今日は、コロナ禍で呼びよせたアメリカの人夫の在留資格をビザなし短期滞在から「日本人の配偶者等」に変更するための申請をした体験談です。
これまでの経緯を簡単に説明いたしますと、コロナ禍ではありますが緊急事態によりアメリカ人夫を呼び寄せました。Visa Waiver短期滞在（90日間）で入国しました。
コロナ前から計画していた日本への呼び寄せを実現しようと決め、先日「在留資格認定証明書」を申請し、1ヶ月ちょっとで無事に取得しました。
本来、外国人配偶者を呼び寄せるためには、日本側で「在留資格認定証明書」を取得したあと、それを外国にいる配偶者に送付し、配偶者がそれを持って在外日本大使館・領事館にビザを申請します。
私たちはアメリカ人夫の「在留資格認定証明書」を取得しましたが、夫がいま日本にいるため、「短期滞在」から「日本人の配偶者」へ在留資格変更許可申請をすることにしました。
※よくリサーチなさっている方はご存じだと思いますが、短期滞在から在留資格を変更するのは結構リスキーでウルトラCな手段です（後述参照）。
短期滞在から「日本人の配偶者等」へ在留資格変更許可申請した体験談
「短期滞在」からの在留資格変更は原則NG
まず注意したい点があります。
それは、原則「短期滞在」から他の在留資格に変更することは認められていないということです。
よくあるケースとして、外国人配偶者が日本に短期滞在でやってきたときに婚姻を済ませ、同時に在留資格を変更したいというケースがありますが、これは原則NGです。
婚姻したばかりのラブラブな時期に離れ離れになるのは辛いことですし、いったん外国に戻って再び日本へ来るとなると金銭的にも負担がかかります。しかし外国人配偶者を呼び寄せるための正規手続きは、①日本で「在留資格認定証明書」を取得し、②それをもって外国人配偶者が在外日本公館でビザの発給を受け、③来日する、というものです。
この正規ルートを取らずに短期滞在から「日本人の配偶者」へ在留資格を変更するのは、できる努力を怠っているという印象を与えてしまうというわけです。
また、時間と金銭的負担がかかるこのステップによって偽装結婚をふるいにかけるという面もあるでしょう。婚姻して間もないほど偽装結婚のリスクも高くなりますので、ふつうに恋愛をして国際結婚した方々には不都合ながらも、偽装結婚など犯罪や司法行政の悪用を防ぐために必要な手続きと言えます。
「短期滞在」からの在留資格変更が認められるには「やむを得ない特別の理由」が必要
短期滞在からの在留資格変更が認められるには、「やむを得ない特別の理由」が必要になります。
我が家は
- 日本人配偶者である私がケアを必要としている
- コロナ禍で日米を往復するのは感染リスクが高い
という理由を「在留資格変更許可申請書」に記載しました。
「在留資格認定証明書」を取得した上で「短期滞在」から在留資格変更許可申請した
私たちはあらかじめ「在留資格認定証明書」を取得するというステップを踏みました。
「在留資格認定証明書」をわざわざ取得したのは、正規ルートで外国人夫を呼び寄せる手続きをする努力を怠るつもりはないという意図を示すためです。
いきなり短期滞在から在留資格を変更するとなると、最初から長期滞在の意志ありとみなされる恐れがあります。入国時に申告した入国目的と矛盾していると判断されれば、虚偽申告とみなされ処罰の対象になってしまいます。
そこで私たちは正規手順である「在留資格認定証明書」を取得した上で、前述のやむを得ない特別の理由から短期滞在から日本人の配偶者へ在留資格変更を希望申請したというわけです。
在留資格変更許可申請手続き
在留資格変更許可申請に必要な書類は、基本的に在留資格認定証明書申請と同じで、申請書だけが異なります。
必要書類をまた一式用意し、これに「在留資格認定証明書」を加えました。
8時半に入国管理局に並びましたが、今回は11番目だったので、9時に窓口がオープンしてから20分くらいで呼ばれました。
すでに在留資格認定証明書申請時に同じ書類一式を提出済みなので、担当の方に「変更がなければ提出しなくて大丈夫です」と言われました。
したがって提出したのは
- 在留資格変更許可申請書
- 在留資格認定証明書
の2点だけです。
・・・せっかく質問書の「理由書」全5ページに加筆・編集を加えたのに。（コロナ禍なので往復すると感染リスクが高まること、それから私が物理的に脆弱性ありのため夫が必要であることを論理的に説明した最高傑作第二弾。）
それからパスポートを提示し、顔を確認しました。
いったん席に戻り、5分後に名前を呼ばれます。
ハガキを渡され、そこに住所と名前を書くように言われます。
2週間～1か月程度でハガキが届くそうなので、それを持って再び窓口に来ることになります。
なお、この時点で夫のパスポートの短期滞在期限が2か月延長されました。入国時に押してもらったスタンプの隣に新しくスタンプが押され、2か月延長した日付が記載されます。もちろんオーバーステイにはなりません。
