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【デイ・アフターZ】ロシア版ウォーキングデッドが面白い!シーズン1感想あらすじ

デイ・アフターZシーズン1あらすじ感想

ウォーキングデッドが中休み中なので、twitterでフォローしている方々がおもしろいと仰っていた【デイ・アフターZ】を観てみることにしました。

ノーゾンビ、ノーライフですよ。

英題は The Day After、ロシア原題はVyzhit posleです。

 

【デイ・アフターZ】シーズン1あらすじ

ある日、シェルターで目を覚ます11名の若者たち。11名はお互い知らない同士で、シェルターのドアは内側から開かない。11名はなぜそこにいるのか記憶もなかった。

11名がシェルターを脱出して外部に出ると、そこは美しい女性ゾンビに支配された世界だった。

 

【デイ・アフターZ】のゾンビ

本作のゾンビはゾンビというより感染者に近い。ゾンビというと皮膚が腐食したグチャグチャな姿を想像するが、本作のゾンビはなんと美しい女性だけがゾンビになる。ゾンビ化しても腐敗するわけではなく、姿は綺麗なまま。

ただし、感染すると目の周りが赤くなってきて、ゾンビ化すると目が黒目になる。

ゾンビは超音波のような金切り声をあげて、人間の動きを封じる。

感染するとハトが動くようにドクッ、ドクッと上半身を動かし、走る時は両腕をうしろに逸らしてブラブラさせながら走る独特の走り方をする。

ゾンビ同士、超音波でコミニュケーションできるが、超音波による攻撃に弱い。

ゾンビの定説では脳を破壊しないと死なないが、このゾンビは心臓を撃たれても死ぬ。

 

【デイ・アフターZ】シーズン1登場人物

シェルターに閉じ込められた人数は11名と多いが、顔や性格に特徴があるので顔はすぐ覚えられるから心配ない。問題は名前が憶えづらかったこと。名前の最後が母音のアで終わる人が多いので、似たり寄ったりのサウンドなのよね。

シェルターに閉じ込められたのはこの11人。

白人至上主義のレイシストヴァレーラ

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ヴァレーラ

白人至上主義のレイシストのヴァレーラ。暴力的で血の気が盛んな青年。シェルターに一緒に閉じ込められた東洋人アイジャンに憎しみを向けていたが、途中からヴァレーラの心境に変化が見え始める。

ドラッグユーザーミーチャ

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ミーチャ

ドラッグユーザーのイケメン、ミーチャ。優等生の医大生イリーナに魅かれるが、自分の不甲斐なさ故にイリーナにうまくアプローチできず、ドラッグに依存し続ける。

お調子者スタース

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スタース

お調子者のスタース。スマホで撮影し続けて皆に怒られる。ナターシャに好意を抱くサーシャに気付いて、ナターシャを奪おうとする。

ITハッカーサーシャ

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サーシャ

ITに強い元ハッカー。ゾンビウイルスを開発したエクスタシー社にハッキングしたこともある。ナターシャに魅かれるが、スタースに邪魔をされる。惚れっぽい。

優しいデブパーシャ

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パーシャ

心優しいデブ。マリーナに魅かれている。

うつ病で妄想癖ありジェーニャ

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ジェーニャ

うつ病と妄想癖のあるジェーニャ。取り乱して皆の不安を煽る。

臆病で世間知らずマリーナ

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マリーナ

可愛いけれど臆病者で世間知らずのマリーナ。妊娠している。何を見ても叫ぶのでイライラさせられるが、最初から最後までハイヒールを履き続ける根性の持ち主。

 

優しいが流されやすいナターシャ

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ナターシャ

周りの人間を気遣う優しい性格だが、流されやすい。ミーシャに好意を抱くが、途中からスタースの調子に乗せられ・・・一番存在感が薄いキャラ。

シャイな東洋人アイジャン

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アイジャン

東洋人のアイジャンはシャイな性格。画が上手い。レイシストのヴァレーラに敵意をむけられるが、途中からヴァレーラの人が変わり・・・

複数の男に貢がせていたビッチナージャ

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ナージャ

複数の男に貢がせていたビッチ系美女のナージャ。気が強い。イケメンのミーチャを狙うが、ミーチャはイリーナが好きなため、イリーナを敵視する。

優等生な医大生イリーナ

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イリーナ

優等生タイプの医大生イリーナ。ウイルスを開発したラドムスキー教授の娘。芯が強く、医療の知識を駆使して皆を助ける。ミーチャに迫られ、心を許そうとするが・・・その後マックスに出会い、惹かれ合う。

途中から加わるメンバーはこちら。

姉を探すマックス

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マックス

姉を探すために、軍によって閉鎖されたモスクワに潜入するマックス。イリーナと出会い、互いに惹かれ合う。とはいうものの、ことあるごとに1人で消えようとする。

モスクワを脱出しようとするバイカーニーカ

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ニーカ

恋人を目の前で失ったニーカ。バイクでモスクワを脱出しようとしていたが、サーシャに出会い、仲間と合流する。独立心が強く、気が強いタイプ。

ウイルスを開発ラドムスキー教授

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ラドムスキー

元エクスタシー社の研究員で、ウイルスを開発した。イリーナの父でもある。ウイルスを開発するも、会社の方針に疑問を抱いて会社を辞める。娘イリーナを探す。

 

