「マヤンズ MC 」シーズン3を見終った感想です。
前回の記事でお伝えした通り、クリエイター/ショーランナーのカート・サッター がディズニーFXから解雇され、シーズン3からは共同ショーランナーだったエルジン・ジェームズが一手に本作を担うこととなりました。
解雇されたカート・サッターは本家「サンズ・アナーキー」 をヒットさせた ショーランナーで、 本作「マヤンズ」のシーズン1、2も制作しています。
彼ががいなくなったことで、ドラマのクオリティへの影響を心配しましたが、心配が的中。
何とも凡庸でショック効果を狙うばかりの軽薄なシーズン3となってしまいました。
アメリカ視聴者の意見は賛否両論で割れていますが、「サンズ・オブ・アナーキー」 楽しんできた人は概ねシーズン3に批判的な意見を持っているようです。私もその一人。
「マヤンズM.C.」シーズン3
このシーズン3ですが、エルジン・ジェームズは一人ではバイカーギャングの世界をどう料理したら良いのか分からないように見受けられます。
粗筋は、第1話と第10話でほとんど進展していません。
ガリンド・カルテルがサント・パドレ市の公共事業に失敗したことは画面外のS2とS3の間で発生しており、カルテルとしての活動は殆ど見られません。
サント・パドレ市とガリンドの公共事業アグリパークがおジャンになったことで大勢の人々が職を失い、社会不安が高まり、治安が悪化、州兵が市の治安を管理している状況です。
マヤンズはというと、麻薬密売事業に欠かせないビジネスパートナーとなったVM*を、前シーズンで報復のためにほぼ壊滅させてしまったわけですが、そのせいでマヤンズの他チャーター達と内乱が起きます。*VM...バトス・マルディトスというティワナのバイカーギャング。非人道的な扱いをされている不法移民をマヤンズが救出、その際に9名のVMメンバーがマヤンズの手によって殺害されたため、VMが報復、その後マヤンズが報復し返してVMのリーダーのエル・パロを除くメンバー全員を殺害した。
内乱はいいだけどさぁ、最初から最後までずっとやってんのよ。。。しかも同じようなシーン、同じ台詞の繰り返し。
サント・パドレの意思決定に関しては、もはや全員集合して卓上での投票さえない。サンズで「イェイ」「ネイ」「ウェーイ」と毎回投票してたあれね。
シーズン1と2では、投票もそれなりにあったのよ。でもシーズン3では意見の相違が毎回そのまんま喧嘩になったり、腹立てて離席して戻って来ないとかそんなんばっかりで、纏まりがナッシング。
「お前たちの為なら銃弾の盾になるぞー」とか言いながら誰も仲間のことやクラブの生存について考えていない。(仲間を本気で思っているのは、ただ一人クリープスだけやね。) 怒りに任せて「報復じゃー」の一点張りで、バイカーギャングとは名ばかりのちびっこギャングも同然なのです。
粗筋はずっと内乱、その代わりショーランナーはキャラの掘り下げに踏み切ったのだが、これが酷い。
ビショップご乱心
プレジデントのビショップは、小粒ながらも厳格、冷静、かつフェアな代表だったのよ。
ところがシーズン3では能なしのメンタル不安定なオッサンなっています。
別れた元嫁がサント・パドレ市の市長で、元嫁は今はレズビアンで新パートナーと暮らし子供を育ているのね。
ビショップはその元嫁との間に息子がいたのだが、交通事故で亡くしたらしい(初耳)。
S1もS2も、そんなことおくびにもださなかったのじ、S3の3年目にして何故そんな情報を私達は知ることになったんでしょうか。
さらにビショップは突然メンタルをきたし始める。でも元嫁のパートナーの女性に言わせると、毎年、息子の命日前後一週間くらいはおかしくなるらしい。わぁ、初耳。
さらに息子を失った苦悩をバッド・デシジョンの理由に仕立て上げようとしている。
ビショップだけじゃなく、他メンバーにもそれぞれ苦悩を適当にでっち上げて、クラブの暴走を許す筋書きなんよね。それがまた見え見えだから興醒めしちゃうのよね。
ビショップも自暴自棄なのか野心なのか、内乱が悪化しようとも「ファック・サンズ」「ファック・アルバレス」「ファック・ラモス・アンド・カンチェ*」とか言い始めるし。*ラモスはマヤンズ・ストックトン支部のプレジデント、 カンチェはマヤンズ・ユマ支部のプレジデント。
マヤンズの他のチャータークラブ、サンズ、創設者の先輩アルバレスを全て敵に回してどうすんの...?しかも自分のチャーター内も皆自分勝手にやっていて殺伐としていて纏まりが全然ないのに?
