今年度前半のワースト作品はこれに決めた。Show Dogs(原題)!邦題はまだ分からないのですが、ショー・ドッグかドッグ・ショーになるに決まってる。
2000年にドッグ・ショーという映画があるので、ショー・ドッグになるかもしれない。でもサブタイトルは「ショー・ドッグ~サンドラ姐さんのデンジャラスビューティを再チェック!~」で決まり。
【ショー・ドッグ(原題)】作品情報
原題:Show Dogs
公開年:2018
監督:ラジャ・ゴスネル
出演:アラン・カミング
スタンリー・トゥッチ
ウィル・アーネット
CG犬
CGパンダ
上映時間:92分
言語:英語
救いようのない駄作なのに、なにげにスタンリー・トウッチ出てるのが心苦しい。
【ショー・ドッグ(原題)】あらすじ
サンドラ・ブロックがロットワイラー警察犬に扮し、パンダ密輸業者を摘発するため、犬のショーに参加する。
犬のショーをバカにしていたサンドラ・ザ・ロットワイラー・ブロックは、ショー犬とバカにしていた犬たちとの交流を通じて、自分の考えを改めることに。
※サンドラブロックは出てきません。
【ショー・ドッグ(原題)】感想
なにこの駄作!2017年に見た「レザーフェイス」に勝るとも劣らない駄作ぶり。
犬好きの私にここまで言わせるって相当駄作ですよ。
犬コンテンツ、キッズコンテンツであるにも関わらず、アメリカでもあまり話題になってなかったので、嫌な予感は若干していたが、娘が見たいというので劇場まで見に行ってしまった。
観客は私と娘のみ。いくら平日の昼間だといっても、もう1組くらいいても良いのではなかろうか。
本作の駄作ぶりは冒頭から隠すことができず、予告編が終わったあとに突如始まる冒頭シーンは、映画の本編が始まったのか予告編の延長なのかまったく見分けがつかないほどハリがない。
「あれ?もしかして始まってる?」もしかしてももしかしなくても始まっていた。
本編が始まる前にいつもならユニバーサルな地球だとか、ブラッカイマーinフリーウェイwith雷だとか、MGMライオンだとか、コロンビアの女神だとか、映画の製作会社?みたいなの出てくるじゃない?
それも何もなく勝手に始まってた気がする。もしかしたらさらっと出てたのかも。
ストーリーはサンドラブロックのデンジャラスビューティの犬版です。それ以上でもそれ以下でもないので、これは犬と見せかけてサンドラブロックの映画なんだろうね。
犬とパンダの子どもが出てくるけど、みんな大体CGで動いてます。特にパンダはCG感がモリモリで柔軟剤ファーファーみたいなの。なんか、どうでも良くなってきた。
主役はいちおうサンドラとタッグを組むウィル・アーネットなんだけど、この人は中途半端で、見ていると可哀想になってくるんだよね。どこかで見たなと思ったら、忍者タートルに出ている人だね。
ハンサム組にもなれないし、かといってコメディ組にもなれないし、本作でも笑うべきところで全然笑えないし、もうどうしたらいいんだよ。日本人らしくお愛想程度にムリして「フッ」て笑うのが精いっぱいだったよ。
「そもそもサンドラがロットワイラー犬やってるからあなた要らないよ」なんて思いながら、いたたまれない気持ちで一杯に。観客にこんな気持ちにさせるなんて、この映画は何なんだろうか。
主役のフランクだけでなく、ヒロインの女性も微妙な中年女性(オレンジ・イズ・ニュー・ブラックのニッキー)で可愛くないし華もないし、二人揃って冴えなすぎ。
日本のドッグショーは知らないが、欧米のドッグショーはほぼ皆毛並みが長いかプードルみたいな巻き毛犬ばかりで、ロットワイラーとかジャーマンシェパードとか全然出てこないよね。
劇内でもロットワイラーが「俺はワークドッグ、彼らはショードッグ」みたいに黄昏れてたけど、私の目に映るあなたの方がショードッグよりずっと美しいよサンドラ。
いつも日陰の嫌われ者ロットワイラーを主役に持ってきたところだけ評価してあげるよ。
ロットワイラー犬を見ながらサンドラブロックのデンジャラスビューティぶりを思い出して、サンドラ姐さんを崇める映画です。
評価:5点