ロシア版ウォーキングデッドとか誰が言いだしたか知らないが、全然ウォーキングデッドではないものの最後までつい見てしまったロシア発ゾンビドラマ【デイ・アフターZ】シーズン2のあらすじと感想です。
イッキ見してしまった。完全にB級なのに。何故なの。オソロシア!
【デイ・アフターZ】シーズン2あらすじ
ウイルスに侵され隔離されたモスクワでは、生存者たちがエクスタシー社と戦いを続けていた。
イリーナ、マックス、ラドムスキー教授は死亡。生き残ったヴァレーラ、サーシャ、ニーカ、ロボダ(ラドムスキー教授の助手)は、新しい仲間と一緒にエクスタシー社への攻撃を企らんでいた。
ジャーナリストのカーチャはモスクワに潜入する。
アンドレイという男は誰かに雇われ、エクスタシー社に入り込んだ何者かと協力してゾンビのデータを収集していた。
ナージャに殺されることなく生きていたミーチャは、ナージャと再会。ゾンビであるナージャは愛し合うミーチャと再会し、側にいることで、人間性を取り戻す。やがて、自分でゾンビになったり人間に戻ったりをコントロールできるまでになる。
またナージャのお腹にはミーチャとの子が…ワクチンのために嘘をついて胎児を取り出そうとするエクスタシー社だが、ナージャは見抜いており、実験されているゾンビ仲間たちを起こしてエクスタシー社の研究所を全滅させる。
ヴァレーラが撃ったアイジャンは死んでおらず(ゾンビは脳を打たないと死なないことが判明)エクスタシー社で実験されていた。ヴァレーラはアイジャンを取り返し、人間に戻そうとするが…
【デイ・アフターZ】シーズン2登場人物
シーズン1に続投する者、降板した者、それから新たに加わったメンバーが数人います。
エクスタシー社と戦う反乱軍のリーダー的存在ヴァレーラ
モスクワで生存しているチームをまとめ上げ、強力してエクスタシー社を倒そうとしている。アイジャンの幻影に悩まされるが…髪の毛ちょっと伸びた。
ナージャの恋人ミーチャ
生きとったんかワレ!
てっきりゾンビ化した美女ナージャに殺されたのかと思いました。シーズン1の当初ではイリーナに夢中だったが、ゾンビになったナージャと相思相愛の仲に。髪の毛ちょっと伸びた。もさもさ。
ITハッカーサーシャ
ヴァレーラの仲間。ニーカともうまく行っておらず、つくづく恋愛下手なサーシャ。髪の毛刈り上げた。
臆病で世間知らずマリーナ
イリーナとマックスが死んだのに、この人が生きているのは納得いかないが、今シーズンは前半で退場する。それもマリーナらしい失態を引っ提げて。この人は期待を裏切らない。
ゾンビ化したヴァレーラの恋人アイジャン
ヴァレーラに憎まれた挙句に愛されたアイジャン、生きとったんかワレ!
美人だなー。前半はずっとエクスタシー社の実験台にされている。後半はヴァレーラと再会するが…
ゾンビクイーンナージャ
生きている頃はビッチ系の美女だった。優等生イリーナの日陰で生きていたのは過去の話。いまではゾンビの女王としてゾンビ仲間を操ることができる。最愛の人ミーチャのおかげで、人間とゾンビという変異体に。
モスクワを脱出しようとするバイカーニーカ
相変わらず一人でよく分からない行動をしているニーカ。サーシャとは付き合っていたようだが、煮え切らないサーシャに愛想を尽かして別れる。モスクワを脱出したくてたまらない。
ラドムスキー教授の助手ロボダ
シーズン1でラドムスキー教授の助手だったロボダがレギュラーに昇格。ヴァレーラたちと一緒にいます。研究を進めているみたいですが・・・
謎の男アンドレイ
モスクワでゾンビのデータを収集する謎の男アンドレイは、味方なのか敵なのか。
かなりハンサム。完全に私のタイプ。
ジャーナリストアカーチャ
モスクワで起きている現状を世界に知らせるために自ら封鎖エリアのモスクワに潜入したカーチャ。ゾンビに襲われそうなところをヴァレーラに助けられます。
エクスタシー社の研究部長インガ
シーズン2の強敵は女性の研究部長インガ。お色気も使ってヴァレーラやミーチャをコントロールしようとします。非情で冷酷な性格。
【デイ・アフターZ】シーズン2の感想
生きとったんかワレ!を連発するシーズン2となりました。
ミーチャも生きてたし、アイジャンもゾンビとして生きてましたー
この2キャラは好きなので嬉しいけど、まさか生きてるとは思わなかった。
すっごい面白いというわけではないし、話も雑なのに、シーズン2も最後までイッキ見してしまったのは何故なのかというと、その意外性。
ゾンビの設定も、若い美女だけがゾンビになって変な格好で動いて走り出す、という今までにない設定なのよね。美しさをキープしたままのゾンビって、私が覚えている限りではないです。
ゾンビは腐って汚いものという不文律に正反対だし、ゾンビが交信し合ってたり、女王がいたりと斬新な展開についつい興味を引きつけられてしまったわけです。
しかも女王はナージャ。シーズン1では好きな相手ミーチャがイリーナに好意を寄せていて自分は相手にされるどころか性のはけ口にされ、まさに恋の噛ませ犬。
そんな噛ませ犬ことナージャがですよ、ゾンビ界のクイーンになるとは、デイ・アフターZのシーズン1の前半を見ていたお前たちには絶対に想像できないね!ですよね?
