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【ダーティ・ジョン】Netflixスリラードラマあらすじ感想:実話に基づくサイコストーカー男

Netflixドラマ「ダーティ・ジョン」あらすじ感想

ダーティ・ジョン@Netflix

最近ムカついたこと2つ愚痴ります。

1つは狭い通路でお尻を落として座る若者。私が迷惑被ったわけじゃないんだけど、お尻を落として座っているために足が通路で邪魔になってて他の人が通れない。

通るたびに「すみません、前失礼します」と声掛けしなければならず、おまけに人が通ったあとはまたお尻を落として座っていて、すっごい迷惑になってた。この若者は一体何を考えているのだろうか。

邪魔です。

スペースが広いところなら文句ないけど、限られたスペースでお尻を落として座って他の人の通行を妨げるのって迷惑だよ。

それから電車内ですっごい香水のニオイまき散らしている男女!若い女性もいれば年増の女性もいるし、若い男性もいる。半径5mはニオってるので、いつも電車の貨車を移動する。マスクをしてても臭うし、たまらんよニオイテロは。そのうち「香水くっせ」と言ってしまいそうです。

はいそれでは本日紹介するドラマはNetflixで配信されたばかりの「ダーティ・ジョンー秘密と嘘ー」です。主演エリック・バナ、コニー・ブリットン。

エリック・バナがサイコチックで不気味なストーカー犯罪者に扮するクライムスリラーです。

先日見たストーカードラマ「YOU」よりこっちのがスリリングで面白かった。

 

【ダーティ・ジョンー秘密と嘘ー】実話に基づくドラマ

イケメンのエリック・バナと交際し始めたら、実はサイコチックな犯罪者だったことが判明する本作は、なんと実話に基づいたドラマです

もともとポッドキャストの実話シリーズで有名になり、そこからBravoチャンネルでも紹介されました。

実際の事件の詳細

時は2014年、自分のビジネスを持ち成功している富裕な女性デブラは出会い系サイトで当時55歳のジョンに出会います。ハンサムで医師のジョンは、女性にとってまさに理想的な男性に見えました。

しかし実際はジョンはカジノを運営する詐欺師の父に育てられて常に低俗な詐欺師のゴロツキに囲まれて育った男でして、父の教えに従って嘘をつき金をだまし取るような犯罪者でした。

1980年代後半、ジョンはドラッグの売買で逮捕され、司法取引の一環としてカリフォルニア州外へ追放されました。

その後ジョンは看護婦のターニャと出会い二人の子をもうけます。ドラマで描かれているようにターニャはジョンが医療の道を目指す手伝いをし、麻酔科医の資格をとれるようにサポートしました。

しかしジョンは浮気をしたり、ドラッグに手を出したり、挙句の果てには病院から薬を盗んでいました。結婚生活が暗礁に乗り上げ、ジョンはさらにドラッグに溺れてドラッグや窃盗の容疑で何度も逮捕されます。この頃には、彼は富裕独身層の女性に目を付けて、オンラインデートを通じて彼女たちを利用するようになっていました。

デブラと会った頃にはオピオイド中毒になっていて、数多くの窃盗容疑、ドラッグ容疑、ストーキング容疑、接近禁止令を受けていました。

一方、ジョンと会った時のデブラは59歳で、南カリフォルニアでAmbrosia Interior Designという会社を経営していました(現在はベガスでもビジネス展開しています)。

デブラは4回の結婚・離婚を経て4人の子どもに恵まれます(息子一人、娘3人)。

ポッドキャストの取材に積極的に応じたのはジャクリーン(劇中ではヴェロニカ)とテラだけ。ジョンと死闘を繰り広げたとき、娘のテラは25歳でした。

 

