イライジャ・ウッド主演ゾンビコメディ映画「ゾンビスクール」を見た感想です。
笑えないコメディと&子どもゾンビのグロの夢のコラボ。
チキンナゲット作ってるシーンが一番の見どころの、微妙に笑えないコメディホラーです。
【ゾンビスクール】作品情報
原題:Cooties
製作年:2014年
上映時間:88分
監督:ジョナサン・マイロット、キャリー・マーニオン
出演:イライジャ・ウッド
言語:英語
ジャンル:ホラーコメディ
原題の cooties(クーティィズと発音します)は、バイキンのことをさします。
あなたの旦那さんか奥さんがお股を掻いていた時に
"ew!! you've got cooties!!"
「ウェッ!おまえ、なんか病気もってんだろ!」
みたいに使うといいです。
この映画の邦題を知る前に、「邦題はきっとゾンビスクールかな」なんて思ってたら、やっぱりゾンビスクールでしたw
【ゾンビスクール】あらすじ
小説家になるべくニューヨークに行ったものの、夢に破れて母校の小学校で臨時職員となったクリント(イライジャ・ウッド)。
勤務初日に子供たちから見くびられ、クセモノぞろいの同僚教師に面食らい、クリントは早くも自信を失いそうに。
そんな中、給食で出されたチキンナゲットを食べた女生徒がゾンビと化してしまう。彼女に襲われたほかの生徒もゾンビとなり、校内は一気に阿鼻(あび)叫喚の地獄と化す。
クリントらは学校を閉鎖して激闘を繰り広げるが……。
【ゾンビスクール】感想
ゾンビコメディとしては可もなく不可もなく。特に見せ場があるわけでもなく、随所にコメディを挟みながら、忙しいゾンビサバイバルが続きます。
一番良かった点は、冒頭で流れるチキンナゲットのシーン。某ファーストフード店に恨みがあるのかdisりたいのか。
もうナゲット食いたくなくなるじゃんさぁ
で、このチキンナゲッツがゾンビウイルスの原因でして。
工場でチキンナゲットを作っているときに、ハエが鶏肉に卵を産みつけます。卵はウジ虫にふ化します。ウジ虫は、そのままミンチにされてチキンナゲットになってしまい、ところどころ黒ずんだチキンナゲットのでき上がり。
それでゾンビになるとか「そんなバナナ」と思いつつも、なるほどそういうゾンビウイルス説もありかとホラー映画の懐の深さに感心しました。
なにげに工場にハエとかいう設定は現実にもあるし、映像で観るとゾクゾクっときます。
さらにずっちいことに、このゾンビウイルスは思春期を迎えた人には効かないらしいです。生理のある女の子や大人は、噛まれようが引っ掻かれようがセーフです。
ゴア描写はコメディホラーのくせに結構あります。死霊のえじきヨロシクばりのお腹をかっさばくシーンや、ISISヨロシク生首遊び、2001人の饗宴ヨロシク八つ裂きまで見せます。
そんなゴアシーンをさしおいて、子どもがウイルス汚染ナゲットを食べてムニュッと中から黒いものが出てくるシーンや、ゾンビチャイルドがよだれを垂らしてウゥ~と唸る口ものアップの方が気持ち悪いってどうなの。
コメディ要素もちょっと中途半端です。子どもゾンビたちはゴアシーン満載のホラー路線なのに、大人たちが殆どふざけてるコメディ路線なので、笑うところなのか怖いところなのか戸惑うゾンビファン続出しそう。
ゾンビコメディの金字塔は「ショーン・オブ・ザ・デッド」で間違いないと思うんだけど、本作との決定的な違いは何かと言うと、本作にはシュールさが感じられなかったことですかね。ゾンビランドがなかなかヒットしたのも、存在自体がシュールなウッディの恩恵が大きいと思います。
評価:35点