どうも
二人ボッチで年末年始
Gです。
日本はもう年が明けましたが、カリフォルニアは世界でも最後の方なのでまだ12月31日です。
旦那はクリスマスも年末年始も仕事です。
もう慣れました。
10年一緒にいますが、一緒にクリスマスを祝えたのは2回ぐらい?
年末年始を一緒に過ごしたのも3~4回ぐらいじゃないかな?
交際中や新婚の頃は寂しかったですが、今は娘もいるのでそれほど寂しくありません。
なんにしても、仕事なので仕方ありません。感謝するのみです。
2016年の最後は、邦画「闇の子どもたち」の感想で締めくくりたいと思います。
私はあまり邦画は見ません。
なぜなら、面白くないからです。
まず、邦画全般に言えることですが、俳優が下手すぎます。
日本の俳優というのは、モデル上がりだったり、グラビア上がりだったり、現役アイドルだったり、もともと演技を勉強してのし上がってきた人が少ないと思います。
小さい頃から俳優の両親を見て育ち、ひたすら演技を学んで舞台もこなしてきたような海外の俳優陣と比べると、まことに稚拙で見てられません。
海外だと一流俳優でもオーディションをしなければ役にありつけません。しかし日本の映画は俳優の肩書をもった人たちがオーディションを受けるわけではないし、監督が指名して俳優ありきで作られたりもするので、ゆるい世界だと思います。
もちろん、渡辺謙さんや真田広之さん、高倉健さんなど、世界も認める素晴らしい俳優さんもいます。
しかし、ごく一握りの俳優をのぞいて、圧倒的に演技の実力がありません。
素人の私が言うんですから間違いありません。
監督については、監督業があまりよく分かっていないので、よく分かりません。
なので大した感想は言えませんが、演出やカメラワーク、設定などなど、海外の映画と比べてしまうとどうしても見劣りします。
なにはともあれ、本題の「闇の子どもたち」の感想です。
ネタバレは特になし
映画「闇の子どもたち」の感想
映画のあらすじは、いたってシンプルです。
タイの児童臓器売買を暴こうとする日本の記者、児童売買の子供たちを救おうとするNGOの話です。
本作の人身売買業者は、親に売られた子どもたちを監禁して売春させたり、臓器売買に利用しています。
つまり、本作では児童買春と、臓器売買の2つを扱っています。
登場人物
主演は江口洋介。
個人的には、江口洋介は好きです。背も高いしハンサム。
49歳ですが、年齢を感じさせませんね。
森高千里さんが羨ましくなるほどです。
江口洋介がタイ支局の記者です。
そして宮崎あおいさん。
この人の映画はNANAしか見てませんが、すごいベビーフェースですね。
日本からボランティアでタイのNGOにやってきます。
タイに子どもたちを助けに来たのを現地NGOの仲間(児童買春されていたのを助けられた犠牲者)や、日本の新聞社の人に「自分探しだろ?」と批判され、「自分に嘘をつきたくない!」と、熱い思いで最後まで踏ん張りを見せる人物像です。
このあたりも陳腐な設定です。
しかし、やることなすこと空回りというかアホすぎます。
策もなければ頭で考えもしないので、足を引っ張りまくります。
ウザすぎて殺意が芽生えました。
このキャラ必要ないと思いました。
現地のNGOの人たちで十分だったように思います。
あとは江口洋介がタイで知り合う若い日本人男性に妻夫木ひとし?さとし?さん。
男性なのに、可愛い顔なのは何故ですか。
彼は海外で男性にモテそうです。
あと臓器移植をする息子の父役に佐藤浩市。
別に好きではないんですが、こうして映画で見ると、格好いいです。
映画の内容について感想
大した盛り上がりもなく
サスペンス要素もあまり感じられず
出演者に共感も抱けず
最後の顛末は無理やり感
途中途中で宮崎あおいさんに殺意を抱き
悪人たちの一人だけは名優だったな(冒頭で子どもを越境させるヒゲ面のブローカー)
と思いました。
見終わった後に「なんだこのクソ映画」というのが正直な感想でした。
冒頭に述べましたが、俳優陣の青臭い演技が許せません。
セリフを覚えて綺麗にナレーションしているように喋るのは、もうやめにしませんか?
たいてい、通常の会話は感情を押し殺したような冷静な喋り口なんですよね。
で、怒りをぶつけるシーンなどで、ヒステリックに怒鳴る、怒号をあげる、叫ぶというパターン。
表現の描写が本当に貧しいと思います。
登場人物の心理描写もまったく描かれていない。
そして何より怒りたくなったのは、リアルな児童レイプです。
あれ、いいんですか?
下手すりゃ映画自体が児童ポルノになってませんか?
あそこまで見せる必要はなかったんじゃないでしょうか。
視聴者に衝撃を与えたかったのかもしれませんが、感心しません。
これまで強制売春とか人身売買系の映画はけっこう見てきてますが、子ども相手でここまでダイレクトなのは見たことないですよ。
人身売買業者の悪人たちのネットワークも全然描かれていません。
彼らの巣窟は、街にある店一軒だけです。
記者たちやNGOの人たちが警戒心なさすぎな上に、やること頭悪いんじゃないの?っていう設定がたくさんありました。
人身売買という問題にまったく無知な人達が子どもたちのために何かをしようとしているような映画です。
宮崎あおいさんがゴミ収集車にむかって走るところとか
「え?今行っちゃう?」
ってみんな思ったでしょ?
ゴミ収集車をちょっと尾行して、店から見えなくなったところで確保するのが正解じゃない?
宮崎あおいさんが走るシーンもなんだか作ってる感じで興冷めでした。
あと、意味不明な演出がやけに多くて気になりました。
助け出した女の子が「キスして」って言ってキスするシーンとか。
子どもが「自分は汚れている」と思っていることを表現したかったのでしょう。
そしてキスをしてあげて子供を安心させる、という感動物語。
なんて陳腐な感動ポルノなんでしょう。
そして最後の方のゲオの言動も意味わかりませんでした。撃つ相手が違いませんか?
そんでもって最後の江口洋介自身の問題は、蛇足すぎます。
とってつけた感満載。
なんなんでしょう、衝撃のラストみたいにしたかったんでしょうか?
絶叫とか要らない!!
陳腐すぎる…
そもそもそれまでに江口洋介の内面や心理などについてまったく描写もないし、彼がどんな人物なのかとか全く興味も沸かないのに、今更なに?
そして映画終了後に流れた桑田佳祐の歌がまったく合っていない…
タイも日本もNGOもジャーナリストも侮辱しているような映画です。
児童買春や臓器売買という重いテーマを扱っているのに、ここまで切実さがまったく感じられない映画は見たことありません。
駄作すぎて腹が立ちます。
評価:15点