【デイ・アフターZ】シーズン1感想

前半は11人がシェルターみたいなところにずっと閉じ込められていてゾンビが全然出てこないため、あなたの忍耐力とまだ見ぬゾンビへの愛が試される。

閉じ込められた11名の若者の「どうしましょう」「こうしましょう」「やれ困った、なぜここに?」が繰り返されるので、同じくHuluの青春ゾンビドラマ【フリーキッシュー絶望都市ー】のデジャブを感じて若干不安になった。

閉じ込められたシェルター内であーだこーだやり合う様子は、シチュエーションソリッドホラーのキューブやSAW2を連想させる。11名とかなり多いものの、登場しているロシア人は見分けやすくキャラ設定がしっかりしているため、混乱せずに早い段階で登場人物を把握できるので心配ない。

ゾンビものながら、前半には登場人物たちのラブトライアングルも活発に展開されていくので、人間ドラマもまあまあの線いってる。

以前Huluで【フリーキャッシュ絶望都市】を鑑賞したけれど、あまりにも長く学校の密室にいて動きが少ないのと登場キャラが高校生なのであまり魅力が感じられないという理由からシーズン2を観終わった時点で脱落したが、本作の方が登場人物に個性があっておもしろい。

あなたのゾンビ愛が本物なら、後半戦まで我慢できることでしょう。

若干退屈な前半を耐えることができればあなたの勝ちです。第5話から、どんどん面白くなっていますよ。

見どころはというと、優等生のドクターのイリーナをめぐる三角関係もさることながら、何といってもレイシストのDQNだった男ヴァレーラの変化であろう。

坊主頭のヴァレーラは白人主義のレイシストで暴力的でアグレッシブな男であり、東洋人のアイジャンを目の仇にする。嫌がらせばかりをしていたヴァレーラだが、途中から急にレイシストの一面が鳴りを潜め、アイジャンを気遣うようになる。

ショッピングセンターで小さなクマのぬいぐるみのキーチェーンを持ち帰ってアイジャンにプレゼントしたり、言葉は悪くとも優しい一面を見せるようになる。

ヴァレーラはアイジャンがゾンビに襲われた際に格好良く現れ、アイジャンを助ける。その後、ならず者グループが現れて全員拘束され、アイジャンが男にからまれると、身を挺してアイジャンを庇おうとする。

その後もアイジャン命の展開が続くので、あのレイシストのヴァレーラは一体誰だったのかと思うほど大変化を遂げる。最後の方でヴァレーラがアイジャンを抱きしめる描写には、ほろっと涙が出そうになるほどだった。

イリーナとミーチャとナージャの三角関係+マックスの四角関係、ナターシャ、サーシャ、スタースの三角関係も、誰と誰がくっつくのかなーという下世話な楽しみもある。

とはいえ、描写が雑な面もけっこうある。憎悪の対象だったアイジャンを何故ヴァレーラが守ろうとする対象に至ったのかがそっくり抜けている。本来ならヴァレーラの気持ちが180度変わるに至る何かがあるべきだが、それがないのでヴァレーラがなぜ突然レイシストから異人種を守ろうとする存在になったのかが理解できないままだった。

またサーシャは当初ナターシャに好意を寄せていたが、ナターシャがスタースとくっついてどこかに行ってしまった。その後、ニーカに出会うのだが、会って間もないニーカ(おそらく1日くらいしか経過していない)に向かって「アイ・ラブ・ユー」とか言うサプライズ。ティーンエイジャーの愛を見てるような軽いタッチの演出は控えた方がいいだろう。

途中から仲間に合流してリーダー格ともいえるマックスだが、イリーナに魅かれているっぽいのに一人でどこかに行こうとしたりするし、イリーナの父から「娘を頼んだぞ」ぽく信頼を勝ち取ったりしておきながら「俺は行くわ」といってどこかに行こうとするから全く彼の気持ちが読めない。

マリーナは何を見ても「キャー」と叫んで周りと私をイライラさせるのだが、「足が痛い」と言いながら最後までちゃっかりハイヒールを履いたまま生き残ってたり、よく分からないキャラである。マリーナとスタースだけはイライラして仕方なかった。ナターシャもなぜサーシャじゃなくてスタースについていっちゃうのかさっぱり分からない。

肝心のゾンビについては、やはり感染者といった方が近く、殺傷力も高くないので、それほど恐怖は感じられないのが残念だった。このウイルスは美しい女性だけをゾンビ化する。ゾンビが全員ロシア美女となると、これはもうゾンビを見ているより「サイレント・ヒル」のセクシーナース軍団を見ているのと同じで妙にエロかったりするので恐怖感が薄れてしまうのだ。

ロシア語が分からないので字幕と吹き替えで観るしかないのが残念だった。感情を表情に表すアメリカ人と比べて、ロシア人はあまり感情を表情に出さないので、細かい心の機微が掴みにくいという点があった。

総括すると、ウォーキングデッドのようなクオリティ志向のドラマではなく、あくまでB級だけれども、アップダウンがけっこうあって退屈させず、シーズン2以降も期待できる掘り出し物だった。フリーキッシュー絶望都市ーよりこちらの方がおもしろい。BBCのサバイバーズ~生存者たち~には及ばず、といったところか。

12月5日にシーズン3がリリースされるので楽しみ。

デイ・アフターZはHuluで視聴できます。2週間無料でトライアルができます。

【デイ・アフターZ】シーズン2あらすじ感想:ゾンビ女王ナージャ様の虜になったわよ! - ミセスGのブログ