コロナ禍の10月、無事にアメリカからアメリカ人夫を呼び寄せました。
夫は短期滞在(Visa Waiver:要はビザなし)で入国したので、日本に滞在できる日数は90日間となります。
※現在はコロナの影響でVisa Waiver国であってもVisa Waiverを一時停止している国もあります。アメリカはVisa Waiver一時停止には含まれていませんが、日本入国は原則制限されています。
そこで、コロナ前に計画していた夫日本呼び寄せ計画の第1ステップである「在留資格認定証明書」を申請することにしました。
外国人配偶者を日本に呼び寄せるための手続きについては、過去にまとめ記事をアップしています。こちらをご参照下さい。
日本に呼び寄せるためには、まず日本側で「在留資格認定証明書」を申請しなければなりません。
今回はその体験談です。
「在留資格認定証明書」交付申請体験談
在留資格認定証明書とは何かと言いますと、平たく言えば、日本に呼び寄せるにあたって心配のない人物かどうかを審査し、証明するものになります。
必要書類を集める
まずは法務省のページに指示されている必要書類を集めます。
ずらっと並んでいると気が削がれてしまいますが、そう大変ではありません。
2~3日あれば用意できると思うので安心してください。
1. 在留資格認定証明書交付申請書 配偶者の場合は14番になります。
2. 写真(縦4cm×3cm)
3. 日本人配偶者の戸籍謄本(全部事項証明書)※発行日から3か月以内のもの
4. 申請人の国籍国が発行した結婚証明書
5. 日本での滞在費用を証明する資料
6. 身元保証書 [PDF]
7. 日本人配偶者の世帯全員の記載のある住民票
8. 質問書 [PDF] 英語版はこちら ※発行日から3か月以内のもの
9. スナップ写真 2~3枚(夫婦で顔がはっきり見えるもの、加工したものは不可)
10.返信用封筒(定型封筒に宛先を明記の上、404円分の切手を貼付する)
11.身分を証明できるもの(パスポートでOK)
改めて出かけて取得しなければならないのは
- 2:写真
- 3:戸籍謄本
- 7:住民票
- 10:404円切手貼付した提携封筒
の4つですかね。
そのほかはオンラインで法務省のページからダウンロードして手書きできます。
5の滞在費用を証明する資料ですが、法務省にはこのように説明されています。
(1) 申請人の滞在費用を支弁する方の住民税の課税(又は非課税)証明書及び納税証明書(1年間の総所得及び納税状況が記載されたもの) 各1通
※ 1月1日現在お住まいの市区町村の区役所・市役所・役場から発行されます。
※ 1年間の総所得及び納税状況(税金を納めているかどうか)の両方が記載されている証明書であれば,いずれか一方でかまいません。
※ 発行日から3か月以内のものを提出して下さい。(2) その他
※ 入国後間もない場合や転居等により,(1)の資料で滞在費用を証明できない場合は,以下の資料などを提出して下さい。
a 預貯金通帳の写し 適宜
b 雇用予定証明書又は採用内定通知書(日本の会社発行のもの) 適宜
c 上記に準ずるもの 適宜
我が家の場合、ずっとアメリカにいるので日本での納税記録がありません。
また、日本で働くことが決まっていないので、雇用予定証明書や内定通知書などもありません。
そういうわけで、アメリカ政府から支給される毎月の手当が振り込まれている銀行明細を銀行に発行してもらい(銀行担当者のサイン付き)、メールで送付してもらいました。
それと銀行口座の預貯金のコピー(利用している銀行はいずれも通帳がないので、オンラインページをそのまま印刷しました)を提出しました。あるサイトでは基本ラインは100万円と書いてありましたが、仕事があるかないか、持ち家があるかないか、日本人配偶者の収入等、総合的に判断されます。
スナップ写真は2~3葉となっていますが、私は12枚くらい用意しました。
「在留資格認定証明書交付」の段階で審査されるのは、①偽装結婚ではないか、②日本で行政の世話になることなく自立した生活を送っていける経済能力があるかどうか、の2点が大きいようなので、スナップ写真はできるだけ多く用意した方が良いでしょう。
