【The Sinner】シーズン2のあらすじと感想です。
日本でもNetflixで放映開始されました。
【The Sinner】シーズン1は「記憶を埋める女」、シーズン2は「隠された理由」です。
登場人物はアンブローズ刑事(ビル・プルマン)だけ続投します。シーズン1で主演したジェシカ・ビールはプロデューサーの一人に名を連ねていますが、出演はしません。
【The Sinner -隠された理由-】あらすじ
ナイアガラ滝に向かう夫婦と息子 の3人家族は、途中でモーテルに宿泊する。翌朝、息子のジュリアンが両親二人を毒殺してしまう。
アンブローズ刑事は旧友の娘であり、警官のヘザーから捜査の協力を頼まれ、ジュリアンから話を聞きだそうとするが…
というような話です。
突然ショッキングな事件が起こる➡犯人黙秘、何があったか分からず➡犯人、何で事件を起こしたか分かってない➡真相を少しずつ暴く
というフローは踏襲しています。
【The Sinner -隠された理由-】感想
シーズン1のジェシカ・ビールの存在が大きいことに今さらながら気づかされたシーズン2は、なんとも中途半端で歯切れが悪く、せっかくのカルト教団という美味しい題材を入れておきながらもそれを生かせず、知りつぼみなドラマになり下がりました。
突然ショッキングな事件で観客の注意を引きつけておくのであれば、それ相応の結果が伴わないと視聴者離れを起こすと相場は決まっている。
シーズン1ではジェシカ・ビールがあまりにもツライ過去ゆえに自ら記憶を埋めてしまい、そのツライ過去をジェシカ・ビールとSM大好きおっさんと一緒に暴いていくという楽しみがあった。
ところがシーズン2では事件を起こしたジュリアンof天パーが実はカルト教団に属していて、その母がリーダーであるということが早々に明らかになる。
ジュリアンが事件を何故起こしたか(なぜ二人の大人を殺したのか)、ジュリアン自身も分かっていないみたい、という設定だ。
そこで出てくるのがジュリアンの実の母、ヴェラである。ヴェラを演じるのはキャリー・クーン。残念ながら私はキャリー・クーンが好きではない。なぜかは分からないが、話し方と声が嫌いだ。そんなキャリー君が演じるヴェラは、美人だがナチュラル系をきどっていて妙に鼻に突く知的でスマートな女性である。
このヴェラがカルト教団のリーダーで、自信満々にジュリアンの無罪を主張して取り戻そうとしている辺り、これはもうカルト教団が洗脳したに違いない、と思うのが筋というものだが、実はちょっと違ったりする。
ヴェラが葬りさったと思われるカルト教団の元教祖(創設者)がかなり過激化してきて、かつて暴力やレイプを含む危ない儀式なんかをやっていたという展開にもかなり時間を割くのに、それは単なるミスリードで、ヴェラ率いるカルト教団はその実、健全な自然派グループでしたーという展開になるのが心底ムカついた。火サスか。
ひとまずカルト教団を置いておくとして、アンブローズ刑事を駆り出してきた地元警官ヘザーのかつての恋煩いの相手がマリンちゃん。
マリンちゃんは「マインド・ハンター(感想ここ)」で主人公のFBI捜査官の恋人になっていたハンナ・グロス。自慢じゃないが、この人も嫌いである。この人を嫌いな隠された理由は、あざといエキセントリックさを感じるから。個性的であろうとする気持ちが出ちゃっていて、あざといのである。
ついでに言うと、ドラマ自体があざとい。
嫌いな女優が2人も出ているのだから、ドラマを気に入れという方がインポッシブルだ。
ヘザーとマリンがこれまたカルト教団に過去に接触したきとがあるという偶然も絡んでくるだけならまだしも、ヘザーとマリンのよくわからない恋バナまで絡んでくるので、もう何が何だか分からない。
すると今度はヴェラとアンブローズ刑事の間に妙なケミストリーが生まれ、アンブローズ刑事のSM好きを知ってか知らずか、いつの間にやらスピリチュアルSMプレーまで始まる。
もうええわ
そんなこんなで、ジュリアンが2人の大人を毒殺した理由なんか、もうどうでもええわとか思っていると、とたんに怪しい人物が見えてくる。
かといってジュリアンが2人を殺したことには変わりないので、その人物がジュリアンによる殺害事件に関与しているわけではない。
そんなこんなで物語は半ば無理矢理よく分からないまとめ方をして終わる。
ごめんな、適当な感想で。
で、なんで天パーはあの二人を殺したんだっけ?
【The Sinner -記憶を埋める女-】感想(ネタバレなし)ジェシカビール主演、骨太スリラードラマ - ミセスGのブログ