でも今思うと、この頃からイージーに乗せられてたのかもね。「ファック・キングズ*!俺たちの王はビショップ一人だけだ!」とか言って、散々おだててたものね。*アルバレスがガリンドにヘッドハンティングされため、アルバレスは全権をビショ、ラモス、カンチェの3名のキングに託した。
シーズン4でああいう展開にするのなら、ビショップの判断見誤りは「野望」だけで充分説明がつくものだったと思う。敢えて元嫁と死んだ息子という設定を作るのは蛇足というか、唐突過ぎて違和感ありあり。
昨今のドラマ全般に言えることだけど、過去のトラウマ的出来事を挿入することでキャラに深みを持たせようとする試みは頻回に行われている。でも一般に出来栄えはあまり良くないというか、それがきっかけでキャラに愛着や好感を感じるようになるっていうのは、あくまでも話の辻褄が合っていて粗筋に関連している内容である場合だけだと思うのね。じゃないと後付けで如何様にもキャラを変えられちゃうじゃない。それでキャラがブレてきたりして逆効果という例をたらふく見てきたから。
ビショップの死んだ息子って、バイカーギャングの政争や内乱になんの関連性もないじゃん。
関連性を見出すとすれば、後述のろくでなしバイス・プレジデントのタズがゲイであり、元嫁がレズビアンになったという共通項なわけなんだけど。元嫁がレズビアンになり、そのレズビアンパートナーに嫌味を言われるので同性愛者に対して良い印象がなく、ゲイであることを告白したタズをも嫌悪するようになったという設定ね。
でもタズを忌み嫌うようになったのはタズがゲイだからではなく、むしろタズがそれを隠し通すために極めて利己的で取り返しのつかない行動をとったことにある。それによってクラブは内乱が激化した。
だからビショップの近親者二人がゲイである事は共通項であるにはあるんだけど、それは単なる偶然にしか過ぎず、そのことがビショップが全体像を冷静に見れなくなった原因や判断ミスに至る原因にはなり得ないわけだよ。
だったら最初からレズビアンの元嫁と死んだ息子という背景は不要なわけです。
ココはジャンキーと化す
ココなんてS2で目を負傷した時から痛みを和らげるためにコカイン中毒になったとかで、S3ではずっと中毒者のまま。クラブ活動、完全放棄。
おまけにS1に出てた母セリアが実は元々ジャンキーで、少年ココに注射を持たせて母セリアの足の指の間にヘロインを打たせてたというトラウマエピソードまで披露。へぇ、初耳。これもビショップの死んだ息子の話と同じ仕組みで蛇足よね。
ヘロインをメス(メスアンフェタミン)山のパッパラパー住民達から盗もうとして捕まり、S3の最後までジャンキー同士ですったもんだやってます。長すぎ。
ココ役の男優リチャード・カブラルさんが気の毒に思えたわ。
但し、メス山のボスのアイザック・パッカーという浮かれポンチは面白いキャラで、のちに彼はサンズ・オブ・アナーキーのサンベルナード支部のプレジデントであるレス・パッカー(ロバート・パトリック)の弟である事が判明。
イージーは多重人格のティーン
主役のイージーは前シーズンで救出した不法移民の女の子ギャビーと草すぎるセリフで高校生のようなロマンスを展開する。
詩を語り合ったりブランチをしたり。「詩」だの「哲学」だの「闇」だの「報い(recocking)」だの、嗚呼、鬱陶しい。
バイカーギャングだよね、お前たち。少しはバイカーギャングらしさを見せたらどうなの。
「サンズ・オブ・アナーキー」の主役ジャックスは善人でもなければ聖人でもなく、人殺しの犯罪者であったが、私達はジャックスを愛した。ジャックスのクラブに捧げる情熱、忠誠心、仲間への愛、知性、仁義、男気といったものに一種のカタルシスさえ感じた。
しかしイージーはどうだろう。初恋をした高校生詩人のように振る舞ったと思いきゃ、冷血殺人鬼になったり、やっぱりギャビー命と思ったらクラブ命になったりする。こいつ、多重人格者なんじゃないのとばかりにキャラが七変化。
