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『エイリアン:コヴェナント』映画の感想&あらすじ(ネタバレ):ネオモーフ大活躍

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映画「エイリアン:コヴェナント」の感想です。

前作「プロメテウス」の続編になります。プロメテウスの感想はこちら→「プロメテウス」映画の感想(ネタバレ)エイリアン:コヴェナントの前作はエイリアンの起源  

ちょっと混乱しやすいので整理します。前作プロメテウスと本作コヴェナントは、シガーニー・ウィーバー主演のエイリアン1~4の前日譚となります。

シガーニー・ウィーバー演じるリプリーは、プロメテウスの時代設定あたりで誕生しています。

エイリアン:コヴェナントの舞台設定は2104年です。前作プロメテウスの舞台設定が2093年なので、前作から11年後の出来事です。

コヴェナントとは、誓約、盟約、契約といった意味で、本作の宇宙船の名前です。

プロメテウスでよく分からなかった部分が、本作コヴェナントで明らかにされます。

エイリアン:コヴェナント

冒頭がプロメテウスとそっくり。

撮影はニュージーランドで、ハッとするような最高に美しい景色が拝めます。ニュージーランドは、こんな手つかずの自然が残っているのですね。

 

エイリアン:コヴェナントのあらすじ

2000人の入植者と1000強の胚を乗せて、惑星オルガへと向かう宇宙船コヴェナント。途中で衝撃波を受けた船の故障で、船長は死亡、13人の乗組員が休眠から目を覚まします。

宇宙船の修理中に、人間が発信したと思われる信号を受信。信号元を突き止めると、近くに人が住める環境の惑星を発見します。亡くなった船長の妻ダニエルズは反対しますが、船長代行のオラムは、調査隊を編成してこの惑星を調べることにします。

さあ、どうなる。

 

エイリアン:コヴェナントの感想

プロメテウスに比べると、登場人物は若干マシになったかな。しかし、プロメテウスもそうだったけど、主役の女性のタイプが存在感があまりなくて、共感しにくい。どちらもリプリーと真逆のタイプ。本作のダニエルズに至っては、ショートカットで童顔なので、少女のようです。

やはりシガニー・ウイーバーとかメリル・ストリープレベルの女優は、そう簡単にいないんのです。特に2000年以降は、大スターになると予感させるような存在感ある俳優が生まれていない気がします。

船長代理のオラムは、最初から「ああっ、あなた何かしでかしてくれそうですね。まったく信頼できません。あなた乗組員置いて自分だけ逃げるタイプじゃありませんか?」という第一印象なのでウキウキしたんですが、意外に成長しました。

あと存在感あるのはカウボーイハットをかぶったテネシーぐらいですね。

調査隊の小型船を操縦するテネシーのカミさんは、最初は頼れそうな感じなのに、実はチキンでおまけに小型船を爆破させちゃうくらいドジっ子だったりして、なかなかイライラさせてくれます。

血で滑って転ぶのは1人だけでいいです。

この女性だけじゃなく、調査隊の他の皆さんも、エイリアンを倒すために向かい合って銃を撃ち合って味方を撃っちゃうという初歩的なミスしたり、パニクったりしてギャーギャーうるさいです。頼れそうな骨のある人が一人もいない状況です。

このドジっ子たち相手じゃエイリアン楽勝じゃね?どうやって2時間持たせるんだろう、と思ったら、なんとまさかのウォーキング・デッドのミショーン様が参上。

それは嘘だ。

参上したのはデビッドである。

ここで1時間が経過しました。

デビッドとウォルターは一人二役です。

一瞬、プロメテウスの考古学者エリザベス・ショーかと思ったんだけど、エリザベスは死んでしまったのね。でも明らかにデビッドが嘘ついていたので、きっと何か裏があると思いました。

エリザベス・ショーさん、せっかくネオモーフの帝王切開までして生き残ったのに、また宿主にされてしまってたとは。

体を破って出てくるエイリアンは「ネオモーフ」というそうです。成長して完成体になったものを「ゼオモーフ」というそうです。ゼオモーフは、女性の背後に現れた人間等身大のやつですね。

この頃のエイリアンの赤ちゃんネオモーフは、背中あたりにトゲがあるんですね。お腹から出て来るだけじゃなくて、今回は背中から出たり、口から出たりしてきて、クリエイティブだなと感心しました。

ゼオモーフは、その後のエイリアンの形状ではなく、二足歩行、直立と、人間に似た形をしています。その後の遺伝子操作されて完成した体のほうが動物っぽくて見てて楽しい気はします。

でも最後まで粘っていたエイリアンは、オリジナルのエイリアンに近かったです。

なかなかエイリアンが出てこなかったプロメテウスに比べると、こちらは展開も早かったですね。とはいえ、デビッドが現れてからの20分くらい、ちょっと中だるみする感じはしました。

デビッドのレクチャーに時間かけすぎではない?デビッドの研究室や研究の成果を延々と見せられ、この辺りは本当に退屈でした。

やはりホラー映画である以上、エイリアンの存在が明らかになった時点から、襲われる緊張感が持続しないとダメだと思うんですよ。オリジナルのエイリアンシリーズはどれも最後まで緊張しっぱなしだった。

しかし本作はエイリアンという驚異がある中でデビッドのレクチャーやら感動がちょうど映画の半ばに挿入されているので、緊張が解けてしまうんですね。

アンドロイド同士の戦いも、マーベルのアメコミ映画を見ているような気になってしまいました。アンドロイド同士の戦いとか、見たいですかね?私は別に見たくないですし、エイリアン対人間が見たいです。アンドロイドにジェイソン・ボーンみたいな動きをされても、ため息が出るだけです。

いっそのこと、プレデターを本作にぶっこんできちゃっても大丈夫そうなレベルの映画でした。

ツッコミどころもありますね。

・2000人の命と1000以上の胚を預かった船長代理が、目的地を変更してポッと見つけた何も知らない惑星に行こうとする

・人間は胞子を吸うだけで簡単にネオモーフが体内に宿ってしまうのに、先住民?たちはネオモーフを宿していないのか?

・胞子でネオモーフ誕生するなら、惑星に降り立った時点で人間は空気感染しちゃっているはずでは?

・知らない惑星に降り立つのに宇宙服もスーツもなし?

・クィーンが見当たらないのに卵がある(花みたいなやつ)

・テネシーの運転が下手すぎる(嵐のせい?)

・プロメテウスの冒頭で、異星人はなんで黒いウイルスを飲んだの?

あと、結局あの黒いウイルスは何なの?これがエイリアンの創造主?黒いウイルスはどこから来たのでしょうか?

最後に1点、先住民たちが黒いウイルスにやられてしまって黒い屍になっているシーンは、私には原爆を思い起こさせました。

おそらく三部作になりそうなので、次回で完結するかな?気になるので続編も見ると思います。

評価:50点