やっと帰ってきましたジェイソン・ボーン。
シリーズものとしては一番好きかもしれないアクション映画です。
「ボーン・アイデンティティ」
「ボーン・アルティメイタム」
「ボーン・スプレマシー」の3部作、
そして主演をジェレミー・レナーにバトンタッチした4作目「ボーン・レガシー」
に次ぐ、5作目「ジェイソン・ボーン」です。
もちろん演じるのはマット・デイモンです。いやー結構前作から長かったですね。繰り返しますが、好きなシリーズなので今後もどんどん作ってもらいたいです。ワイルドスピード目指して10作目まで行ってほしいや。
監督は1作目と2作目を担当したポール・グリーングラスです。
【ジェイソン・ボーン】
あらすじ
ファイトクラブで生計を立てていたジェイソン・ボーン。一方、ニッキー・パーソンズはアイスランドでCIAの極秘資料を入手。そこにはジェイソン・ボーンの父の死亡に関わる真実が書かれていた。ジェイソン・ボーンにコンタクトを取り、資料の入ったメモリーディスクを渡そうとするニッキー。二人の居場所を突き止めたCIAが暗殺者を送り込むが・・・
という内容です。
キャストの感想
まあ"、今回は一番ストーリーがあってないような感じでしたね。ジェイソンが記憶を取り戻してしまったことで、隠されていた真実が明らかになってしまったので、観客としてもハラハラドキドキが薄れてしまったのはしょうがないことかもしれません。
キャストですが、マット・デイモンはいい感じに年を重ねてきましたね。ボーン・アイデンティティの画像を今見返すと、めっちゃ若い!あんな若くて凄腕のCIA暗殺者?と思っちゃうくらい、今見ると若いですね。ある程度年を重ねた今の方が凄みもあって私は好きです。マット・デイモン、もう45歳なんだ…あの肉体…すごいですねー。
CIA長官は大御所トミー・リー・ジョーンズ。親日家としても知られる俳優です。もともと顔の皺が多い人でしたが、さすがにお年を召して、しっわしわでした。でもそれが味でもあります。俳優としてはやっぱり文句なしですね、存在感もあるし、迫力もある。
前作(3作目)でボーンの手助けをしたニッキー・パーソンズも出ます。引き続きジュリア・スタイルズが演じます。
残念だったのは、CIAでボーンの味方をしたパメラ・ランディ姐さんが出てこないこと…
チョマテヨ。
・・・なんでパメラ・ランディ出ないの!??
最後にボーンがスコープ越しにパメラを見ながら「お疲れのようだから、早く寝とき」ってパメラに言って、パメラが「何言ってやがんの、あたしの顔がお疲れ!?」って顔して振り返ったらMobyのExtreme Ways流してくんないとさぁ・・・
不在パメラさんの穴を埋めるのは、アリシア・ヴィキャンデルさん。褐色の肌をしていますが、スウェーデン出身の女優です。可愛いですね。ヘザー・リーというアナリストで、CIA長官の下で動きます。頭が良く、作戦を実行していくうちにボスのやり方に疑問を抱き始めます。果たしてボーンの味方となるのか?ここらへんはボーンとの駆け引きになりますが、最後に決着がつきます。
ヘザー・リーも悪くないですが、若すぎる感あり。やっぱりパメラさんの方が良かったです。前作の流れで行くと、パメラさんはきっともうCIAを退職しているでしょうから、次回作でボーンの信頼できる唯一の人として活躍してほしいな。
そして、しつこい暗殺者アセット役(名前ではなく、暗殺者という記号名)にはフランス人俳優ヴァンサン・カッセル。ドーベルマンのときは、二枚目俳優っぽい売り方でしたけど、かなり迫力のある顔になってきましたので、こういう役は合いましたね。この人はゲーム・オブ・スローンズにも出ていい顔してます。
トレッドストーンのアセット(暗殺者)
ではここでアセット(暗殺者)たちのおさらいをしてみましょう。
ジェイソン・ボーン
ローグ化。
ヤルダ(ボーンに殺され死亡)