当初、イージーにはバイカーギャングらしからぬ理知的なキャラを想定していたと思うのよ。でもいつもアイデアは捻り出すものの、国境壁に橋をかけて車ごとドラッグを引き渡す計画が成功したこと以外はほぼ実績ない。
実行能力も高いけど、ジャックスやアルバレスのように全体像を見渡しているわけではなく、行き当たりばったり。さらに子供がいるにも関わらず、爆弾のスイッチを押したりする極悪非道な冷たい一面も見せる。(兄エンジェルは止めた。) なお、シーズン4は極悪非道ぶりがエスカレートする。
そのくせ根拠もなく自信過剰なキャラ。これのどこに魅力があるのか。
イージーの彼女になるギャビーは、好きとか嫌いとかそういう問題ではなく、二人の会話が心底鬱陶しくて辟易する。
ベッドイン寸前の時にイージーがフラッシュバックで自分の闇に襲われて幽体離脱するんだが、ギャビーが「イージー、どこに行ったの?私の所に戻って来て。どこにも行かないで」とか何とか、こんな会話するやついるかッ。
シーズン4ではギャビー2.0が出るんだけど、その子も全く同じ台詞をイージーに吐く自己陶酔型の詩人なので、シラけてきてしまった。
イージー、腹を撃たれた翌日にスタスタと歩き始め、ギャビーを後部座席に乗せて4時間以上もバイクで走ったと思ったらビーチでメイクラブまでする超人力は失笑もの。
エンジェルは家庭を持ちたい
イージーの兄エンジェルは、アデリータと赤ちゃんを想う日々。
クラブ併設バーの女子と楽しく情事を重ねて、寂しさと切なさを隠している。
エンジェルの方がずっとまともで人間味溢れているんで、断然好感度高いはず。
ネイルズという名のバーの女子とベッドインして遊んでいたら、アデリータがソファに寝ていました。(アデリータはいつも家宅侵入します)
でもアデリータは何も言葉を発することなく、またエンジェルの家から出て行ってしまいます。いつも寡黙なんだ、あの人は。
ネイルズはエンジェルのセックスフレンドになっていましたが、実はエンジェルのことが好きなのよ。でもアデリータが戻ってきたと思って、身を引こうとするんですが、なんと妊娠が発覚!
悩みながらも一人で育てようと決める傷心のネイルズに助け舟を出すのはハンク。テディベア系なので好きなキャラだったんだけど、ハンクは50歳前後だろうし、若い女性に十代の頃と思しき好意を持ってらっしゃるのはちょっとキモいわー。
でもネイルズとエンジェルの子を自分が受け入れようとする包容力は見上げたもの。
とは言え、アデリータが再び姿を消してしまい、ネイルズがエンジェルに妊娠を告白したことで、エンジェルはネイルズと身を固める決心が付き、ハンクは失恋してしまうのだけれど。。。ハンク、ママにまで紹介する寸前だったのに。可哀想。
まぁ、こんなことからもメンバー同士の結束なんてナッシングなのが分かります。
アデリータは仕事復帰
エンジェル宅を出たアデリータは何処へ行ったのかというと、虐げられた女性あるある、断髪して坊主になり、ポッターを探しに行きます。
そうそう、ポッターはアデリータを長らく監禁して拷問してましたが解放しました。アデリータをメキシコに引き渡せば、いずれにしてもアデリータの命はありません。メキシコ側に引き渡されたアデリータでしたが、ロス・オルビダドスの仲間達に救われます。
アデリータが捕まったあと、政治家のパローモは州知事に就任するやロス・オルビダドスを裏切って一切の関係を断って見捨てます。ガリンドは求心力を失っており(ミゲルの母ディータがS2で亡くなったためミゲルが仕事手につかず)、ロス・オルビダドスは散り散りになり少年少女しか残っていませんでした。
ナンバー2だったペドロがリーダーを引き継いでいましたが、特に活動という活動はしておらず、少年達と集まってビデオゲームに興じるような体たらくでした。
やっぱり組織というものは、強いリーダーがあって成り立つものなのよね。アデリータは不倶戴天の仇のとも手を結び共存共栄のフレームワークを完成させた上で、これなら自分がいなくても回っていくと信じていたのにねぇ?
