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【マイル22】日本公開は2019年1/18、映画あらすじ感想:肉体美を使わずに喋り倒すマーク・ウォールバーグ

1月18日公開マイル22感想あらすじ

マイル22

海外ドラマが中休みなので、いまが映画の観時でございます。

ここのところ映画の感想を全然書いてなくて、もっぱら他人様の映画レビュー読んでは、うすら笑いを浮かべているのです。

というのも、映画って大体2時間弱、短くても1時間半は用意しないといけない。とりわけ主婦だと1時間半連続で拘束されるのはなかなか厳しいです。ドラマは45分くらいなので、忙しい時はドラマの方が断然見やすい。2話見るにしても、1話見て休憩して他の用事ができるのですよね。

と言い訳したところで、我らが期待の星マー君主演の新作スパイアクション映画「マイル22」のあらすじ感想です。

スパイアクションといっても工作員アクションじゃなくて、CIAの特殊部隊のマー君が武装勢力と戦いながら22マイルをドライブする話です。

【ウォーキング・デッド】のマギー役ローレン・コーハンもちゃっかり出てるよ!しかも全編出演!

 

【マイル22】作品情報

原題:Mile 22

公開年:2018年(アメリカ)

監督:ピーター・バーグ

出演:マーク・ウォールバーグ、ローレン・コーハン、イコ・ウワイス

上映時間:94分

監督は「ローン・サバイバー」「バーニング・オーシャン」でもマー君とタッグを組んだピーター・バーグ監督です。

この監督は、マー君のこと好きなんだろうな、きっと。私と同じくらい。

マー君とマギー(ローレン・コーハン)のほかに、【レイド】のイコ・ウワイス、ジョン・マルコビッチが出演しています。

 

【マイル22】あらすじ

人類にとって非常に危険な物質が、何者かに奪われる。

その行方を知るリー・ノアー(イコ・ウワイス)が、重要参考人としてインドネシアのアメリカ大使館に保護される。

彼の命を狙って多数の武装勢力が迫っていることがわかり、国外に脱出させるため、ジェームズ・シルバ(マーク・ウォールバーグ)率いるCIAの機密特殊部隊が、大使館から空港までの22マイルを護衛することになる。

シネマトゥデイ

大事な貨物(リー・ノア―)を22マイル先に運ぶということで、まぁトランスポーターみたいなもんです。

 

【マイル22】感想

スパイアクション映画というのに94分て大丈夫ですかね?なんて思ってたら全然大丈夫じゃないよ、とにかく忙しくて見てるこっちが目が回るし、耳が忙しいし、散々な目にあいましたよ。尺94分の中に無理やり詰め込んだ感は否めないです。

94分にスパイアクション詰めなきゃいけないので、マルコビッチ、上司のジョニー、無口なリーの3人だけはゆっくり喋っていいが、それ以外はジェシカ・チャスティン流でお願いしますね、と監督が命じたかのように、それはそれは早口すぎて聞き落とした言葉も多いかもしれない。

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タブーワード早口言葉に挑戦したマギー

ローレン・コーハン演じるアリスは、こんな可愛い顔してマー君に「プリック、ホー、コックサッカー、メイルホー、サディスト、ファッキン・アースホー、ファッキン・ソーシオパス、ファッキン、デッドビート、ファッキン・イディエッ、ファッキン・パーシモニアス、ファッキン・ディクティトリアル、アビューシヴ・マザーファッキン」と言ったところで、マー君に止められる。

幸いなのはマー君がこれらの卑語を言われたわけではないことだ。

マー君もマギーもCIA所属の特殊任務部隊のメンバーで、政府やCIAが手を出せない任務を請け負うチームなのね。まあスパイ映画でよくあるやつや。そのチームをIT面で仕切るマザーことマルコビッチ。

冒頭でマー君のチームがロシアの特殊任務チームを始末します。これは単にチームの有能さを紹介するエピソーなのかと思うと、そうではなくてですね、その後ロシア人が時々映し出されることから最後を予測してみて下さいね。

マー君はミリタリーなりたがりで鍛えているので、たいてい兵士役はマッチします。背の低さを相殺するあの肉体美を持っているため、兵士役はマー君のスタイルが映えるのです。

しかし本作のマー君はマー君らしい美しい肉体も頑強さも封印しています。

おまけにヘアスタイル変えた?トップが長すぎるせいか、日曜大工の父ちゃんに成り下がるという失態。髪の毛もダークに染めたかな?マー君に黒髪は似合わないんですよねぇ。黒髪だと顔が際立つから、コリン・ファレル様のような眉毛じゃないとバランス悪いの。

