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コロナウイルス・・・日本政府は日本国民を守る気はあるのだろうか。

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日本政府は日本国民を守る気があるのだろうか?

コロナウイルスに対する政府の対応を見ていると、もはや日本国民を守る気さえないのではないかという気さえしている。

 

呑気に入国禁止措置を取らない日本

武漢でコロナウイルスが発生し、訪日していた中国人観光客がコロナウイルス肺炎を発症したというニュースがメディアで報道されるようになったのは1月半ば頃だったろうか。

日を追うごとに、中国人観光客の感染者は増えていった。

この時点で、日本国民の多くが「中国からの渡航者を入国禁止にしたほうがよい」と思っていたはずだ。

しかし日本政府は、人権の問題なのか、外需目当てなのか、中国への不要な忖度なのか、来るオリンピックへの影響を恐れてなのか、入国禁止措置をとらなかった。

それどころか、何を血迷ったのか、1月24日に安倍総理は中国の春節に対して「さらに多くの中国の皆様が訪日されることを楽しみにしています」という祝辞まで送っている。

ウイルスが広がり始めた頃のことである。

まもなく、1月後半、アメリカ、ロシア、北朝鮮、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、フィリピン、台湾などの諸外国は、足踏みを揃えて中国への渡航禁止措置を発令し、中国からの渡航者、中国を最近訪れた外国人の入国拒否へと速やか且つ断固とした措置をとった。

自国民の生命を守り、ウイルスの蔓延を防ぐという二つの明白な目的のためだ。主権国家として国民の命と安全を守るために至極当然のことである。

ところが、日本はというと、2月17日現在、武漢市のある湖北省と浙江省からの外国人だけ入国拒否という限定的な措置しかしていない。湖北省や浙江省から他省に移動した人も多数いるはずなので、人の流れがある以上、他省にウイルスも運び込まれるのは想像に難くない。

それなのに何故日本は限定的な措置にとどめているのか?

日本人の心身の安全より中国人観光客という外需のほうが大切だとでもいうのだろうか?

そもそも外需に頼る経済政策は平時を想定して成り立つことであって、今回のような非常事態をみればわかるように、有事の際には苦境に陥ることになる。内需をないがしろにして外国人ばかり優遇するような政策をしているからこのような憂き目に遭う。

 

物理的な現実を無視して心情に配慮する日本

さらに日本は、1月24日には橋本岳厚生労働副大臣が「ある国を渡航禁止にというのは、たまたまその国に家族がいる人にとって辛く悲しく残忍な手段」とワケのわからないことを言ったり、1月25日の3例目の感染者の国籍や移動経路について「人権侵害になる」と公表することを拒否している。

未知のウイルスが発生し、日本への蔓延が懸念されているという由々しき事態になっているときに大臣からこの発言が出るとは、まさに日本の異常な状態を示しているといっていい。

ウイルスが発生したときにまず第一にすべきことはコンテイメントである。コンテイメントとは封じ込めることで、被爆エリアを隔離して被害を最小限に食い止めることだ。

非現実で極端な例でいえば、致死率が高い上に蔓延しやすいウイルスが発生したので(ゾンビウイルスみたいな)その地域に爆弾を落として人もろともウイルスを殲滅させるといったケースだ。(実際は致死率が高いウイルスは寄生対象が移動する前に死んでしまうので蔓延率が低く局所的に発生して収束する。エボラウイルスのように。)

対応策は過剰なほどで丁度いい。甘い対応で被害が多いことを批判されるより、過剰な対応で被害を少なく食い止めたことを批判された方が良いに決まっている。段階的に警戒レベルを上げるといった後手の計画は何の役にも立たない。最悪のケースを想定して動くのが危機管理ではないのか。

封じ込めという物理的な問題に対応するときに、「ある国を渡航禁止にしたら気の毒」とか「国籍を言うと人権侵害になる」といった心情的な問題にすり替えるのは、日本では頻繁に起こる歪んだ悪癖であり、ときに甚大な悲劇につながりかねない。

政府レベルの人間が現実を見ずに集団の情況や心情を持ち出して拘束的な虚構を見てしまうとは…日本国民の悲劇である。

 