目をかけていた少女ミニの姿が見えないため、アデリータはエンジェル宅を出たあと、古巣でミニを発見します。ミニから聞かされる事実にアデリータは憤怒、ペドロはペドでしたというオチ(初耳ー)。
アデリータはミニを連れて戻り、ペドロを刺し殺します。ペドロがペドていう筋書き、突飛すぎる。寝食と苦楽を共にしてたら、普通は違和感を察するものだよ。これも、粗筋のために無理くりペドに仕立て上げた感じ。
アデリータはそれから裏切者の州知事パローモも殺害します。この人の戦略と組織機動力はマジで凄い。
アデリータはポッターの美人アシスタントを脅してポッターの居場所を聞き出し、ポッターを始末しに行くのですが、そこでポッターから衝撃の話を聞かされます。(S4に続く)
ガリンドはマザコンが祟って全て失う
ガリンド帝国のミゲルは、S2でママンが亡くなってから失意のドン底。
嫁のエミリーが人を殺めてまで手に入れた公共事業がおジャンになったことも意に介さないようで、本人はメキシコの州知事パローモと不倫に勤しむ日々。
ガリンド・カルテルが弱体化して生まれた力の真空に、新興カルテルが忍びよります。新興カルテルっていうか、旧ロボス・ソノラ・カルテルの威光を取り戻したいロボス・新ジェネというカルテルです。ボスはエル・バンクエロ(本名イグナシオ)。
そういえばフアン・デンバー(陽気なアジア人)のような愛くるしいキャラをすぐに退場させたのも気になりましたね。ああいうキャラを生かないと、ウォーキングデッドの二の舞よ。
近衛兵に小さい女性アサシンを携えたりする脚色なんか失笑。同じカルテルものでも「ベター・コール・サウル」なんかでは絶ッッッ対に犯さないミス。女性のエンパワーメントへの忖度(WOKE)だろうけど、そういうディテールがコンテンツを殺していくのです。
州知事のパローモは、このロボス・新ジェネにスタッフを殺されるので、ガリンドの力不足だと言って何もしないミゲルを責めます。そのうちミゲルも腹が立って来てパローモを脅すようになり、二人の仲は消滅。
ミゲルはエミリーの元に戻りますが、母ディータの死にエミリーとレイエス兄弟が関与していることを知り、エミリーを殺そうとします。すんでのところで踏み留まるのですが、エミリーはミゲルに殺されかけたことに気がつきます。
ある日、突然ポッターから連絡が入り、1時間足らずでミゲル宅にFBIが押し寄せると知ったミゲルは、家族でメキシコに高飛びしようとします。しかしエミリーは集合場所にやって来ませんでした。エミリーは息子を連れて妹の家に向かいます。
またミゲルは腹心の部下ネスターから、母が亡くなった場所にバイクのタイヤ痕があったことを聞かされ、アルバレスにイージーの殺害を命じます。
この時が一番ドキドキした!はっきり言ってイージーなんか死んでもいいが、アルバレスのおっさんだけは死なせたくない。アルバレスもいざとなったら親分のミゲルを殺す覚悟だったんだね。
ミゲルの母に言い包められて行方を見失ってしまった部下は可哀想だった。ダウン症の子を遺して...。しかもアルバレスが奥さんとその子を引き取って面倒見てる。アルバレスはイージーやビショップ達のようなゴロツキどもとは格が違うのです。
ネスターも実は悪い人じゃなくて、アルバレスと接するうちに信頼を寄せるようになるのね。
で、アルバレスがミゲルに呼出されて
「ママンが死んだ場所にバイク跡あったらしいんだよね...」
なんて意味深に言われ、緊張が走ります。
バイク跡を消したのは他でもないアルバレスだから「あっ、やべ。バレたかな」て表情するわけ。
で、アルバレスが背広の前ボタンを外して銃に手をやろうとしていることにネスターが気が付いて「アルバレス、バイクのタイヤ跡のこと君に黙っててごめん」と言って庇うわけだ。(むしろ、あのアルバレスの挙動で勘のいいミゲルが気づかないのも不自然だけど)
