あらっ!スタンリー・トウッチに目が行き過ぎて、新作ゾンビドラマがNetflixに配信されたの知らなかったわ!まあ大変。ゾンビ大好物のあなたもわたしも急いで観ねば!
その名も【ブラック・サマー:Zネーション外伝】です。
Zネーション外伝とか書いてありますように、どうやら既存ドラマ【Zネーション】のスピンオフのようです。
Zネーションの視聴者を取り込むためなのかもしれませんが、サブタイトルのZネーション外伝は要らなかったよなぁ。
先日のスタンリー・トウッチ主演のNetflix映画【ザ・サイレンス:闇のハンター】の感想でも申し上げましたが、サブタイトルのせいでB級感が出てしまっているでしょう?
本作も【ブラック・サマー】だけの方が格好いいし、「ブラック・サマーって何かしら、ダークな内容ぽくてそそられるゥ」て思うだろうに、後ろにZネーション外伝とかついてると、あのポンコツゾンビドラマかぁ(割と面白いけど)なんてスルーしちゃう可能性あるよね。
そういえばZネーションはついに更新されなかったようで、5シーズンで幕を閉じたようです。確かシーズン4の前半でくたばったんだよなぁ私…ゾンビ愛が足りてませんね。
第1話と第2話まで観た感想をお伝えします。
【ブラック・サマー:Zネーション外伝】
あらすじ
ゾンビが猛威を振るい、終末へと向かい始めた世界。愛する人たちとの再会を果たすため、見ず知らずの者たちが力を合わせて決死のサバイバルに挑む。
ゾンビのタイプ
ゾンビのタイプっていっても色々あるんですが、本作のゾンビは感染系ゾンビですね。
- 走る
- 人間と同等の力
- 死んでからの転化が早い(数秒~数十秒)
- 攻撃的
- 執念深い
- ウォー、ガオーと言いながら全速力で追ってくる
類似ゾンビは「ワールド・ウォー・Z」「28日後
」「28週後
」「ドーン・オブ・ザ・デッド
(リメイク)」ですので、これらのゾンビ映画が好きな人には超おススメよ。
ゾンビは「ワールド・ウォー・Z」や「アイアム・レジェンド」のようなCGゾンビではないのでリアルで迫力があります。
登場人物
このドラマはクエンティン・タラちゃんのように黒スクリーンに白字で小見出しが出ます。
たとえば第1話は、登場する人々の名前(ローズ、ライアン、バーバラ、ランス、スピアーズ)といったように小見出しが出て、各人のストーリーが展開されます。
この第1話で紹介されたキャラがメインキャラとなるのかと思ったのですが、実はそうではないようなので、あまり気にしないほうがいいです。
とりあえずメインとなるキャラはこの辺だと思う。
偽兵士スピアーズ
手錠を嵌められ、軍人たちに連行されていたスピアーズ。金の在処を聞かれているので、ドラッグディーラーかと思われる。軍人の隙を突いて軍人を殺し、軍人の制服を着て脱出しようとする。
スピアーズが軍人を殺すシーンもかなりグロくて迫力ある。
名前は分からないが、とりあえず制服の名前スピアーズで通している。
途中でローズと合流する。
娘を探す母ローズ
夫と娘の3人で軍のチェックを受けて検問所を通過する予定でいたが、夫の腹の外傷に気付かれて乗車を拒否される。軍用車両は娘を載せたまま発進してしまい、ローズと夫は娘と離れ離れに。
その後、夫もゾンビ化してローズに襲いかかる。危ないところを兵士に扮したスピアーズに助けられる。ローズはスピアーズに娘を一緒に探してほしいと頼む。二人は力を合わせて脱出することに。
車を乗っ取られる初老女性バーバラ
1人で車を運転してスタジアム(避難所)に向かうところだったがカージャックされる。バーバラにできることはあまりない。
バーバラの車に乗り込むウィリアム
バーバラの車をカージャックした男に殴りかかって引きずり下ろし、代わりに運転席に収まる。助手席に滑り込んだコリアンのサンとバーバラと3人で車を走らせることに。
英語が話せないけどツカえるコリアンサン
英語が話せないが、サバイバルスキルは高い。勇気もあるし、ツカえる女性。母親を探している。
バーバラの車に乗り合わせ、バーバラとウィリアムと3人でスタジアムを目指す。
いまんとこ、一番のお気に入り。
KYだがエスケープ能力は高いランス
