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【ダークサイド】ニコラスケイジの夫婦喧嘩ドラマときどき殺人映画の感想

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ダークサイド

6月16日公開予定、ニコラス・ケイジ主演のスリラー「ダークサイド」を見た感想です。

ニコラス・ケイジの奥さん役に「メンタリスト」のリズボン役でお馴染みのしっかり者お姉さんロビン・タニーが出演しています。

 

【ダークサイド】あらすじ

5歳の娘を事故で亡くした夫婦。心機一転、新しい土地でやり直そうと、砂漠のモーテルを買って運営することになりました。

モーテルのメンテナンスをするうちに、ニコラス・ケイジは10号室に仕込まれたマジックミラーの存在に気がつきます。

そのうち10号室に滞在していた女性が遺体となって発見されます。

 

【ダークサイド】】感想

 imdbの評価あまり良くなかったんで期待しないで見たけど、そのまんまだね!同感です!

ニコラス・ケイジとロビン・タニーがいわくありげなモーテルの経営しにやってくるんだけど、「あれ、モーテル見てたんだっけ? ケイト・ベッキンセールいないじゃん」と呟いてしまいそうになる。

そんなケイト・ベッキンセールの代わりはロビン・タニーだが、ここからはリズボンと呼ばせて頂く。車中でニコラス・ケイジの隣にワイフとして同乗するリズボン、「なんでニコラス・ケイジの隣に座ってんだろう」と今にも吹き出しそうな表情がたまらない。

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リズボンはプロ魂で吹き出さずに撮影を終えたが、私はもちろん吹き出した。別に笑うシーンでもなんでもないのに、ニコラス・ケイジの隣にリズボンが座ってるだけで笑いを誘ってしまうなんて、これができる俳優はなかなかいない。ニコラス・ケイジが引退するのを全力で止めたくなる。

本筋のストーリーだが、実は大しておもしろくない。モーテルについたら電話越しの前任者の知り合いの様子がおかしく、何かに怯えている様子だったり、向かいに怪しげな家族が住んでたり、10号室の鏡がマジックミラーになっていて、何やらSMチックなプレイが行われているだとか、たまに不穏な空気を出してくれるものの、実際は全然生かされない。

おまけに犯人は早々に分かってしまうので、犯人捜しとしても面白くない。

では何を楽しみに見ればいいのかというと、ニコラス・ケイジとしっかり娘リズボンが見せる夫婦ドラマをメインに見て頂きたい。リズボンなのでしっかり者のワイフかと思いきゃ、リズボンらしからぬメンヘラぶりとビッチぶりを披露してくれる。乳首もちょこっとサービスしてくれたので「あのリスボンが乳首を?」と驚きを隠せなかった。

リズボンは夫の浮気性に苦しんでいて、精神安定剤っぽいのを飲んでいる。そのせいで娘も亡くなっているので、ことさらニコラス・ケイジの浮気を許せない立場にある。そんなもんで(マジックミラーを発見してさらに客が死んでから)様子がおかしいニコラス・ケイジが再び浮気しているのかと疑い、荒れまくる。

荒れまくって浮気を糾弾したあとにドサクサに紛れてベッドに持ち込む手腕は、とてもリズボンとは思えず、そんなリズボンの体当たり姿にちょっと興奮したのは認める。

肝心のマジックミラーは全然生かされず、最後は単なる緊急アクセスとして粉々に砕かれてしまう。ニコラス・ケイジはマジックミラーを発見して覗きをルーティン化するのかと思いきゃ、ろくにマスターベーションもしないし、堕落の兆候をあまり見せてくれない。

そもそもマジックミラーのむこうに映る女性があまり綺麗じゃないし、全然そそられない。なんならそこにリズボンぶっこんどけばいい。「えええ俺のワイフがSMプレイしとる!」って興奮して、マジックミラー越しに見る俺のワイフの隠された欲望を目にして自慰しているニコラスが観たかった。

何より90年代から抱いていた「こいつ、ハゲるわ」説を20年経った今も証明してくれない。お前はハゲるのかハゲないのか、どっちなんだ、いい加減はっきりしろ、と思っているうちに映画は幕を閉じる。

評価:25点