【ウォーキング・デッド】シーズン9が先週7日に放映開始されました。皆さん、見られましたか?
【ウォーキング・デッド】シーズン9第1話ネタバレ感想あらすじ:ヤバイ!おもしろい!
初回の視聴率としてはシーズン最低を記録しましたが、ここ数年のグダグダぶりを考えると視聴率が低いのはやむを得ないでしょう。私はむしろここ数シーズンではかなりマシになったエピソードだと思いましたけど。
ウォーキングデッドのキャスト、前ショーランナーのスコット・ギンプルをディスりまくる
かねてからウォーキング・デッドのクオリティの低下ぶりに怒りを隠せない私とお前たちでしたが、ここ最近はウォーキングデッドのキャストがフラストレーションぶりを公然とぶつけているシーンが多くなりました。
フラストレーションの矛先は、シーズン8までショーランナーだったスコット・ギンプル氏です。
シーズン9からはアンジェラ・カンがショーランナーに就任しました。スコット・ギンプルはというと、ウォーキング・デッドとスピンオフのフィアー・ザ・ウォーキング・デッドを総合的にスーパーバイズするチーフ・コンテント・オフィサーとかいう取ってつけたような役職に「昇進」しました。
しかしこれは名目。おそらく実際は、ショーランナーとして収拾つかなくなった滅茶苦茶なストーリー展開に世界中のTWDファンが激怒し、炎上したことが原因で、ショーランナーから外された線が濃厚だと思います。
ショーランナーとは?
ちなみにショーランナーの仕事とはどのようなものでしょうか?
ショーランナーは元々、脚本家であることが多く、脚本会議の内容を統合して自ら脚本を執筆したり、各エピソードを受け持つ脚本家に指示を与えたりする。連続ドラマの場合、各シーズンを通して、あるいは数シーズンにわたっての大まかなストーリー展開を決定し、全体の流れを調整する。
その他、製作会社上部や放送ネットワークとの折衝・交渉、予算と支出のバランス保持、スタッフの雇用・解雇、キャスティングから広報まで、ショーランナーの仕事は多岐にわたり、芸術感覚とビジネス感覚の両者が求められるが、その役目を一言で表すなら「番組を成功させること」である。
各エピソードには脚本家がついていますが、ショーランナーはその脚本にも責任を持ち、指示を与える権限を持っています。そして大まかな全体のストーリー展開を決定するのがショーランナーです。
ストーリー展開がハチャメチャになり、視聴率もダダ下がりになったウォーキング・デッド。ショーランナーであるスコット・ギンプルにファンが怒ったのも当然です。
シーズン9が開始しましたが、ここにきてキャストからも公言とさりげなく前ショーランナーをディスる声をよく聞くようになりました。以前から気になっていたキャストの批判?とも思える声を集めてみました。
レニー・ジェームズ(モーガン)がギンプルに直談判
キャロルを探しに行って見つけた後、シーズン7でひとり王国に住み着いていたモーガンですが、演じるレニー・ジェームズはシーズン7で主要キャストたちと殆ど顔を合わせることがなく、シーズン中ずっと辛かったと言っています。
そしてレニー・ジェームズは、ショーランナーのスコット・ギンプルになんと直談判しに行き、「二度とこんなことはしないでほしい」と伝えたとインタビューで言っていました。
その後、シーズン8のあとにレニー・ジェームズはなんと格下のスピンオフ「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」に左遷異動しました。視聴率が100万~200万しかないフィアーのけん引役としてモーガンを選んだのならいいのですが、ギンプルによる嫌がらせのように感じなくもないです。
アンドリュー・リンカーン(リック)が降板を決意
シーズン1から主役リックを演じてきたアンドリュー・リンカーンですが、シーズン8終了後にシーズン9の途中で降板することを明らかにしました。
【悲報】ウォーキング・デッドのリック役アンドリュー・リンカーンがシーズン9で降板
アンドリュー・リンカーンの降板の理由は、表向きは「家族と過ごすため」としています。アンドリュー・リンカーンはイギリス出身で、撮影のために年の3分の2をアメリカのジョージア州で過ごさなければいけません。
アメリカに家族を同伴することもできますが、子どもたちが大きくなってくると学校に通わなければなりませんから、国をまたいであっちこっち移動することはできない、アンドリュー・リンカーンの言葉を借りれば、"not portable" になるわけです。
しかし同時にアンドリュー・リンカーンは撮影前にカールの死をギンプルから聞かされた時にショックを受けたと話しており、カールの死によってリックは世界を失ったと話しています。
直接ギンプルの決定を非難しているわけではありませんし、数シーズン前から降板は考えていたことだと言っていますが、過去数シーズンにわたるグダグダのストーリー展開やカールの死がトリガーとなった感は否めません。
現にアンドリュー・リンカーンはシーズン10で監督業にチャレンジすることになっていますし、ウォーキングデッドとの絆は断ちたくないと言っています。
ウォーキングデッドがシーズン5くらいまでの空気感をシーズン8まで継続しいたら、視聴率もここまで落ちていなかったでしょう。アンドリュー・リンカーンが望むストーリー展開を実現していたら、完全に降板しなかったかもしれないですよね。
ウォーキングデッドが軌道に乗ってきたらリックが戻って来てくれないかな。その可能性も無きにしも非ずですよね。
ローレン・コーハン(マギー)が降板を決意
アンドリュー・リンカーンについでオリジナルキャラであり重要なキャラであるマギー演じるローレン・コーハンも降板を決意しました。
ローレン・コーハンは別のドラマで主演をするために降板するのですが、それでもウォーキング・デッドが人気絶頂のドラマであり続けていたら、完全に降板を考えなかったと思うんですよねぇ。
人気絶頂ドラマで主要キャラが自らの意思で逃げていくことはあまり考えられないですよね。
先日ローレン・コーハンがシーズン10にゲスト出演することに前向きという報道もあり、これはシーズン9を撮影してみてローレン・コーハンがある程度手応えを感じて、このくらい良くなったのなら戻ってもいいと判断したのかもしれない、と勝手に想像しました。
ノーマン・リーダス(ダリル)が公然とディスる
