インフルエンザの予防接種は済ませましたか。
うちは娘っ子と先日行って参りました。地味に痛かった。
一人2500円だったので、二人で5000円もとられた。
結構高いアルね。暫定母子家庭の我が家にはキツイ金額だわ!
アメリカの軍人と結婚している日本女子のために言っておくが、日本で受けた医療費はトライケアに払い戻しの申請ができる。アメリカ国外なら時効は3年なので、3年以内なら請求ができる。
日本帰国後のこの半年間、好きな医者に行けるという日本の医療システムの利点を満喫したので、その分もトライケアに払い戻しを請求しなければならない。
ちなみにトライケアだとインフルエンザの予防接種はアメリカでは無料で受けられる(保険会社による)ので、この自己負担金は戻ってくると思う。なお、かかりつけ医に行かずにドラッグ・ストアでちゃちゃっと受けることができる。
一言申しておくが、日本の国民皆医療保険は素晴らしいものの、保険金額を決める基準が収入頼りというのはフェアではない。インフルエンザ予防接種など、病気を予防しようとする意識の高い人たちが一人2500円~という高い金額を払うというのに、予防接種を受けずに罹患して医者代が同じというのは納得がいかない。
スモーカーとノンスモーカー、酒ドリンカーと酒ノンドリンカーが同じ保険負担というのも、どう考えてもおかしいだろ!
シリアで拘束されたんだかされなかったのか分からない安田純平氏を助けるのは自己責任とかそういう話ではなく、日本政府の役目である。ただし、日本人に限る。安田純平氏が日本人でなかったらそれは日本政府は関係ない。
安田純平氏の件で自己責任自己責任というのに、国民皆保険の保険負担率に自己責任論がまったく出てこないという矛盾を、お前たちは今すぐ感じなさい。いますぐ感じるのです!
私やあなたのようにノンスモーカーで酒ノンドリンカーという尼僧が(愛し合うのは許してやれ)、スモーカーで酒ドリンカーという嗜好をめいっぱいエンジョイしている人と同じ保険負担ってあり得ないわけですよ。
アメリカには民間の医療保険しかないため、この辺りはしっかりと「質問事項」に書いてあって、自分の身体を守るための危機意識の差というものが保険のカバレッジに反映される。それでこそフェアというものですよ。
人間ドッグや内視鏡の金額が高いのも納得いかないけれど、そうした予防的措置をとっているメディカル意識高い系が同じ保険負担というのは納得いきません。なぜって予防することによって後ほどかかる大きな負担を最小限のコストで食い止めようとしているのだよ。
健康に気を遣っている人はもっと怒っていいんだ!
とは思うものの、健康な人というのは長生きをしやすいので全体でみれば社会保障費は早死に者より上がってしまうかもしれない。私は無駄に長生きして子どもに負担をかけたり不幸せにしたくないので、自分で死期を決められる安楽死法案希望です。倫理的には反対されるだろうけど、日本政府が少子化を解消できない限り、世界最長寿のこの国日本は地獄と化すよ。
介護疲れで配偶者や親を殺す事件や心中事件が目に見えて増えてきている2018年、そんなことを思いながらプレデターを観ました。
認知症の父親置き去り疑い 高速PAに、46歳娘逮捕 :日本経済新聞
人類の希望、プレデター。プレデターはスモーカーだろうがノンスモーカーだろうが殺す!老若男女問わず、殺す。生かすは妊婦のみ。少子化は避けなければいけないことをプレデターは知っているんだ。
アメリカがドラマシーズンに突入したのでここんところ映画は全然観てなかった。映画の感想は久しぶりです。その第1弾がプレデター!泣ける。
【プレデター】(2018年)作品情報
原題:The Predator
公開年:2018年
監督:シェーン・ブラック
出演:ボイド・ホルブルック(ナルコス)、オリビア・マン、トーマス・ジェーン、イヴォンヌ・ストラフスキー、トレヴァンテ・ローズ、ジェイコブ・トレンブレイ
上映時間:107分
【プレデター】あらすじ
ハイブリッドプレデターが登場して、人類の最強人間マッケーナさんを拉致ろうとする。
【プレデター】感想
なにげにNetflixオリジナルドラマ「ナルコス」シーズン1と2でアメリカ麻薬捜査官のマーフィを演じたボイド・ホルブルックが主演でした。ナルコスで多少売れたのね。
それとトム・ジェーンが年食いすぎてて分からなかった。しばらく見ない間に随分老け込みましたね。一応、かつてのパニッシャーなんだけど、こりゃもうジェームズ・ウッズって言っても分かんないな。
ついでにHuluオリジナルドラマ【ハンドメイズ・テイル/侍女の物語】でセリーナを好演しているイヴォンヌ・ストラフスキーや、愛しのドラマ【ゲーム・オブ・スローンズ】のシオン役アルフィー・アレン、ジェイク・ビジーまで総出や!
