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「ザ・ペンギン」祝コリン・ファレル様ミニドラマ主演男優賞受賞!

ザ・ペンギン

少し前、私がこよなく愛するアイルランド出身俳優コリン・ファレルがミニドラマのミニシリーズ部門で主演男優賞を受賞したニュースを聞きつけ、私はキッチンで珈琲を片手に小躍りをした。コリン様、「おめでとぉおおおお」

コリン様が堂々と主演男優賞を受賞したドラマは「ザ・ペンギン」。ペンギンてそう、あれ。ダニー・デヴィートのあれ。

147cmのダニー・デヴィートが演じたペンギンを178cmのコリン様が演じた上に主演男優賞取っちゃったってんだから大したものでしょう?

コリン・ファレルてのは最も過小評価されている俳優のひとりだと私は思っているので、今回の受賞はファンとして嬉しかったです。「ザ・ペンギン」の評価も高く、imdbで8.6を叩き出していますよ。

そういえば、シネマを一刀両断するふかづめさんに「私とふかづめシスターが大好きなコリン・ファレルについて語ってください」と依頼したら「眉毛」の批評し始めたことがあったわ。

バトル・オブ・アイブロー(眉毛戦争)」「眉毛ドキュメンタリー」「眉毛との戦い」とか仰ってた。「タイガーランド」というベトナム戦争(に行く前)の映画だったんだけど。なによ、バトル・オブ・アイブローて。あと「眉毛からコリン・ファレルが生えている」とも言ってた。ていうかコリン・ファレルて言ったのに、眉毛の話しかしてなかったかもしれない。もうっ、眉毛の話ばっかりしないで!

コリン・ファレルは眉毛じゃありませんッッッ!

眉毛なんかじゃありませんッッツ!

では、眉毛の話はここまでにしてドラマ「ザ・ペンギン」を紐解いていきましょうか。

まず、撮影時から話題になっていた「ザ・ペンギン」のコリン様の風貌です。

特殊メイクでこんな風貌になっていたものの、違和感のないメイク姿にスタジオ入りした際は別人だと思われたという逸話もあります。

・・・アッ!!

眉毛ッ!眉毛ッッツ!

新しい眉毛を手に入れたコリン様、ジョン・ゴッティのようなデニーロのような。

コリン様の眉毛が・・・

コリ様の眉毛ガーーーーーーッ!!!

は、八の字じゃないぃぃぃぃ

そうなのです、本作ではコリン様はトレードマークの八の字眉を封印。ふかづめさんは「タイガーランド」で反戦意識から芝居そっちのけで八の字眉の操作に没頭することで「不干渉的な主人公が見事に表現されている」いう重要な指摘をしておられましたが、本作でも八の字眉を封印、平行眉をすっ飛ばして逆八の字(キリッ)レベルまで昇華しています。

オズワルド・チェスターフィールド・コブルポット、通称「ペンギン」は狡猾で強い野心を持っており、悪巧みに長け、犯罪者ではあるものの狂気に走ることはなく正常を保っているヴィランという難しい人物像であり、コリン様の「我ペンギンなり」という決意がこのニュー八の字眉によ~く表れている。

キリッ

特殊メイクによって逆八の字というニュー・ブロウを手に入れたコリン様…それはもう無敵。心なしか、それはもう嬉しそうにペンギンを演じていて、こっちが嬉しくなっちゃうんだよ。

ニュー眉毛が嬉しそうなコリン様

さらに、チェンジしたのは形だけではなく、色も変わっている。

藤岡弘が某コスメブランドの眉マスカラでニューブロウにトランスフォームしたかのように、コリン様の眉毛の色も黒からブラウンにチェンジしているのです。

アイルランド系らしい黒々とした漆黒の眉毛から優しいブラウンにチェンジしたことで、悪巧みのオペレーション中に別のヴィランによる襲撃に巻き込まれたりだとか、うっかり敵の手中に落ちてしまったりとか割とうっかりものの部分や弱点がある部分も表現されている

そう、コリン様はこれらペンギンの性格やべて表現しきっているのです。

眉毛ひとつで。

 

粗筋について。

どうもこの「ザ・ペンギン」の前にバットマンの映画が製作されたみたいなんだけど、最近の映画はあまり観ていないこともあって本作の背景知識についてはあまり知らないのだが、どうやら映画の終盤でゴッサムシティが洪水になるようで、本作はその後すぐのペンギンの話のようです。

ゴッサムシティの犯罪組織「ファルコーネ・ファミリー」の親分が死んで、跡目争いが起きる。親分の下で働いていたペンギンは、親分の息子と娘ソフィアにすり寄り、協力を申し出るけど、本当は自分がゴッサムシティを支配したいので、ファルコーネ・ファミリーのライバル組織に話を持ち掛けたりと色々画策する。

裏切りの完璧な工作筋書きを描いているように見えて脇が甘かったりするので逆境に何度も陥るのだけれど、毎回しぶとく生き残る強運ぶりで、やがてゴッサムシティの小規模ギャングらを束ねるようになる。

富裕層と大企業に虐げられた平民の怒りの受け皿になったヴィランにジョーカーがいるけれど、本作のペンギンも現代社会も反映しているのか「これ以上、ファルコーネたちの好きにさせていいのか」「俺たち下っ端がゴッサムシティを支配していく時が来た」といった社会的側面を含んでいました。

ファルコーネのぷっつん娘ソフィアが回を追うごとにエキセントリックな外見にトランスフォームしていくところや、ホワイトハウスやCIAで磨いたマイケル・ケリーの洗練されたスーツ姿、青年ヴィクターとペンギンとの愛憎物語など、見所たくさんの濃厚ダークドラマで、大満足の一作でした。

今後もコリン・ファレル様の活躍を見守っていきたいと思います。