こんにちは。ウッカリGと申します。
決してウッカリ国際結婚したわけではありませんが、グリーンカードの名前をウッカリ間違えたり、ウッカリ婚姻証明書の名前をミスッたりしました。
「もうブログのタイトル、ウッカリG」にしちゃえよとか言わない。
え?婚姻証明書って何?
それはアメリカで婚姻関係を示す大事な公的書類で、marriage certificate と言います。アメリカで結婚するとこの marriage certificate が発行されます。この書類はグリーンカードの申請や保険類、ソーシャルセキュリティ(社会保障)に使う大事な書類です。
婚姻証明書(marriage certificate)の改名手続き
今回は、この婚姻証明書の名前を修正した話です。
いかんせんアメリカには戸籍というものがないので、公的身分証によって名義が異なったりするケースがたまにあります。それゆえに混乱を招く場合があります。ましてミドルネームがある国ですから余計混乱します。
私の場合は、この婚姻証明書のミドルネームが抜けていました。
なんで間違ったのかというと、当時まだアメリカに来たばかりでバタバタしてたんですね。5ヶ月の子供を連れて、結婚の手続きに行ったんですが、神父?に書類を確認して下さーいなんて言われて書類を確認をしようとしてたときに旦那が「早くしろ」みたいなこと言ってきて、ろくに確認もできなかったんです。赤ちゃん連れていたから焦っていたんでしょうね。なんてまた旦那のせいにしてる私。
そもそもグリーンカードや婚姻証明書の名前にミスがあることに気が付いたのは、健康保険会社とのやり取り。名前が微妙に違ったため、医者にかかる時に保険の承認でモタつきました。
医者には問題なくかかれたのですが、公的文書の名前がそれぞれ違うのはマズイので、一つ一つ直すことにしました。
しかし、以下の3つの文書の名前がこうなっていました。
婚姻証明書: 花子 Golf(ミドルネームが抜けている)
ソーシャルセキュリティ: 花子 山田(旧姓のまま変更していない)
実際は、グリーンカードを直す前に婚姻証明書を直しました。なぜならグリーンカードの申請に婚姻証明書を提出しなければならないからです。
Clerk Recorder オフィスを訪問
まずは居住郡の Clerk Recorder オフィスに行きました。婚姻証明書を発行してくれるところです。結婚した時以来だなー。懐かしい。
名前を変更したい旨を告げます。
と・こ・ろ・が!
marriage certificate の名前を変更するには、裁判所を通して改名手続きをしなければならないと言われます。
ガ~ン。また金かかる。
とはいってもグリーンカードやソーシャルセキュリティを正しい名前にしなければ支障がでますので、marriage certificate の名前はどうしても修正しないといけません。というわけで、やむを得ず上級裁判所で改名手続きをすることにしました。
Superior Court の Self-Help Centerで改名手続きの書類をもらう
幸い Clerk Recorder オフィスの隣のビルに上級裁判所がありましたので、その足で Superior Court に行きました。さすがに裁判所になると入り口に金属探知機とセキュリティチェックがあります。
広場やジャパニーズガーデンがある南口から入ってすぐ左に行き、右側にある Self-Help Center とサインがある部屋に行きます。(OC在住の人なら知ってる人は知ってると思う。)
上級裁判所はDUI(飲酒運転)なんかも扱っているので、忙しそうな雰囲気です。
そこで以下の用紙をもらいます。はい、いかにも面倒くさそうです。書類はオンラインでも手に入ります。
- Form NC-100 Petition for Change of Name
- Form NC-110 Attachment to NC-100 or NC-200
- Form NC-120 Order to Show Cause for Change of Name
- Form NC-130 Decree Changing Name
- Form CM-010 Civil Case Cover Sheet
改名手続きの費用は435ドルです。
私はグリーンカードの名前も修正して同じくらいの金額を払わなければいけないので、名前絡みでトータルで1000ドルくらいかかってます。馬鹿ですね。しかし間違いゆえにいろいろな経験もできたので、糧にはなってますね。子供が大きくなったら法律事務所にでも勤めようかと思い始めたくらいです。
国際結婚する方には私ほどのウッカリはいないと思いますが、ほんっとに、国際結婚には金がかかることを覚えておいてください。
上級裁判所に書類を提出する
上記の書類を記入したら、上級裁判所(superior court)に提出します。
裁判所に提出する前に、Self-Help Centerでプロの方が無料で書類を確認してくれるサービスがあるので、書類に間違いがないか確認してもらいました。
書類を確認してもらったら、裁判所(superior court)に提出します。支払いも、このときに済ませます。私はチェック(小切手)で払いました。裁判所と言っても、同じ階のすぐそばにある窓口のようなところです。
新聞に広告を出す
次に、もらった書類の中に新聞社の一覧表があるので、新聞社を一つ選びます。
そう、名前の変更をする場合は、新聞社を通じて公表しなければならないのです。(証人保護プログラムや、DV絡みとで名前を伏せる必要がある時は除く)
借金を抱えた人などが名前を変えて行方をくらますとか、そういうのを防ぐためですね。
1週間に1回、4週間連続して掲載しなければなりません。
ある新聞社に問い合わせたところ、90ドルというので、即決。90ドルで新聞社が勝手に1週間に1回、4週連続して広告(とうか classified ad)を載せてくれます。
新聞社に直接出向く必要はなく、メールで改名手続きをする旨を記入し、上記書類を全部スキャナーでコピーしてメールに添付して送るだけで済みました。
その後、新聞社の担当者からメールで「この内容で掲載しますが良いですか」という返信がありました。名前の確認をして、OKですと返信します。
新聞に掲載後、こういう感じで掲載しましたと新聞記事をメールで送ってくれます。
また、新聞に掲載したという証明(proof)を郵送で送ってくれるので、それを hearing(審問会)の時に持っていくように言われます。新聞社の方からも直接上級裁判所に proof を送りますと言われました。
上級裁判所の hearing に行く
4月に書類を提出し、hearingは7月でした。
書類提出時に指定された日に上級裁判所に出廷します。
裁判所というと物々しい感じがしますが、最高裁判所ではなく上級裁判所なので書類を提出したところと同じ窓口での hearing となります。それでもちょっと緊張する。
私のほかにも10人くらいいました。
5人めくらいに名前を呼ばれました。
特に何も質問されるわけでもなく、名前を確認して「はい、何も問題ありませんね…ミドルネーム追加ということで。」という感じで無事受理されました。5分くらいかな?
書類を受け取りましたが、念のため予備を2部もらいたかったので、場所を移動して合計3部を受け取りました。1部25ドルなので、合計75ドル。
これで改名手続きは終了です。
さっそく書類を手に、婚姻証明書の名前を修正するため、その足で隣のビルの Clerk Recorder Officeに戻りました。
ところが…再び落とし穴が…