ミセスGのブログ

海外ドラマ&映画の感想もガッツリ書いている国際結婚&アメリカ在住女のブログです。

【パトリオット・デイ】ボストン爆弾テロを描いた映画の感想~意外に良作だった

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飛行機の中で「パトリオット・デイ」を見ました。

まだ記憶に新しい、2013年にボストンで起きた爆弾テロを描いた映画です。3名が死亡、少なくとも10名が手足の切断を余儀なくされ、合計183人が負傷しました。

犯人はチェチェン人の青年二人ですが、アルカイダなどのイスラム系過激派グループとは直接関与していないようです。

主演はマーク・ウォールバーグ。

監督はローン・サバイバー、バーニング・オーシャンでもタッグを組んだピーター・バーグ監督です。バーニング・オーシャンはまだ見ていないのですが、ローン・サバイバーは面白かったです。

他、FBI特別捜査官役にケビン・ベーコン、ボストン警察警視総監にジョン・グッドマン、主演のマーク・ウォールバーグの奥さん役にミシェル・モナハンです。

 

映画【パトリオット・デイ】あらすじ

2013年4月15日。毎年4月の第3月曜日「パトリオット・デイ」(愛国者の日)に開催されるボストンマラソンの最中に爆弾テロ事件が発生する。

会場の警備にあたっていたボストン市警察殺人課刑事のトミーは爆発の現場に遭遇、事態を把握できないまま、仲間と共に必死の救護活動を行う。

やがて、FBIは事件をテロと断定。FBIの指揮で捜査は始まるが、犯人に対し激しい怒りを抱えるトミーは独自に捜査を行う。その結果、監視カメラに映っていた「黒い帽子の男」と「白い帽子の男」が容疑者として浮かび上がり、トミーは2人の行方を追う。

パトリオット・デイ - Wikipedia

 

映画【パトリオット・デイ】の感想

正直、期待していなかったのですが、なかなか面白かったです。最初から最後まで緊迫感があり、飽きずに観ることができました。

こういう史実を描いたアメリカ映画って、お涙頂戴の感動ポルノ系が多いんで、ちょっと二の足を踏んでいた節があります。

主演がマーク・ウォールバーグということもあって、対テロで一丸となって「アメリカ舐めんなクソテロリスト野郎ども」「アメリカはテロには屈しない!!」系の映画かと思っていたのです。

そんな予想をいい意味で裏切ってくれた映画でした。

まず主演はマーク・ウォールバーグなのですが、決してマーク・ウォールバーグが中心の話ではありません。Wikipediaのあらすじは、本来のストーリーを正確に表していません。マーク・ウォールバーグが演じるトミーはあくまでも物語の主要キャラの一員です。テロの犠牲者となった人たち、ファースト・リスポンダーと呼ばれる最初の応答者たち、警察、そしてテロ実行犯2人の視点も含まれた、群像劇です。

視点が多いと共感ができなくなる映画が多いなかで、本作は視点の多さが非常にうまく描かれていました。

一見、なんの関係もなさそうな人たちがテロに巻き込まれていく様子が妙にリアルで、怖さを感じました。特にテロ犯二人にカージャックされた男性のシーンでは、自分を重ね合わせて見てしまうこと間違いなしです。

マーク・ウォールバーグはいつもどおり熱い地元の警察官役なんですが、テロを間近にして精神的に凹むシーンなども織り込まれています。

主役がジャックバウアーよろしく超人的な嗅覚と腕力を行使してヒーローとなってテロ犯を追い詰めるというご都合主義的な脚色もありません。彼はあくまでもテロ犯を捕まえたい警官の一人として描かれていて、地元をよく知る警官としてFBIに有力な情報を提供したりします。

巡査部長のジェフ(J.K.シモンズ)や、ボストン警察の警視総監のジョン・グッドマンなど脇を固める俳優陣もさすがでした。ジェフ役の俳優J.K.シモンズは、このあと機内で見たベン・アフレック主演の映画「ザ・コンサルタント」にも出演していました。

ちょっと気になったのは、ジョン・グッドマンが激やせしていたこと。あれ?ジョン・グッドマンだよね…?と首をかしげてしまうほど痩せていて、まるで別人なんでビックリしました。

テロ犯が最後に民家のボートに隠れて捕まったことだけはニュースで知っていましたが、その前に警察との間で壮絶な銃撃戦が起きていたことは知りませんでした。200~300の銃弾、爆弾1発と、手製の手りゅう弾がいくつか使われたようで、映画の銃撃戦は壮絶です。郊外の住宅地が戦場に完全に戦場に代わった凄いシーンでした。

犯人の一人の運命は、映画通りだったようです。卑劣な犯行に見合う死に方をしました。もう一人は裁判で死刑を宣告されました。

アメリカ万歳的な映画が多い中で、本作は生き延びた被害者やファースト・リスポンダー、犯人逮捕に貢献した一般人や警察官に焦点が当てられていて、アメリカ人ではない私でも自然と彼らの栄誉を称えたくなるような映画に仕上がっています。すぐにこうした映画を作れるアメリカに尊敬と羨ましさを感じながら、日本へと飛ぶGでした。