うぅ、食べ過ぎて苦しい。
若い頃は数キロ太ってもすぐに戻すことができたのに、最近はちっとも戻りゃしない。ふてくされてブログも書く気になりません。
本当のことをいうと、お月様の影響でやる気が出なくなるんですねー。私の場合は始まる前が絶不調。眠くなるし、やる気は出ないし。そんだもんで日常の掃除とかファイリングとか病院通いだとか白髪染めだとかやってました。テレビの新元号とかショーケンとかピエールとかギャーギャーうっさいなもう!!とかイライラしながら。(私はTV観ないんですけど、親が付けちゃうんで嫌でも入ってきちゃう)
そんなときは旦那の上に文字通り乗っかったり(愛の営みではなくて寝ている旦那の上に同じように重なる)、旦那の耳に噛みついたり(愛の営みではなくて文字通り噛みつく)、旦那の腕の毛を1本ずつむしったりして精神の安定をはかるんだけど、今、ほら別居中やねん。だからそれをできる相手がいないんですの。愛して止まない師匠はKONMAさん大好きとか言ってるしさぁ。大好きなんか言われたことないわ!コリン・ファレル好きなくせしてダンボ観に行ってないぜ、あいつ。(コリン・ファレル好きなんて一言も言ってないと苦情が寄せられました。でもきっと好きなのだと信じています。)
冒頭の映画のポスターもスペイン語になってるじゃん。
英語ならともかく、スペイン語じゃわからないですよねぇ。エンボスカーダ・フィナルとか言われてもねぇ?
ブログを書く気になっていないどころじゃないな、こりゃ。でももう挿入しちゃったので直しませーん。せっかくだからスペイン語覚えて帰るがいい。
エンボスカーダの意味は「待ち伏せ」で、その後にフィナルって書いてあるから、これはどうみても
最後の待ち伏せ
で間違いないと思います。
エンボスカーダ・フィナル。覚えましたか?
英語の原題は「The Highwaymen」、邦題は「ザ・テキサス・レンジャーズ」、スペイン語圏は「最後の待ち伏せ」ということなのでしょうかねぇ。
ハイウェイマンは、先日シーズン9が終了した【ウォーキング・デッド】で飛び入り参加してましたように、盗賊だとか山賊だとかそういう意味です。
劇中ではボニー&クライドを始末するためにケビン・コスナーとウッディたち元テキサス・レンジャーズが非公式に雇われるのですが、ハイウェイメンというのはケビン・コスナーたちを言及していたと記憶しているのだけれど、考えてみたらハイウェイメンはボニーとクライドだよね。
【ザ・テキサス・レンジャーズ】作品紹介
原題:The Highwaymen
公開年:2019年
監督:ジョン・リー・ハンコック
出演:ケビン・コスナー、ウッディ・ハレルソン、キャシー・ベイツ、ジョン・キャロル・リンチ、キム・ディケンス、ウィリアム・サドラー
上映時間:132分
ケビコスとウッディの夢の競演。ミザリーなキャシー・ベイツ、ゾンビドラマ「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」のマディソン役で視聴者をイライラさせたキム・ディケンスがケビコスの妻役です。
脇役にジョンキャロ・リンチとウィリアム・サドラーが出演しています。
ジョン・リー・ハンコック監督は実話を撮るのが好きなようです。代表作はサンドラブロック主演の「しあわせの隠れ場所」、ケビン・コスナー主演の「パーフェクト・ワールド」「ウォルト・ディズニーの約束」など。
【ザ・テキサス・レンジャーズ】あらすじ
テキサス・レンジャーズを引退した爺様二人が、やりたい放題のボニー&クライドを仕留める話。
【ザ・テキサス・レンジャーズ】感想
Netflixの映画にはさんざん裏切られてきているので、あんまり期待しないようにしているのだけれど、ケビン・コスナーとウッディ・ハレルソンが共演と知っちゃ、血が沸くのは抑えられまい。
しかもこの二人が元テキサス・レンジャーズでボニー&クライドを追いつめて片づける、なんてドラマチック過ぎてそれだけで感動しちゃうよ。そんなわけでまた期待値が上がってしまうんだなぁ。
Netflixの映画はどーもドラマの2時間版を観ているような雰囲気のものが多くて、おもしろそうなコンテンツを扱っているのにイマイチぱっとしないものが多いんだよなぁ。
2000年代の海外ドラマブーム全盛期に、映画とドラマの垣根がなくなりつつあって、映画の俳優がドラマにも進出し始めるという現象が生まれ、今はすっかり俳優たちが映画とドラマを行き来するバイラテラル族になったわけですが。(それまでは映画のステータスが高くて、映画俳優は「ドラマなんて出ない」みたいにドラマを見下していた感じ。)
私のようになんでもいいからコンテンツを楽しみたい節操のない視聴者としては嬉しい遷移ではあったものの、正直に申し上げてNetflixのようなビデオ・オン・デマンド(VOD)が製作する映画はどうもドラマの域を出ないなぁ、という印象を受けています。
残念ながら、本作「ザ・テキサス・レンジャーズ」もその一つに該当します。
ケビン・コスナーとウッディがあのボニー&クライドを追いかけて仕留めるなんて聞くと、ブロマンス、西部劇、国民的強盗ヒーローのカタルシス!とドラマチックな要素ばかり浮かんでしまうけど、132分の半分はケビン・コスナーとウッディが車で走って行ったり来たりしてるだけですから。
元テキサス・レンジャーズ同士(ケビン・コスナーがリーダー)だから、さぞ長い歴史をお持ちなのでしょう、とブロマンスを期待していてもブロマンスは訪れないので甘い期待は捨てときなさい、ね。
ケビン・コスナーは初老の腹を突き出しながらも「仕留めたる」とやる気満々なんだけど、ウッディは無職の飲んだくれになり果てていて、結局最後までケビン・コスナーの横でよく分からんことずっと喋ってるだけなのねー。
ウッディがボニー&クライドをあんまり仕留めたくなさそうなので、ケビン・コスナーが途中で「なぜ一緒に来た?」とウッディに聞くんだけど、そんなの私たちが聞きたいですよ。
ボニー&クライドとの接触は中盤に1度だけ、カーチェイスをするシーンがあるんだけど、それも砂ぼこりで巻かれてしまうので大した見所はない。埃が待ってツイスター状態なので何が起きてるのかさっぱりわからんし。
最後にボニー&クライドを仕留めるシーンだけはやけにド迫力だったけど、二人の最期は「俺たちに明日はない」の衝撃のラストを超えようとしても超えられないしなぁ。あの時のフェイ・ダナウェイ可愛い!
2人の初老コンビがひたすらロードトリップして最後にぶっ放すだけという退屈さを補うために、ケビン・コスナー、ウッディ・ハレルソン、キャシー・ベイツまで駆り出して脇をジョン・リンチとウィリアム・サドラーといった名わき役で固めたわけだけど、目新しさもなければ感動もなく、心も動かされず、ケビン・コスナーとウッディ・ハレルソンの有難さを噛み締めるだけの映画となりました。
せっかくボニー&クライドを追いかける側の映画を作るんだから、もうちょっと濃密な人間ドラマが観たかったなぁ。
なんだか2時間ドラマを観ていた気分。
でもケビン・コスナーは年取ってもスーパー格好いいです。この二人はい感じで年を召しているよね。