家族親戚が映っている挙式・披露宴の写真、七五三の写真、旅行の写真など、お互いの家族や友人が映っているものも有効です。(二人だけの挙式写真は簡単に撮れてしまいますので)
さて、一番大変なのは、8の質問書です。
質問書は日本語版と英語版そのほか各国語あります。
我が家は書類作成はもっぱら私が担当していますので(怒)、日本語版で作成しました。
作成にあたり、参考にしたのはこちらのサイトです。
質問事項ひとつひとつに記載例と丁寧な説明があり、大変助かりました。
質問書は全8ページですが、2ページ目に結婚に至ったいきさつ(経緯)を記載する欄があります。
移民弁護士のサイトをいくつか確認すると、この2ページ目に書ききれる程度の記載では不十分で、別途書類を添付することがほぼデフォルトとなっているようです。
もちろんケースバイケースだとは思いますが、詳しく書かれていればいるほど信ぴょう性はアップしますので、ここはしっかりと記憶を辿って書いていきましょう。
マイルストーンとなる年月日や場所、固有名詞を入れるのもポイントです。
私の場合はすでに結婚して10年以上経過しており、子どももいて、これまでずっとアメリカにいたので偽装結婚を疑われる可能性は低いと思われますが、ここ2年はなればなれの生活でしたので油断は禁物。その点もしっかりと説明しました。
最初は手書きにしようと思ったのですが、誤字の波に勝てず、ワードで打ち込み印刷したものを添付しました。
あまりに詳説したので少々恥ずかしい思いでしたが、合計5ページの最高傑作になりました。(途中、何もしない夫に怒って紙を丸めたものを投げたことを認める。)
この「在留資格認定証明書」の交付申請を弁護士や行政書士に依頼すると、大体13万~15万円が相場のようです。
けっこうなお値段ですので自分たちでやりたいところですが、専門家にお願いすべきケースとしては、過去に犯罪歴がある、オーバーステイや不法滞在歴がある場合には専門家に依頼する方が安全かもしれません。
地方入国管理局に行って申請する
必要書類が揃ったら、地方入国管理局に行きます。
朝8時半頃に到着したら長蛇の列ができていました。みんな早い。
このときは10月でした。ちなみに12月に行った時は10月の半分くらいしかいませんでした。
窓口カウンターは大きく2つに分かれていて、A.申請関係、B.再入国許可証・ハガキ持参者、といったようになっていたと思います。
Aの申請関係の窓口の方のナンバーをとって(銀行みたいなやつ)待ちます。
31番目ぐらいだったかな?
思ったより窓口はスイスイ進んでいました。さすが日本、効率がいい。アメリカだとこうはいきませんよ。
待つこと1時間くらい。私たちの番がやってきました。
在留資格認定交付申請書を出すと「在留資格認定証明書の申請でいいですかねー」と言われ、窓口の方にどんどん提出書類を渡していきます。
銀行口座の預貯金のコピーを提出したときに「預貯金の証明ですね、お預かりしますね。やっぱりね、こういうのは審査に関わってきますのであった方が良いと思います」と言っておられました。
最後に夫のパスポートを提示し、マスクを外して顔を確認しました。
いったん、席に戻ります。
5分ぐらいしたら名前を呼ばれ、レシートのようなものを受け取って終わりです。
面談みたいなものがあるかと思っていたんで、意外に簡単であっけなかったです。
在留資格認定証明書が届く
在留資格認定証明書の審査期間は1か月~3か月となっています。
私たちの場合
10月後半に申請
12月初旬に受取
で、1か月と1週間ぐらいで届きました。
在留資格認定証明書が届いたら次はどうするの?
さて、在留資格認定証明書が届いたら、次はこれをもって在外日本大使館・領事館でビザを申請しなければなりません。
※在外日本大使館・領事館での手続きに必要な書類は以下の通り。
- 在留資格認定証明書
- 写真
- パスポート
- ビザ申請書
そう、本来ならアメリカ人の夫はカリフォルニアに戻り、在ロスアンゼルス領事館に行ってビザを貰わなければなりません。
でも夫はいま日本に滞在しています。
しかもコロナ禍・・・
この場合はどうすれば良いのか?
次回の記事で説明します。