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映画『バーニング・オーシャン』感想&評価~メキシコ湾原油流出事故の実話パニック映画

映画バーニング・オーシャン(ディープウォーター・ホライゾン)マークウォールバーグ

ローン・サバイバー」「パトリオット・デイ」が意外と良かったので、同じピーター・バーグ監督作品の「バーニング・オーシャン」を観てみました。

主演は今回もマーク・ウォールバーグです。マーク・ウォールバーグはなかなか息の長いAリスト俳優として活躍していて、けっこう好きです。なんたって体が素敵だもの。

本作バーニング・オーシャンの原題は、deepwater horizon(ディープウォーター・ホライゾン)。ディープウォーター・ホライゾンとは、メキシコ湾沖にある石油採掘施設の名称です。

メキシコ湾沖の石油採掘施設で起きた、史上最悪の人災事故に基づく史実です。

 

映画【バーニング・オーシャン】のあらすじ

電気技師のマイク(マーク・ウォールバーグ)は、愛する妻フェリシア(ケイト・ハドソン)と娘に別れを告げ、メキシコ湾沖の石油採掘施設に3週間赴任します。

最先端技術を備えた巨大な石油採掘施設ディープウォーター・ホライゾンですが、様々な問題を抱えていました。

採掘を請け負っているトランスオーシャン社の施設主任のジミー(カート・ラッセル)は安全管理を最優先させようとしますが、元請けのBP社の管理職ヴィドリンは必要なテストをする前に担当者を帰してしまい、必要な安全テストをせずに作業を始めてしまいます。

作業を始めてまもなく、大量の原油が海上のドリフルロアや施設のあちこちから噴出しだし、ついにガスに引火して施設は大爆発を起こしてしまいます。

マイクとジミーは同僚を救出しながら、タイムリミット前にディープウォーター・ホライゾンから脱出しようと試みます。

 

キャスト

マイク(マーク・ウォールバーグ)

主役の電気技師。ディープウォーター・ホライゾンの問題点を次々と指摘します。

映画バーニング・オーシャンのマーク・ウォールバーグ

 

ジミー(カート・ラッセル)

施設主任。安全を最優先させようとして、ヴィドリンと対立します。

映画バーニング・オーシャンのカートラッセル

 

ヴィドリン(ジョン・マルコビッチ)

BP社の中間管理職。安全よりコストを優先したために、史上最悪の人災事故を起こした責任を問われることに。

映画バーニング・オーシャンのジョン・マルコビッチ

 

フェリシア(ケイト・ハドソン)

マイクの妻。

映画バーニング・オーシャンのケイト・ハドソン

 

映画【バーニング・オーシャン】の感想

マーク・ウォールバーグの他、上司の主任ジミー役にベテランのカート・ラッセル、そしてBP社の管理職員ヴィドリンにジョン・マルコビッチ、マイクの妻にケイト・ハドソンが出演しています。

まず主演のマーク・ウォールバーグですが、この人って嫌われにくいタイプ。特別好きってわけじゃないんだけど、「あ~マーク・ウォールバーグか、じゃあ見てみようかな」「マーク・ウォールバーグなら見てもいいかな」ってなるわけです。

なにより40歳過ぎてあの体は立派です。ムキムキすぎるというわけでもなく、いい感じです。20代でムキムキなら分かるけど、40代でムキムキだとなんとなく違和感があって、美しくなかったりする。40代のオバサンがミニスカ&キャミで出かけているようなもんです。

奥さん役がケイト・ハドソンということで、カートラッセルと継父娘共演ですね。正直、マイク(マーク・ウォールバーグ)とフェリシア(ケイト・ハドソン)の「あの目やってくれ、見せてくれ」のエピソードはちょっとお腹いっぱい。いや単なるヤキモチである。

マルコビッチはいいですね~。悪役がすっかり板についているマルコビッチですが、実はいろんな役ができる俳優ですよね。好きだわ。たまにはいい役もやって欲しいな。ヒューマンドラマ系とか出たら賞とか取れそう。

実際に事故が発生するのは、映画開始後50分くらいの頃です。それまでは作業員が家族に別れを告げてヘリコプターで向かう様や、滅多に見れない石油採掘施設の内部や、作業の状況などが見れます。

しかし、けっこうテクニカルな内容で、石油採掘施設の仕組みも分かっていない私いは、テストがどんなものなのか、安全バルブは何をするのか、爆発が起きてしまった原因などが、いまいち分かりませんでした。

頻繁に出てきた「負圧テスト」っていうのも、いまいちまだ分かっていません。旦那に聞いてやっと少し映画のテクニカルが分かったのですが、この辺が、パンピーにとって、映画の前半がちょっと退屈な理由だと思います。

パイプ内の異常な圧力値は、海底の下にあるガスポケットからガスがパイプ内に入ってきてるということですよね?ヴィドリンは高負荷があるのを無視して作業を開始してしまったため、パイプ内のガスが噴き出してしまったということでしょうか?

泥は、海底の下にあるガスが出てこないように使うそうです。ディープウォーター・ホライゾンのように、泥が地上に上がってきてしまったということは、ガスが押し上げてきているということです。

そのガスを抑え込むために3つ?の安全バルブがあったのですが、ディープウォーター・ホライゾンの場合は、安全バルブが1つしか作動していませんでした。通常のリグの安全バルブは4~6つあるそうです。

オイルリグ(石油施設)ですから、第一の爆発が起きた後は、ずっと爆発し続けています。なんてったって重油が海から噴き出してるんですから、爆発は止まりません。

実際のディープウォーター・ホライゾンの爆発時の様子です。

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爆発シーンは次々と起こるので迫力はありますが、位置関係も分かりづらく、個人的にはあまり好みのアクションではありませんでした。

無事に助かった人たちが、遺族の親族らから心ない暴言や批判を受けたようで、それはないよなーと同情しました。

また、女性の操縦士の人が、最初はマスタングをいじったりバイクを運転したがる男らしいキャラなのに、いざ爆発が起きてからは急に女々しくなって最後にマイクの足を引っ張りまくるウザキャラで非常にイライラしました。

自分がマイクだったら、確実に置いて行っています。

あとメキシコ湾に重油が大量に流れてしまった点はスルーで、映画は事故を生き延びた人物を英雄視している印象を受けました。どこまで本当かは分かりません。

一人、ケイレブっていう青年はイケメンだったなー。

ローン・サバイバーやパトリオット・デイのほうがおもしろかったです。