マスクを中国に送って日本国民がマスク不足に

驚いたことに中国への配慮は心情的なものだけに限らなかった。

中国への物理的な支援として名古屋市は南京市に10万枚のマスクを寄贈、兵庫県は100万枚のマスクを中国に寄贈、香川県は備蓄マスク約2万7千枚を陝西省に寄贈した。

菅官房長官は「困ったときこそ真の友の精神。今後とも協力を惜しまない」と発言した。さらに自民党幹事長の二階俊博は、「常に友好関係にある隣国に支援するのは当然」といって自民党所属議員から一律5000円を中国に寄付すると宣言した(青山繁晴議員がこれに反対を示している)。

私には国に友という概念を持つことが理解できないし、私の知る限り、中国は日本を憎悪し、知的財産権を侵害し、極秘情報を盗んで出し抜いている反日国家であり、チベットやウイグルを現在進行形で民族浄化している共産党独裁国家である。日本政府の言っている「中国」は、私の知っている中国とは違う国なのだろうか?

私が中国政府の高官だったら、「日本は何を企んでいるのだろうか」「マスクに毒が仕込んであるのでは」ときっと思うに違いない。

また日本にきていた中国人観光客は日本のドラッグストアなどからマスクを箱買い占めて中国に送ったり持ち帰った。

その結果、店頭の棚からマスクが消え去り、日本国民がマスクを買えない事態となっている。

私は慢性上咽頭炎と花粉症を抱えているので普段からマスクをしている。まだストックはあるがいつかストックは尽きる。コロナウイルスの蔓延が長引けば、花粉症だけでなくウイルスの心配もしなければならない。特に母は肺に重大な疾患を抱えているので、肺炎になればまず命は助からない。自宅にウイルスや細菌を持ち込むわけにはいかないので日頃から衛生管理には気を付けなければならない状況だ。(長引く可能性があるので、今日アメリカにいる夫にマスクなどを送ってもらうように依頼した。)

どこの世界に自国民をないがしろにして敵性国家に奉仕する政府自治体がいるのだろうか。

 

マスクを送ったら爆撃機が飛んできた

中国による領海領空侵犯が頻繁なために日常化して話題にならないのか、それともメディアは中国による侵犯に興味がないのか隠蔽したいのかは分からないのだが、 日本が中国にマスクを寄贈してまもなくの2月6日に尖閣諸島沖合を中国の海警局の船2隻が航行して日本の海保が警告2月9日に中国の爆撃機が沖縄本島と宮古島の間を通過して航空自衛隊が緊急発進して対応している。

2019年4月に防衛省が公開した記録では、中国の領空侵犯は638回にも及んでいる。

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Courtesy: 防衛省

しかも1日2回近く領空侵犯しているこの国のトップを国賓で呼ぶという。

日本政府は頭が沸いているのだろうか。

 

グローバル化によって異国民が自由に国境を越えて往来するようになった以上、ウイルスや細菌も同じように移動する。したがって、今後もコロナウイルスのような未知のウイルスや細菌が日本に持ち込まれてくるはずだ。

近い将来、私はアメリカに戻る予定でいるのだが、アメリカに永住することを前提にしたとき、将来的にアメリカ国籍を取得する選択肢を考えるべきかもしれないと思うようになってきた。

これまでは日本人であることを頑なに変えたくない一心だったのだが、日本政府の外交や有事への対応を考えると、日本政府が日本国民の生命や財産を守ってくれるとはとても思えない。

北方領土はロシアに、竹島は韓国に奪われ、次は尖閣諸島、沖縄、北海道を中国が、対馬を韓国が虎視眈々と狙っている。日本国の巡視船に体当たり衝突してきた漁船の中国人をこっそりと中国に引渡したり、黒珊瑚を根こそぎさらわれても手をこまねているだけ。在中日本大使館にハンミちゃんら脱北者が逃げ込んでも、傍観して突っ立ってみているだけで、敷地内に足を踏み入れた中国警察の帽子をとって渡す。日本大使館・領事館は在外邦人のペーパー手続きの為だけに存在しているのか。

アメリカは問題も多く抱えているが、国防意識が強く、領土や国民を守ろうという気概を持った国だ。

日本人は国防意識が強いアメリカの庇護に慣れすぎて、自分の国を守るという本能的な自衛意識さえ失ってしまったのだろうか。

実際、国籍変更には、税制上の優遇や永住権の維持にかかるコストや煩わしさを取り払うといった側面が大きいのだが、日本政府の対応にいつも落胆させられ続けて、そんな不埒な思いが頭をかすめる。この国の未来を憂うばかりである。