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バブル中の仮想通貨を買わない理由:仮想通貨は北朝鮮を利することになる

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(過去記事です)

仮想通貨バブルが起きているが、私は仮想通貨を購入することは考えていない。

その理由は、仮想通貨バブルは北朝鮮を利することになるからだ。

 

仮想通貨を狙う北朝鮮のハッカー集団

ある時、急成長中のロンドンベースのビットコイン取引会社がチーフファイナンシャルオフィサーを募集をしているというEメールが一斉に送信された。職種内容はフェイクだったが、会社自体は実際に存在する会社だった。

メールをクリックすると、プロンプト画面が表示され、ユーザーは「編集を可能にする」ボタンをクリックするように促される。クリックすると、悪意あるマルウェアがコンピューターにインストールされてしまう。多くの人は怪しいと思いクリックすることはなかったが、何千、何万と送って、数人でもクリックしてくれれば、ハッキングは実を結ぶことになる。

このハッキングは、ラザラス・グループと呼ばれる北朝鮮のハッカー集団によるものだ。2014年にはソニー・ピクチャーズをハッキングし、2016年にはバングラデシュ中央銀行から81億円を盗んでいる。

2017年はWannaCryランサムウェアといわれるウイルスが世界を席巻したが、これも彼らの仕業である。ランサムウェアはパソコンをロックさせ、ロック解除してほしければ金を払えという、文字通り、身代金(ランサム)を要求するウイルスである。

2017年12月、スロベニアのNiceHash取引所もハッキングされ、ビットコイン64億が盗まれた。

韓国の仮想通貨取引所YouBitは、ハッキングされ、なんと17%を盗まれたために破産した。YouBitは2017年4月にもハッキングされているのだが、ユーザーにセキュリティをアップするように警告した矢先のことだった。

韓国は北朝鮮のハッカーの実験場となっていることもあって、常にハッキング攻撃を受けており、大統領自身が仮想通貨によって国が揺るぎかねないと警告を出している。

盗まれた仮想通貨は、理論上では追跡可能なはずなのだが、洗浄するのは難しくない。他の通貨に変えたり、タンブラーと呼ばれる専用ソフトで洗うことができる。タンブラーはミキサーのようなものと思えばよい。膨大な数のビットコインを交換し、アドレス間を移動させる。そうして様々なアドレスに散らばった膨大な量のビットコインを一つ一つ追跡するのは、事実上不可能だ。

北朝鮮はハッキングだけでなくマイニングもしている。アメリカNSAによれば、マイニングを開始した時期は、ちょうどWannaCryランサムウェアが世界を騒がせていた時期と重なっている。

 

仮想通貨バブルによって利する北朝鮮

連月のビットコインのバブル。仮想通貨が上昇すればするほど、北朝鮮による仮想通貨へのサイバー攻撃は激しさを増す。そして北朝鮮はもっと潤うことになる。国際社会による経済制裁などまったく意味がない。

仮想通貨はどの中央銀行にも縛られていないので、銀行を中間人として介さずに匿名で世界中で決済ができる。ハッキングに成功すれば、瞬時に何十億単位の仮想通貨を奪い、私たちが気づいた時にはすでに何度も洗浄されて、追跡不可能になっているだろう。

仮想通貨でドルなどのハードマネーを購入することもできる。政府や銀行の枠外で運営ができるのだから、仮想通貨は北朝鮮にとっては最高のマネー形態なのである。

バブルの際中なので購入を勧める記事が多いが、仮想通貨は北朝鮮をサポートすることにになっているという一面を覚えていてほしい。