【ダーティ・ジョン】あらすじ

南カリフォルニアでインテリアデザインの会社を経営する富裕な独身女性デブラは、オンラインデートでジョンという男性と出逢う。

麻酔科医のジョンはハンサムでデブラとも気が合い、デブラはジョンと交際し始める。

デブラの娘たちはジョンに最初から違和感を感じてデブラに忠告するが、デブラはジョンと交際し始め、同棲をし、ラスベガスに行った勢いで結婚する。

やがてジョンは少しずつ犯罪者としての顔を表し始める・・・

 

【ダーティ・ジョン】感想

このドラマを観た動機は大部分がエリック・バナだったんだけど、予想より面白かったよ!エリック・バナ、ここんところ全然見てなかったなー、元気してたの?エリック・バナがなんとサイコチックな犯罪者になる日が来るとはな。

でもなにげに似合ってたよ。思うにジョンの役は、ある程度ハンサムで、ある程度優しさを感じて、ある程度恰幅がよくて、ある程度凄みが効くタイプじゃないとなり切れないので、そのあたりエリック・バナはうまくカバーできていました。

ナイスミドルな渋い親父で笑顔が素敵だし、そうかと思うと変なことを臆せず吐き捨てたり、裏の顔を出してからはデブラ相手でも堂々と脅すし、何をするか分からない怖さがありました。「ブラックホークダーウン」とか言いだしかねない雰囲気だったね。ブラックホークじゃなくて「なんとかユーダウン」とは言ってたけれど。

ジョンが裏の顔を見せるまでの展開がスリリングで飽きることなく見れます。特にデブラの娘たちや甥が「なにこいつ・・・なんかヘン・・・」と感じるような言動がけっこうあからさまでドキドキしました。

デブラを演じたコニー・ブリットンは、成功したビジネスウーマンだけど温和な性格で少女のような儚さがありましたね。デブラ本人がそういう性格なのかどうかは知りませんが、実際に起きた展開がこのあらすじ通りの筋書であるとすると、おそらくドラマのデブラにかなり即した性格なのでしょう。

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真矢みきさん並みに、髪の毛を下ろしている左方向に顔が傾いているのが少々気になったデブラ

結婚4回・離婚4回というモデルのマリアさんの1ステップ上を行くデブラさん。いかにも金持ちらしい雰囲気で、富裕層白人家族そのものといった雰囲気のファミリーでした。

おそらく日本人の感覚からすると、結婚4回・離婚4回のアラカン間近の母親がオンラインデートにいそしんでるなんて、かなり色ボケしててイカれた女性と思うかもしれませんが、アメリカではいくつになっても恋をしたい人が多いんでございます。日本人は20代でも恋ができない人で溢れているというのに!

既婚者で子供がいる私としては「ちょっと母親としてどうなんですか貴方」と説教したくな…りません。だってデブラさんの人生ですから、本人がしたいようにすればいいのです。

いやむしろその年でも恋をしたいという姿勢は、少子化で国力が衰退している日本が一番に見習わなきゃいけない姿勢でもありますわよ。不倫はダメだけれども。

それにしても、そんな母親を咎めず恨まず「あっそう」みたいな娘たちもアメリカン過ぎて「えっ?」と思いますけど、まぁアメリカの白人富裕層はあんな感じです。日本の家庭崩壊とか飛び越えちゃった感じなのに、不思議と明るいのはアメリカ人の国民性なんだろうか。

ただ最後に母ちゃんが「・・・マズったんかなー」みたいに事の大きさに分かったんだか分かってないんだかよく分からん表情を浮かべていたけれど、お前もっと反省せいよ!母ちゃんのせいで散々な目に遭った娘たちがご愁傷様でございます。

この話以外にもオンラインデートいわゆる出会い系で出会った男性とのトラブルはいつもニュースになってるし、中には殺されちゃったケースもあるんですから、オンラインデートのリスクをもう少し考慮した方が良いのでは…

いくら独身とはいえ次から次へと男とデートしている母ちゃん、イヤにならないんだろうかこの娘たちは。さすがアメリカといえばアメリカだけど、周りもみんなそういう感じだから慣れているんだろうねぇ。さすがサバイバル民族、グレイトカントリー、メンタル強ぇ。