ナージャといえばお色気ムンムンで、敵であろうとも男に寄生して生きていくビッチ代表格ですよ。優等生の医学生イリーナを尻目に、ナージャの時代が来るとは誰が想像しえただろうか。
しかもである。このゾンビ・ナージャがたまらなくカワイイのである。こんなゾンビだったら私もお前たちも欲しいに決まってる。
ドラマの意外性はゾンビの特性だけではない。これはシーズン1でもある程度伺えたことだが、登場するロシア人たちは皆勝手に行動しまくっていて、やたらまとまりがない。協調性なんていう概念はおそらく死語と言っていい。
あの個人主義のアメリカでさえ。アメリカ人でさえだよ?アポカリプス世界においては一丸となってゾンビの大群誘導作戦やったり、仲間のもとに帰ろうとしたり、報・連・相したりするのにだよ?このドラマのキャラはそれぞれが独立している。
バイカーのニーカはもはや何のためにいるのか分からないまま、サーシャやヴァレーラやアンドレイと乳繰り合ったりしてモスクワを一人で出ようとしてるし。
サーシャは誰にも何も言わずに一人でハッキングして、ヴァレーラや仲間を時折助けるし。ルストも一人でどっかに行っちゃうし。ヴァレーラもよくどこかに行くし。ジャーナリストのカーチャもよくどこか行くし。皆どこで何してんだかお互いが把握していないし、これからどうしようかとか、まったく会話をしません。だからそれぞれ何をしでかすか予想がつかないのです。
そういうわけでB級なのに最後まで一気見しちゃったのは、次どうするんだろう、どうなるんだろうという好奇心のおかげではないかと思います。
一番変化を遂げたのはなんといってもヴァレーラ。シーズン1で白人至上主義のレイシストとして登場したヴァレーラさんは、凡人が多い11名のキャラの中では最も印象を残したキャラでした。そんなわけでシーズン2は主役級レギュラーとして抜擢されたのも納得である。
レイシストで荒々しい一面はすっかり鳴りを潜め、モスクワに取り残されたレジスタンスをまとめるリーダー的存在にまで成長している。
第2話では、煮え切らないサーシャに愛想を尽かしつつある美女ニーカに成り行きでキスされるも、なんとニーカを止めます。なんですか、この格好良さすぎシーン。美しい女性にキスをされて「あぶないから、お家、帰りなさい」なんて諭すことができる男性がこの地球上に何人いるのか。うちの旦那だったら一発KOだな。
ついでに言うと、シーズン1でニーカがサーシャを助けてくれたのは恩に着るとしてもだよ?私はニーカが好きではない。ニーカはモスクワから出たくてしょうがないのか何だかよく分からないが、いつも怒っている。笑顔を見せることは皆無だし、いつも生理前症候群の時の私みたいな嫌な感じの女である。言ってる意味わかりますかー。
全然笑わなくてもいい女優さんていうのは、ルーニー・マーラだとかに限られてるんだよ。ところでルーニー・マーラさんてケイト・マーラの妹だって今知りました。ごめんなさい。
新しいメンバーについては、ジャーナリストのカーチャがヴァレーラと恋仲になります。そのせいでゾンビとなったアイジャンは人間に戻れないことになるのですが、それが私には悲しかった。だってアイジャンとヴァレーラの愛は堅いものだと信じていたから。大して知らない相手なのに、早くね?シーズン1でもサーシャがよく知らない女の人ニーカに「愛してるぅ」なんて言ってましたけど、早すぎじゃね?
あのヴァレーラのアイジャンへの愛がもう失われていたなんて!ニーカやインガが迫っても動じなかったあのヴァレーラがですよ。カーチャのせいなんですかねぇ。さっぱり魅力わからんけどな。
そんなショックなロマンスのせいもあってか、なんといってもミーチャとナージャの愛の警抜さが活きてきます。シーズン1はナージャが好きじゃなかったけど、シーズン2ではもう完全に女王様ナージャの虜になったわよ。
シーズン3は2018年12月11日(火)0:00からリリースされます!Huluは2週間無料でトライアルができます。