その後、イージー殺害をアルバレスに命じ、ネスターにはそのお目付役を命じるんだけど、結局アルバレスは自分が創設したクラブのメンバーを殺すことはできず、ネスターもアルバレスに説得されてミゲルのもとには戻らない。
ミゲルはカルテル、部下、友人、母、嫁、子供、家など全て失った状態でヘリでメキシコに高飛びする。ミゲル・ガリンドは、マザコンによってここまで破滅するというドラマ史上類を観ない武勇伝を残しました。
大して感心しない粗筋ではあるけど、ミゲルを演じたダニー・ピノはそれでも凄い頑張りました。ありがとおぉお。
エミリーを応援するべし
S1とS2で苛々させてくれたミセス・ガリンドことエミリーですが、今シーズンは違いますよ。
S1、S2で自分のビジネスキャリアのためにミゲルに秘密で元彼(イージー)と会いまくったり公共事業を勝ち取るために市役所の男性をイージーに殺させたりとやりたい放題でしたが、ショーランナーはどうやらエミリーの好感度を上げるために夫のミゲルをあの手この手で悪者に仕立て上げます。
ミゲルを浮気夫、DV夫、妻とは寝ない男、そしてダウン症の子どもを持つ部下を「母を見失った」という理由だけで慈悲もかけずに殺す非情な男に仕立て上げるのです。
ミゲルが高飛びしたので、これでイージーとエミリーも結ばれるね!めでたし。腹立つわー、これ。
マヤンズ・サント・パドレ絶対絶命
最終話、イージーはギャビーと一緒に北の新天地へ旅立つ予定でしたが、イージーの父フェリーぺがギャビーのために「イージーの事は忘れて一人で行きなさい」と説得し、ギャビーはイージー待たずに旅立ってしまいます。
イージーがクラブで呆けてると、カンチェらマヤンズが大集合してサント・パドレを包囲します。
建物内ではバイス・プレジデントのタザが、全てをビショップに自白していました。自分がゲイであること、エル・パロの弟ダビドと愛し合っていたがエル・パロにバレてダビドを殺されたこと、ゲイであることを隠すためにエル・パロらVMを殲滅したかったこと、そのきっかけを確実に作るために仲間のリズを殺したこと等々。
コイツ、とんでもない奴だったわね。リズが生き延びたら、ビショップは報復を思い止まっていたかもしれないよ。元はといえば、マヤンズは人助けのためとはいえVMメンバー9名を殺してるんだし。
生殺与奪の権利をビショップに託すも、今更なんでそんなこと言うのぉっ!?てビショップが気の毒。マヤンズに包囲されて大ピンチの時に!
このタザはS4でも鬱陶しい言動しかしないんだよなぁ。あと、エル・パロが非情にも殺したサンズのマンテスの死体がタザのバイクに置かれてたので、タザがこっそりドラム缶に入れてライで処理しちゃうんだけど、これも秘密にしておくもんだからS4で誰かがドラム缶からマンテスのレザージャケットを発見してサンズに密告したがために、今度はサンズと揉めまくるという展開になる。どこまでも迷惑な奴だったわ。。。
エル・パロは冷酷非情さを強調したあとに、いともあっさりと妹に射殺されちゃうし。妹を入れてきたのも意味不明だったな。エル・パロがわざわざ妹の家に行ってタザを殺そうとする意味ある?妹の居場所を突き止める労力をかけなくても、タザを殺す時と場所は他にいくらでもチャンスあるんじゃない?
とまぁ、こういうわけで仲間のマヤンズ達に包囲されて四面楚歌のままシーズン3は終わります。
なんだかなぁ。。。イージーの有能さをアピールするにしても、クラブをどんどん孤立させるだけで効果でしかなかったし、ビショップをコーナーに追い詰めちゃうし、クラブは全然まとまりないし、バイカーギャングを観てる感が全然ない。
シーズン4は改善してることを祈ります。