肉体美を封印したマー君は一体何で戦ったかというと、マシンガンで戦います。

マシンガンはマシンガンでも、この手に持ってるマシンガンではなく、マシンガントークで戦います。

マイル22

手のマシンガンではなく口のマシンガンが武器のマー君

マー君はどうやら幼い頃から変わった子らしくて、たぶん最近ハリウッドがお気に入りの自閉症設定なんだと思うけれど、奇特ぶりが元マリーンだか元シールだかが兵士にマッチしていて、そこからさらにCIA特殊任務についたという背景なのね。

だから劇中で同僚が「サイコパス?ソーシオパス?PTSDでしょ?」とか丁寧に説明してくれるように何らかのメンタルの問題を抱えているんだけど、それが特殊任務にどううってつけなのか全く描写がないし、無用の長物なんですよ。

そんなわけでマー君は劇中ではくっちゃべってばかりで、あまり活躍の場がありません。22マイル進む過程で何度も襲撃を受けるんだけど、同僚のサム、ダグ、アリス(マギー)、それからパッケージのリー(イコ・ウワイス)はそれぞれ見せ場を用意されている。

ところがマー君はだ!マシンガントークという見せ場しか与えられていない。マシンガントークをズームインして目をかっぴらき、「メンヘラだけど仕事こなす」マー君が見せ場になっている。

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これがマー君の必殺マシンガン

マー君の良さが全然発揮されていなーい!

こんな感じで誰にでも喋りまくるマー君に加えて、後の時間軸の報告会で話してるマー君のトークが挿入されるので、マー君ひっきりなしに喋りまくる。もう何を言ってるのか分からない。

最後の方の場面で、最後の敵と対峙して、おっどうするマー君、どうやってやっつける?と思ってると、ドローンとかいう反則使うしさぁ。携帯やスマホが出てきちゃって、とりわけ映画からサスペンスを失っているってふかづめさんが批評してたけれど、戦闘におけるドローンもスマホのようにサスペンス性をひとつ失っているよね。

ドローンをテーマにしたドローン・オブ・ウォーという映画も作られたりはして新しい扉が開けたのように錯覚しがちだけれども、映画においてはドローンの登場は得るものより失うものが多いと思います。

マー君、ゲティ家の息子が誘拐された時も、役に立たない弁護士演じて、マー君なんのためにいたの?なんて辛辣に批判されてたよね。本作でもそのデジャブ感を覚えます。

そんなマー君を尻目に、本作で存在感抜群だったのが、なんといってもインドネシア出身の大事な荷物役だったイコ・ウワイス。

アクション映画【レイド】で見事な武術を披露しているイコ・ウワイスだが、本作でも華麗な肉体バトルを披露してくれる。これです、おばさんはこの血沸き肉躍る肉体バトルが観たいんです。アメコミみたいにCGで戦ってる奴らはイコ・ウワイスを見習いなさい。

イコ・ウワイスはスタントマンと武術家なので、肉弾戦がとにかくド迫力。ジェット・リーが病気をしてしまったので、これからはイコ・ウワイスの時代です。俄然、応援しちゃうぞ。「母ちゃんに宜しくな」とマー君にいうセリフも決まってるゥ。

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ド迫力のカンフーアクションと肉体バトルで存在感を見せつけたイコ・ウワイス

マギーはウォーキングデッドで練習した銃の持ち方がすっかり様になっていましたね。マギーを見ているようで慣れなかったけど、【ホームランド】のクレア・デインズを思わせる鬼気迫る顔がけっこう好きかもしれない。

そしてサム役のロンダ・ラウジーさんが格好良かった。私は本来、女性の軍人や特殊部隊員にあまり信頼を置かない偏った人間なのだが、ロンダさんは格好良かった。

彼女の特殊部隊員としての説得力はどこから来るのかと思ってたら、このロンダさんは、あのロンダさんだった。あのロンダさんとは、娘がWWEを見ながら「ママ、ロンダ出たよ、ロンダ強い!」と言っていたあのロンダさんだった。

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肉体派のロンダ・ラウジー

プロレスラーとして活躍のロンダさんだが、元は総合格闘家、柔道ではオリンピックで金銀銅を獲得している本物の強者である。彼女の本物感は、映画であっても十分感じられるだろう。

何を隠そう私はK1ファンだったんですよ。元祖ミスK1はノリノリ紀香ではなく、私なんですよ、知ってましたか。ちなみに好きな選手は、キックボクシング系ではピーター・アーツでした。その後、総合格闘技の方が人気になってからは…うーんやっぱりヒョードルかねぇ。

ちなみにミルコ・クロコップはかつてミルコ・タイガーと呼ばれていて、初期は武蔵と手が合うくらいヘナチョコだったんですよ。ああもういいね、この話は。

 

そんな感じで…もういいですか。