かねてからインタビューでチクチクとここ数年のウォーキングデッドの在り方について批判している我らがダリルことノーマン・リーダス。
以前ブログで紹介しましたが、カールの死後、インタビューで、オリジナルキャストを大事にしなきゃダメだと公言してファンの気持ちを代弁してくれました。
ですが、最近はギンプルがショーランナーを降りたことも手伝ってか、けっこうな勢いでディスってます。
本国アメリカでは、ウォーキング・デッドの放映後にトーキング・デッドというウォーキング・デッドを語る番組があるのですが、ノーマン・リーダスはショーランナーとしてアンジェラ・カンが大好きだと公言しています。
また、アンジェラ・カンを指して「Thanks to this one(この方のおかげで)」、ウォーキング・デッドが新鮮になったと言っています。
サンディエゴのコミコンでは、ギンプルの隣で「アンジェラ・カンの脚本が一番好きだ」と公言しています。
いずれも前ショーランナーのギンプルにローブローをかましているのが分かります。
ただギンプルは鈍感力が強いのか、あまり分かっていない節があるのですが。
ギンプルも脚本はそんなに悪くないものを書いていたように思うのですが、ショーランナーとしての能力と脚本家の能力とは別なのかも。
ギンプルはシーズン2農場回の最終回(農場にウォーカー大群が押し寄せてハーシェルの家から散り散りになって逃げる回)の脚本も手掛けています。
グレッグ・ニコテロ(監督)がディスる
ウォーキング・デッドの特殊効果と監督を担うグレッグ・ニコテロのインタビューからも、過去数シーズンに満足がいっていなかった様子が伺えます。
もちろんショーランナーのギンプルはクソやとは言っていませんが、ニコテロはシーズン2がお気に入りなようで、あの時のリック、ダリル、キャロル、マギーたちのバイブを蘇らせたかったようですね。
This season's all really been about going back to what made The Walking Dead great when we first started watching the show. I feel like it's very much back to the DNA that we love. The first episode, all of the scenes that I shot, it's like Daryl and Carol, and Daryl and Maggie. They're all isolated. There's nobody else in those frames. I wanted you to be leaning in and listening to everything that they're saying because they say more than two or three f---ing things! They have real conversations! Conversations that you give a s--- about! You're like, 'Oh, that's what Rick is feeling. That's what Daryl's feeling.' They're actually talking. It's the first time we've done that in a long time where there's not those little ellipses of dot, dot, dot and you leave it hanging out there.
Greg Nicotero is Excited for 'The Walking Dead' to be Great Again
要約:
シーズン9はかつての素晴らしいウォーキング・デッドらしさを取り戻すことだけを考えていた。私たちの大好きなウォーキング・デッドに戻った気分だよ。初回エピソードで私が監督したシーンは、ダリルとキャロル、ダリルとマギーという感じで、二人きりのシーンを入れたんだ。そしてそれぞれ大事な会話をしている。本物の会話をしているんだ。くだらない会話じゃなくね!きっと「ああ、リックの気持ちがわかる」「ダリルの気持ちがわかる」と思うだろう。こういうのは久しぶりだよ。ここのところずっと点と点ばかりのシーンで視聴者を宙ぶらりんにしてたからね。
Now we're getting the chance to see these people really interact with each other. They care about each other. I loved it. It reminded me of Season Two. Everybody always says, 'Oh, Season Two. It was really boring. Hershel's farm.' I'm like, 'F--- you guys! Season Two, that's when we fell in love with Daryl! That's when we fell in love with Carol because we took the time, and Hershel for God's sakes!' I really feel like we're at that time when we're really allowing those scenes."
Greg Nicotero is Excited for 'The Walking Dead' to be Great Again
要約:
今やっとキャラクター同士がやり取りできるようになったんだ。彼らはお互いを大事に思っている。最高だよ。シーズン2のようだ。よく「シーズン2?シーズン2はつまらなかった。ハーシェルの農場回だろ」という声を聞くけど、僕は「うるせえお前ら!シーズン2は私がダリルに恋をしたシーズンであり、キャロルに恋をしたシーズンなんだ。シーズン2では十分な時間をとったからね。」シーズン9のシーンを撮影していると、本当にあの頃に戻ったように感じるよ。
どーですか皆さん。いやだからどーですかと聞かれてもね。