・カリス

上映時間:104分

原題The Harvest(収穫)てネタバレしちゃっているようなもんじゃん。鼻ほじりますよ。

でもハーベストって言っても平均的日本国民は何のこっちゃ分からない人が多いと思うので、無理やり「ユージュアル・ネイバー」にしたのでしょう。ユージュアルといえばサスペクツだからね!サスペクツっていったらサスペンスだからね。

監督はネーブ・キャンベルとデニース・リチャーズとマット・ディロンの3Pが話題だった「ワイルド・シングス」、マイケル・ルーカーが連続猟奇殺人犯に変して某ホラー大好き熟女に「胸糞悪ィ、二度と見ねえ」と言わしめた「ヘンリー」を監督したジョン・マクノートン。

この2作以外はパッとしねえなぁ…この2作もパッとしたとは言い難い気もするしなぁ。そういうわけで本作もパッとしない面白いサスペンス映画という立ち位置では充実しているのではないでしょうか。

 

【ユージュアル・ネイバー】感想

「ユージュアル・ネイバーとか何言ってんのかわかんねぇよ」というカタカナ語ヘイターのために説明しておくとだな、「ユージュアル・ネイバー」とは「ごく普通のお隣さん」のことを意味する。

ティーンエイジャーのマリアンは両親を亡くしたために祖父母の家に住むことになる。そこでユージュアル・ネイバーのヤングさん一家と知り合うのだが、まずマリアン家からヤング家までの道が遠い。ちっともネイバーじゃねえ。

次にヤング家だが、父は何かと地下室好きなマイケル・シャノン、母は第二のキャシー・ベイツことサマンサ・モートンである。ちっともユージュアルじゃねぇ。

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体型がイヤ

ヤング家にはアンディという車椅子の少年がいる。アンディは殆ど外出したこともなく、窓の外に植えられたモロコシ畑の成長を見て楽しんでいる。そこへお隣さんではないマリアンが窓越しにアンディを見つけ、ちょくちょくアンディに会いにくるようになる。

しかしそこはユージュアルじゃないヤング家の両親。とりわけ母サマンサ・モートンはなんだか終始おっかないし、アンディの部屋に忍び込んだマリアンを早々に追い出したり、アンディと遊ばせようとしてくれない。一日中家にこもり切りで友人もいない車椅子の少年に友人ができたらそれは喜ばしいことなのに。

マリアンもマリアンであれだけ冷たくアンディの母サマンサ・モートンに追い出されたら近寄るのはよそうと思うのが普通なのに、サマンサ・モートンに祖父母に告げ口されても負けじとアンディのもとを訪れる。

そんなマリアンの夜這い攻撃にサマンサ・モートンは徐々に異常な母の一面を見せ始める…というあらすじだ。最初は単にサマンサ・モートンがミザリーのキャシー・ベイツを目指す作品なのかと思うかもしれないが、実はそれはミスリードで、夫婦は大きな秘密を隠している。

アンディが車椅子ながらも特に異常がなさそうなのに途中で夫婦が「肝臓がやばい」とか「もうやばい」とか言ったりしているし、医師として十分なケアを施しているのにアンディに辛く当たったり、アンディを頑なに軟禁しようとしたりしているし、原題が「The Harvest」なので、この辺で「あらーもしかしてー」と気づく。あなたの「あらーもしかしてー」の予想は当たるだろう。

脚本はサスペンスドラマとして申し分ないが、サマンサ・モートンがキャシー・ベイツになりかけている途中にネタバレフェーズに入ってしまうので多少消化不良。

とはいえ「ミザリー」のキャシー・ベイツの狂気の原動力には理由がないから衝撃的であり怖いのであって、サマンサ・モートンの狂気の原動力には理由がありそれは親として理解できてしまうものだから仕方ないのかもしれない。