新作スリラー映画「Traffik(原題)トラフィック」を見た感想です。
久しぶりに怒りたくなる映画見たわー。
邦題は【セックス・トラフィック 悪夢の週末】になりました。
【セックス・トラフィック 悪夢の週末】作品情報
原題:Traffik
公開年:2018
監督:ディオン・テイラー
出演:ポーラ・パットン
オマー・エップス
ミッシー・パイル
ウィリアム・フィクナー
ラズ・アロンソ
上映時間:96分
言語:英語
主演は白人と黒人ハーフの美人ポーラ・パットンさん、パットンさん上司に「ホースソルジャー」から復活したみたいなウィリアム・フィクナー、彼氏役にドラマ版「シューター」のアイザック(オマー・エップス)、警官役にミッシー・パイルです。
【セックス・トラフィック 悪夢の週末】あらすじ
新聞記者だかジャーナリストだかのブリーさんが、ブリーさんに夢中な彼氏ジョンと山奥のリッチな邸宅でバケーションを過ごします。
目的地に向かう途中、ガソリンスタンドでローカルなバイカーギャングが絡んできて、ひと悶着起こします。一方、ブリーさんはトイレでその連れと思われる不健康そうな女性と意味ありげなやり取りをします。
目的地についていちゃこいてると、KYの友人ダレンとその彼女か妻マリアさんが乱入してきたので、皆でくつろぎます。
そのとき、聞きなれない着信音が聞こえてきます。ブリーのバッグに見慣れない携帯がありました。ブリーさんはトイレでの不健康そうな女性が入れたと推測し、女性との意味深なやり取りを思い出し、なんとかロックを外すことに成功。
そこには人身売買されていると思われる女性たちの姿が…
そしてピンポーンと玄関のチャイムがなります。
【セックス・トラフィック 悪夢の週末】感想
超絶美人でも俳優としては成功しない生きた証を体を張ってみせてくれるポーラ・パットンさん。
ポーラ・パットンさんは私が敬愛するミスター・ワシントンともデジャヴで共演してるし、ミッション・インポッシブル:ゴースト・プロトコルでもトーマス・クルーズと一緒にインポッシブルミッションという任務についているのに、どうもパッとしない。
映画を観て気に入った俳優はのちほど名前を知りたくなるものだが、ポーラ・パットンさんに至っては名前を調べようと思ったこともなければ、興味を抱いたこともない。
その理由が本作で分かった。ああ、あんた美人だ。だがいつも大根役者と言われないかい?何故ならいつも芝居がかってるからだ!いつも美人の天真爛漫娘を演じすぎや。正直に言おう、私は天真爛漫娘が嫌いだ。
開始早々からずーっとパットンさん演じるブリーにイライラが募って仕方ない。確かに美人なんだけど、身の振り方や髪の毛をかきあげる仕草、俺より年上のアラフォーなのに花柄ミニスカワンピ+ブーツ+ハットとアメリカの20代が着る格好して、フェロモンと可愛さを振りまいてやがる!
とにかく演技してる感が溢れてて、見てるこっちが恥ずかしいくらい。映画館で見てたら、怒り狂って劇場を飛び出し、返金を求めていただろう。(ちなみにアメリカでは映画が気に食わず、途中で退場すると返金してくれるところもある。お客様に満足頂くことが目的!素晴らしいカスタマーサービスだ。)
カウンタ―の上でチャイニーズテイクアウトの焼きそばを箸で食べながら、麺が口にうまく入らなーい、ウップス、みたいな天真爛漫ぶりが鼻について仕方ない。彼氏とのラブシーンもやけにとってつけたようなイチャツキLOVELVOEぶりをもう見てられない。
唯一のオアシスはビッチーな友人のマリアさん。マリアさんはブリーのように彼女思いの素敵な彼氏がいるわけではなく、彼氏のダレンはKYだし場をわきまえないし、英語でいうとケツのアナに相当する人間だ。マリアさんはブリーのように輝かしい仕事のキャリアがあるわけでもない。
そんなビッチー的なマリアさんを友人にもってくることで、ブリーが正義感に溢れ、心清らかな転身爛漫娘を強調させようとする設定もこすい。私はあけすけビッチなマリアファンだよ!
そして危機的状況下でブリーさんはそのカワイ子ちゃんな風貌と天真爛漫ぶりを爆発させ、友人のダレンさんを怒らせて仲たがい、そこへ人身売買業の悪党と手下のバイカーギャングたちが現れます。
ブリーさんは逃げようとしている際中も、よせばいいのにのぞき見して「ハウッ」とか「ヒッ」とか「アン」とか「ウン」とか(?)いちいち声に出して、自分たちを危険にさらす。ホラー映画あるあるなら分かるが、これは人身売買スリラーなんだ。お前、はよガレージのつっかえ棒探して彼氏だしたれや!覗き見てる場合か!
ホームインベージョーンものかと思っていると、人身売買ものに取って代わられるので、1つで2度美味しく…ありません。満を持して登場する悪党も大したことないし。
最後の20分くらいは天真爛漫娘が汚れ役をがんばっちゃうので、なんとか見れましたけどね。流れるBGMもポップミュージックだし、人身売買ものとしては軽すぎるし、ホームインベージョンものとしては怖さが全然ないし、予告詐欺気味だね。
人身売買を扱っているのに、映画の半分くらいは「もういいよ」っていうくらい殆ど服を着ていないポーラ・パットンの素肌とセクシーぶりをずっと見なきゃいけないあたり、かなり頭が悪いと思われる。
ホースソルジャーの時とはうってかわって元気そうなウィリアム・フィクナーの姿を見れたことだけは評価してやろうか。珍しく髭を生やしているし。
ウィリアム・フィクナーもニコラスケイジレベルでハゲるのかハゲないのか分からない稀な人。セミハゲって勝手に読んでるんだけど、私はけっこう好きだなセミハゲは。
評価:10点
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