キタ――(゚∀゚)――!!
キタね!キタね!
「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」キタね!(やなぎやさん、ゲースロ早く観ないと置いてくよ!)
「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」は、あの「ゲーム・オブ・スローンズ」のスピンオフで、ターガリエン家の約200年前を描いたドラマです。
ゲースロファンとしては待望の一作!
かくいう私は、エピソード毎に待つのが嫌なので、シーズン1が全てリリースされるのを待ってから一気見しました。
「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」シーズン1感想
舞台はデナーリス・ターガリエンが誕生する172年前のウエスタロス大陸。ゲースロ同様に七王国を統治する鉄の王座を巡って織り成される壮大なファンタジー物語です。
imdbでは8.5点とゲースロの9.2点には及ばないものの、まずまずの出だしでした。
詳しい粗筋については、まぁ実際に観てもらうのが一番なので割愛したいところですが、簡単に触れてみましょうか。
人物相関図はこちらを参考に。
中心は勿論王家のターガリエン家で、ターガリエン家と婚姻関係を結んでいるヴェラリオン家、それから「王の手」と王の後妻のハイタワー家、大まかにこの3つの家が関係してきます。
王様だったジェヘアーリス・ターガリエンの息子が二人とも死んでしまっていたため、評議会は孫息子のヴィセーリス・ターガリエンを次期王に決定します。原則、最長子が王座を継承するのが習わしでしたが、最年長の孫は女子のレイニス・ターガリエンだったため、レイニスは王にはなれず「戴冠せざりし女王」と呼ばれます。レイニスはウェスタロス一の海軍力を誇るヴェラリオン家に嫁ぎます。
ヴィセーリス・ターガリエンの長男が死産したためヴィセーリスは長女のレイニラを次期王の後継者として指名します(やはり女子ということで反発の声が上がります)。妻も分娩時に亡くなったため、ヴィセーリスはヴェラリアン家のレイニスの娘と再婚することを勧められますが、娘はまだ12歳の少女だったことからヴィセーリスは悩み、近づいてきた「王の手」の娘であるアリセント・ハイタワー(七王国一の美女)と再婚します。アリセントはレイニラと親友同士でもありました。
ヴィセーリスにはデイモンという朝倉未来似の弟がいるのですが、野望に満ち溢れ、好戦的で予測不可能な性格をしていたため、ヴィセーリスは弟デイモンを後継者には選びませんでした。
やがてヴィセーリスとアリセント・ハイタワーの間に子どもが生まれ、鉄の王座の後継者であるレイニラの立場が危ぶまれてきます。
・・・とまぁ、こんな調子でドロドロヘドロに仕上がっていきます。
近親者同士の結婚も多いので、ゲースロを観ていないヴァージンさんはギョッとするかもしれません。
ヴィセーリスが「児童婚なんかできるかーい!」と道徳的良心を捨てて一応レイニスの幼子と再婚していたら平和は続いたかもしれないことを考えると、複雑な気持ちになるでしょう。善人ではあったものの、善人が王国を統治できるかといえばまた違う...この面白さ、やはりゲースロの世界です。
ではでは、良かった点と不満な点を色々挙げてみたいと思います。
オープニングテーマ曲はゲーム・オブ・スローンズを踏襲
ゲースロファンがゲースロのオープニング曲を聞くと鳥肌が立つ仕掛けになっている。嬉しいことに、本作「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」もゲースロのオープニング曲をそのまま踏襲していまうー!
ドラマ間に統一性が合ってイイ。
私のリングトーンはゲースロですからね。
アラームはあれだよ、ヴァイキングのオープニング曲だよ。朝だからぬらりと起こして欲しいからね。
ドラゴンの登場多し!
ドラゴンに騎乗し操ることができるターガリエン家の話なので、ドラゴンの登場が多いのが嬉しい!
ドラゴンの中でもデイモンが乗る赤いドラゴン「カラクセス」や、レイニラの乗る黄色の「シアラックス」、現存するドラゴンで最大の大きさを誇る「ヴェイガー」など、多様なドラゴンが見られます。
名前判りづらすぎ問題
ゲースロも登場人物が多く、顔と名前が一致するまで暫くかかりましたが、本作の名前はもっと分かりづらい!!