キャラの中で一人だけ適切な状況判断ができずに小さなミスを連発するランス。
避難場所で太鼓を叩き始めたり、何者かに閉じ込められてものほほんとしている。ゾンビに発見されてもゾンビが近くに迫るまで逃げ出さない。
そのくせエスケープ技能は高く、身体能力は高い。
聾唖の青年ライアン
聾唖の青年ライアン。
善意の人だが、それゆえに仲間を危険に晒す。
また善意の人と見せかけて、ローズを置いて走ってどこかに行ってしまうなど、突飛な行動をする。
感想
ゾンビドラマといえば「ザ・ウォーキング・デッド」。ウォーキング・デッドは、ここ3~4シーズンはひどい凋落ぶりですが、それでもB級ばかりのゾンビドラマとは一線を画す一作です。
あのくらい予算とクオリティやドラマ性を実現できるゾンビドラマはほかにないんですよね。
ゾンビドラマは「Zネーション」、「デイ・アフターZ」、「フリーキッシュー絶望都市ー」など、ポテンシャルはあるし絶望的ではないけれども、どうしてもB級から抜けきれないドラマばかりなのです。
強いてあげるならゾンビの出ないドラマ「サバイバーズ~生存者たち~」くらいかなぁ、クオリティを評価できるものといったら。
そんなわけで本作もまぁB級を前提として見始めたわけですが、意外や意外。
お・も・し・ろ・し(滝川クリステル風に)
第1話と第2話を観たところなのですが、最初から最後までずっとアドレナリン出まくり。
第1話は、ローズが夫と娘と一緒に軍のチェックを受けます。空には戦闘機が爆音を立てて飛んでおり、住宅街では人々が一斉に走って軍のチェックポイントまで向かっています。
けっこうな距離を走っているけれど、走るゾンビものというのは俳優たちもなかなか大変ですね。
若干カオスなチェックポイントに着くものの、夫は腹に外傷があって、そのために夫は一緒に行くことができなくなります。娘を載せた軍用車両が出発してしまい、夫婦と娘は離れ離れに。
このローズの話以外に、スピアーズ、バーバラ、ランス、ライアンの話が順番に出てきます。
ほぼずーっとゾンビがあちこちに出没しているので、キャラたちはゾンビに追われまくっています。
この辺は「ドーン・オブ・ザ・デッド」の冒頭の住宅街のシーンのような感じです。
それぞれ逃げまくる生存者たちが途中で合流していきます。
人々が軍の検問所に集まるシーンや、強行突破するシーンなど、かなりシリアスでリアル。
ローズ、スピアーズ、ランス、ライアンで1チーム(徒歩)。
サン、バーバラ、ウィリアムで1チーム(車)。
第2話はサン、バーバラ、ウィリアムの番ですが、3人はゾンビだけでなく、生存者にも襲われることに。どうやら車やガソリンが狙われているようですね。
放置された車がそこかしこにあるけど、それらにはガソリン入ってないんか?ガソリンが入っていればホットワイヤーでつないで車動かすとかできるじゃんね?
第2話も息を尽かせぬ超スリリングな展開が続きます。
カージャックした男をウィリアムがぶちのめすので、サンとバーバラはウィリアムに恐怖を抱くのですが、同行しているうちに少しずつ打ち解けて行きます。
サンが英語が話せないという設定もおもしろかった。コリアンでまくしたてるサンにむしょうに愛着を覚えました。サンは他人を思いやることもできるけど、自分ひとりで何でもやろうとするタイプで、今一番のお気に入りキャラです。
第2話のカーチェイスやアクションもけっこうなクオリティでした。黒塗りのドッジに追い回される恐怖ったらないわ。
このドッジのSUVはレンタルで乗ったことがあるんだけど、乗り心地最悪でした。クッションが悪いのか何なのか、地面の衝撃を直に食らっているのが分かって、めっちゃ酔った。購入はお勧めできません。
ドッジは私の愛車でしたので、外観からエンジン音から何から愛着があるの。私の(正確には夫の)ドッジは、荷台を特注して長くしていたので、これより大きかったよ!次もドッジのピックアップが欲しいです。(安心感が違う。)
というわけで【ブラック・サマー:Zネーション外伝】は(今のところ)超おススメのゾンビドラマです。
Zネーションやデイ・アフター・Zより面白いね。