ちなみに下の娘テラは「オザークへようこそ」のジュリア・ガーナ―でした。オザークではダークヘアのちりちりヘアなんだけど、今回はカリフォーニアなのでブロンドストレートヘアなんだよ。印象違うね。

ダーティジョンのあらすじ感想ジュリア・ガーナ―演じるテラ

ジョンと戦う娘テラ(ジュリア・ガーナ―)

テラはちょっと子供っぽいんだけど基本的にはいい子で、母親のデブラに性格が似てる気がする。なにかと子供みたいに「ウエッ、ウエッ、ウエ~ン」と泣き始めるのでちょっとウザかったけど、ジュリア・ガーナ―はまぁまぁ好きだよ。

もう一人の娘ヴェロニカ(本名はジャクリーン)を演じたのはジュノ・テンプルで、ジュリア・ガーナ―のテラと二人合わせて賛否両論あると思われるが、私はこのイラッとさせられるような二人が何故か気に入ってしまってですね?私でさえも一歩間違うとかなりウザがってると思いますので、人によっては相当ウザイと感じるはずです。

ヴェロニカは歯に衣を着せないストレートな娘で、皮肉屋で横柄で冷たいけどしっかり者の娘です。一番最初にジョンと対面したのがヴェロニカで、すぐにジョンはおかしいと気が付いた勘のいい娘である。

ジュノ・テンプルを映画やドラマで見かけたことがあるかどうかは分からないけど、本作ではルーシー・リュウ調のツンツンぶりに楽しませてもらった。私も家族にこういう態度の時がけっこうあるんで、共感しちゃうんだよね。

ダーティ・ジョンドラマの感想ヴェロニカ

ツンツンぶりに好感度大のヴェロニカ(ジュノ・テンプル)

実話を基にしているので仕方ないのだけど、デブラがジョンの本性に気付いてからこっそりと緻密な復讐劇を企んでいたらなぁ~なんて願ってしまったんですよね。途中、デブラが秘密裏に手紙の細工をしたりという描写があったんだけど、あれよく分からなかった。

気が付いたらジョンが「3万ドルも現金下ろして何にすんだ」と暗闇で脅してきてデブラが「離婚するから。通して」という展開になっていて。

これがドラマや映画だったら、ジョンの知らないところで大掛かりな復讐劇が出来たかもしれない!と思ってその辺が残念でした。まあ実話だからしょうがないね。

それにしても最後のバトルは怖かった…ドラマだから見てられるけど、これが実話なんて本人はトラウマ確実だよね。ジョンのエスカレートぶりも常軌を逸してたけれど、かなり薬もやっていたようだからなぁ。砂漠に穴掘っていたけれど、あれはやっぱり殺して埋めるつもりだったんだろうか。

ちなみに犬の描写も事実で、あの時、ジョンの足を本当に噛んでご主人を助けようとしたそうです。持つべきものは犬。コスパもいいセキュリティ対策。

デブラの母ちゃんが出てくると毎回物凄い眠気に襲われる点以外はスムーズに進んで行きました。

それから舞台が馴染み深いオレンジカウンティだったので知ってる場所がいっぱい出てきたので楽しかった。

これは私が撮った画像なんだけど、ドラマで出てきたこの観覧車にも乗ったことある。

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ニューポートビーチの桟橋にある観覧車

デブラとジョンが借りた家もこの辺にある億家で、ここには著名人の家がたくさんあります。作家のジェフリ―・ディーヴァーの家もあったと思った。

この辺の家の相場は大体2億~10億。ドラマに出てた家の家賃は「8万4000㌦じゃ7か月の家賃にしからない」不動産屋が言ってたから月120万円の家賃なので、それでも超安い物件ですわね…3億の家を月120万では貸せないでしょうから…すごいなぁ…

まぁ今度サブブログの方にニューポートビーチの様子もアップしますよ!

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ニューポートビーチのビーチフロントにある豪邸