なんやこの豪華キャスト。
物語は主人公のクィン・マッケーナ(ナルコシストのマーフィ)が軍の特殊任務中にプレデターと遭遇し、プレデターのツールを手にして逃げるシーンから始まる。クィンがプレデターのツールでたまたま反撃してプレデター負傷。
軍は秘密裏にプレデターを回収し研究中。そこへ生物学者のオリビア・マンも呼ばれる。
クィン・カッケーナはプレデターのマスクをメキシコから郵便局の私書箱に送っていたのだが、私書箱の支払い滞納していたため元妻の家に転送されちゃう。自閉症の息子が勝手にいじって宇宙のプレデターと交信。宇宙のプレデターのシグナルを受け取った軍基地内のプレデターが目を覚まして大暴れ、基地から逃げだす。
クィンは捕まって他の兵士囚人と一緒に逃げようとしたところ、逃げ出すプレデターを追うオリビア・マンと遭遇して彼女を助ける。プレデターがマスクを探していることに気付いたクィンは息子を助けに行く。
プレデターと戦っている際中、なんと巨大なハイブリッドプレデターが登場してノーマルプレデターをあっさり倒す。お前、どっから来た!?
というパニックコメディである。
プレデターがいつのまにかコメディ映画になっていた。この映画のカテゴリはアクションにしたのだが、コメディ欄に入れた方がいいかしら。
冒頭、プレデターの宇宙船が例にもれず地球に墜落する。プレデターはことごとく宇宙船を地球に墜落させてしまう。むしろ私が運転した方が墜落しないと言っても過言ではない。
次にクィンの暫定仲間(囚人たち)のプレデターへの対処メカニズムもコメディ要素が強い。
PTSD、トゥレット症候群、鬱と、それぞれ抱えているものは違うが、プレデターこと「スペースエイリアン」を初見しても驚くことはなく、なぜか笑う。
さらには笑いながら自己犠牲の精神を見せつけてくれる与太者たち。
この余裕、米軍が世界一の軍隊であることの証左に他ならない。
私たちも、ある日突然、曲がり角からプレデターが出てきてもエイリアンが出てきても「うへっ」と笑いながら逃げられる度量の大きい人間でありたいものである。
クィンの仲間たちはそれぞれB級ホラーの空気を読んだキャラ設定になっている。
自殺をしようとしたが実は男気あって絆を大事にするまともな右腕ネブラスカ、トゥレット症候群のトム・ジェーン、ムードメイカーのコイル、人との距離が近い聖書マンのネトルス、ゲーム・オブ・スローンズのシオンなど、個性的なキャラが安心感を与えてくれる。
時はハロウィン。クィンの息子ローリーはプレデターのリアル仮面を被ってトリック・オア・トリートに出かけるのだが、ひとりで向かった先はロックンローラーのアル中のDQNの家というお約束。泣かせる。
DQNは「なにがトリック・オア・トリートだ、バーカ!」なんつって2Fのバルコニーからビアの空き缶をローリーの頭に投げつけるが、プレデターのマスクが自動で反応し、DQNのバルコニーに向かってRPGのようなミサイルを放つ。目には目を、歯には歯を、いじめっこには鉄拳を、どぐされ外道にはプレデターレーザーボムをくれてやる。
それでこそオーメンだ。オーメンじゃないけどな。
恐ろしい犬と思われたプレデ犬は、プレデターの困ったことには、ふつうの犬と変わらず、ボールを投げると追いかけてしまう。さらに困ったことにはさみしがり屋で人懐こい。
犬好きとしては悪くないアイデアだった。海外ドラマ【ストレンジャー・シングス】のデモゴーゴンにそっくりなのは突っ込まないでおく。
ハイブリッドのプレデター、どう思いましたか。私はかなり失敗作だと思いました。プレデターの身長を1.5~2倍にしただけで、装備はつけず、筋肉ムキムキで、どう見ても魅力が感じられない。おまけに弱い。
トゥレット症候群のトム・ジェーンはなぜかプッシー(女性性器のこと)を連発してオリビア・マンやイヴォンヌ・ストラフスキーといった美人の眉をひそめさせ、パニッシャーやミストの二枚目俳優から大胆なイメチェンを図っているのかどうかは知らないが、プレデターの何回目の続編に出てくる脇役という位置に甘んじているのは感心しない。
トム・ジェーンの今までを知っているだけに、年を召してトゥレットしている彼の姿を正視するのはなかなか勇気が要ったが、途中でトゥレット症候群を克服(演じていた?)し、最後にはブラザー同士潔く散っていたあたり、脇役ながらも「華を持たせたろ」と思ったに違いない監督の気遣いにとりあえず感謝しておこう。
イケメンにやってもらいたい姿勢TOP10のうちの一つ、バイク後ろ向き抱っこ編。
オリジナルのシュワちゃん主演のプレデターがいかに素晴らしい作品だったか認めざるを得ない、そう確信できる自信作です。