カステル(ボーンに殺され死亡)
マンハイム(不明・死亡が推定されている)
プロフェッサー(ボーンに殺され死亡)
トレッドストーン・オペレーションのアセットで生きているのは、ジェイソン・ボーンだけのようですね。ボーン・アイデンティティでマンハイムの死亡は確認されてませんが、ボーン・スプレマシーでヤルダが「トレッドストーンで生き残っているのは俺とお前だけだ」とボーンに言っていますので、何らかの理由で死んだ可能性が大です。
ちなみに、4作目「ボーン・レガシー」のアーロン・クロスは、アウトカム・オペレーションのアセット(暗殺者)です。
また、ボーン・スプレマシーで最後にボーンを撃たなかったパズは、ブラックブライアー・オペレーションのアセット(暗殺者)で、彼は生きてますね。
個人的には、ボーン・アルティメイタムに出ていたデッシュが良かったな!一言も話さないのに、あの存在感。ラッタッター乗ってたりするのがいい。空手チョップをしながらデシュッ!デシュッ!て言いたくなる。
ボーン・アイデンティティのプロフェッサーやヤルダ、マンハイムも良かったな。
そしてボーン・スプレマシーのロシア人暗殺者キリル(カール・アーバン)!
でも雑踏になじむという点でも、ジェイソン・ボーンが最強だね。スパイは目立っちゃいけません!
アクションの感想
ボーンシリーズの見どころである、キレのあるアクションシーンですが、前半は良し、後半はダメだったかな。
これはもう、個人的な好みで分かれるところだと思う。
前半はギリシアの激しい反政府デモ中のアクションシーン。最初は徒歩で戦いながら逃げ回り、次はバイクで逃げ回ります。ちょっとゴチャゴチャしてるけど、ボーンシリーズらしいアクションで迫力ありました。
最後の舞台はラスベガスなんだけど、やっぱり舞台がアメリカになっちゃうとダメだね~。トランスフォーマーならいいかもしれんが、ボーンシリーズはやっぱりヨーロッパとかアジアの狭くてゴチャゴチャしたシーンでスピード感とキレのあるカーアクションがいいんであって、ベガスみたいなだだっ広い場所じゃ、魅力半減しちゃう。
やりすぎとも思えるカーチェイスがあるんだけど、逆に迫力がなくなっちゃうのは、なんでなんだろう!SWATの装甲車がめちゃ強いのはわかったわ。あんな頑丈だとは知らなかった。戦車並みじゃん…
あとは、もう少しジェイソン・ボーンの徒歩での活躍と、暗殺者とのタイマンがもっと見たかった。今回、他の暗殺者はヴァンサン・カッセルだけだったのよね。あとはCIA工作員ばかりだったので、なんとなく物足りなく感じた。
ボーン・スプレマシーの東南アジアで逃げ回るシーンとか、ロシアでのカーチェイスとか、ボーン・アルティメイタムでデッシュからニッキーを守るために屋根飛び移って、窓飛び越えていくシーンとか、ああいう細かいシーンがもっと見たいのよね。
ボーン・スプレマシーのカーチェイスとかすごかったもんね。マニュアル車だから余計にそう思う。コンパクトカーがぐるんぐるん飛ばされてて臨場感ありありだった。ああいうカーチェイスが好きだな。
それでも、ここのところ大作映画もアメコミものばっかりで辟易してたので、久しぶりに「よっしゃー見たぞー」という映画を見た気がします。今後のボーンシリーズにも期待したい!
一つだけ…
ファイトクラブでジェイソン・ボーンを突き止めたニッキーは、なんでわざわざ1時間後に目立つ市街で会う約束しようとしたんだろう。ファイトクラブもう終わったところだし、そこでメモリースティック渡せばよかったんじゃないの???ここだけは無理やりのストーリーでした。
あとボーン・アルティメイタムでパメラ・ランディがせっかくCIAの暗殺オペレーションプログラムを暴露したのに、何事もなかったようにプログラムが復活していて元の木阿弥。前作の成果をなかったことにしているのはちょっと納得いかなかった。