ターガリエン家はラリルレロ行が多い上に皆似たり寄ったりの名前してるので、レイニラとレイニスを混同してしまったりして大変でした。
すぐ覚えられたのはデイモンとヴィセーリスだけ。
レイニラに至っては、英語発音がレニーラという発音なので、デナーリスという名前が強く記憶にある私は勝手にレナーリスに脳内変換しちゃったり・・・
おまけにエイゴンとかヴィセーリスとかキッズにも同名つけるので、混乱することしきり・・・
もう一度見直そうかな・・・
途中で俳優変わる問題
中心的人物であるレイニラ・ターガリエンの幼少期を演じたのは、ミリー・オールコックです。
どうしてもゲースロのデナーリスと比べてしまって、「え?なんかあまり可愛くなくない?」とか一瞬ね、一瞬思っちゃったんだけど、ミリー・オールコックさん、凄く良くて。
観ているうちに、デナーリスになんとなく面影が似ていることに気が付くのよ。
で、ミリー・オールコックのレイニラを気に入ってきた矢先の第6話で、物語は10年後くらいに飛んで俳優が変わっちゃってるわけ!!!
これはすごく嫌だったなぁ…ミリー・オールコックがスーパー良かっただけに余計に。
バトンタッチしたのはエマ・ダーシーなんだけど、没個性というか単調というかモノトーンというか…全然好きになれないのよね。。。綺麗なんだけど。声がやたらオバサンぽいし。
ここはメイクなどでミリー・オールコックを続投させて欲しかったです!!
同じ理由でアリセント・ハイタワーも幼少期の頃のエミリー・キャリーを続投させて欲しかった。
大人期のアリセントなんか喋り方も違うし、やたら早口で現代的だし、人格変わっちゃってて「あなただあれ?」状態なんだ。なんだかなぁ…
俳優が力んじゃってるというか意気込みすぎちゃってるというか…
最愛キャラはデイモン・ターガリエン
登場して強烈な存在感を示したのは、レイニラの他にデイモン・ターガリエンです。
王都を守る「シティ・ウオッチ」の元隊長で、ヴァリリア鋼剣を所有する戦士でもあります。
何を考えているか分からないミステリアスな言動、好戦的で、目的のためなら平気で妻や肉親を殺すことを厭わない予測不可能な人物像が、本作ではとても魅力的です。
レイニラにとっては叔父にあたるのにレイニラと結婚しちゃうという凄い展開ですが、レイニラのために王座は諦めるのか、どうなのか・・・
元々、王座にそこまで拘っている様子はなく、レイニラを王座にするためにレイニラと喧嘩して危うく首絞めかねない…というシーンもあったし、目が離せない!
ヴィセーリスの最後の遺言の「エイゴン」とは?
ヴィセーリスが長女レイニスを後継者として指名していたのに、死の床で後妻アリセント・ハイタワーに「次期王はエイゴンじゃー」とか言っちゃうもんだから、アリセント・ハイタワーが自分の息子エイゴンの戴冠式を執り行ったわけだけど・・・
このエイゴンてそのエイゴン2世(ヴィセーリスとアリセントの息子)で合ってるけ?
というのも、デイモンとレイニスの間にも二人の子が生まれていて、死の床にあるヴィセにレイニスが見せにいったじゃない?その二人の子の名前がエイゴンとヴィセーリスなのよね。
レイニラとデイモンの子となると純血種のターガリエンだし、ヴィセーリスが言った「暗黒の世界から王国を救う王子エイゴン」てこっちのエイゴンじゃね?
だってあっちのエイゴン2世(ヴィセとアリセントの息子)はどう見ても王様に相応しい性格ではないし、なんなら侍女をレイプしてたし・・・
エイゴン違い・・・だったら面白れぇなぁーおい!!
それにしても誰もいないところで死ぬ間際に妻に語った一言が何の証拠もなく採用されちゃう(ていうかアリセント・ハイタワー王妃がゴリ押ししたんだけど)とは、なんて危うい世界なのぉ!!
「ファック」は使わないで欲しい問題
最後にすごく気になったことを一つ。
それは「ファック」という言葉が強調語として頻出していること!
確かゲースロでは「ファック」という単語は、文字通り性行為を示す時にだけ使われてて、強調する場合の「ファッキン」とか「あーっ糞っ!」ていう意味の「ファーック!」という使い方はされてなかったのよ。
ファンタジーではあるけれども、舞台設定からして人類の中世史に近いものはあるし、言葉遣いも古代英語ぽいじゃない?そこにファックが出るのは違和感ありすぎて、凄い気になりました。
はい、こんな感じでしたが、やっぱり面白かったです。
ゲースロより世界がまだ狭めですけど、次シーズン待ちきれないです。