シーズン3も絶好調、Huluオリジナルドラマ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」シーズン3のあらすじ感想です。
この記事では第4話~第5話のあらすじ感想を述べています。
本当はよっぽど認知度が高いドラマでない限り、エピソードごとにあらすじ感想を述べるのは好きじゃないのだけれど、ハンドメイズ・テイルは濃密過ぎて感情のローラーコースターの波が大きく、一つの記事で1シーズンを丸ごと述べるのは不可能なので、数話ごとに区切ってのあらすじまとめ・感想でごめんあそばせ。
シーズン3第1話の感想はこちら。
シーズン3第2話・第3話の感想はこちら。
過去のあらすじ感想記事一覧はこちら。
『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』シーズン3第4話・第5話あらすじまとめ
第4話
プットナム家のセレモニーに招待されたジューンや侍女たち。ジャニス(の赤ちゃんはプットナム家に奪われてる)は、赤ちゃんのアンジェラに「姉妹を作るから」とプットナム家に呼んでほしいと懇願する。
リディア叔母さん激オコ、ジャニスを殴り始める。途中でジューンが間に入り、リディア叔母さんを止める。リディア叔母さんは謝り、のちに涙する。
セリーナはジューンにハンナの居場所を教えてあげる。
ルークが反ギリアド抗議運動でニコールを抱いてTVに映っているところをジューンとウォーターフォード夫妻が確認する。
カナダでは、エミリーがパートナーのシルヴィアと息子オリバーに会いに行く。
第5話
セリーナの願いで、ジューンはルークに電話をかけ、ニコールを連れてウォーターフォード夫妻と面会するように言う。ルークはフレッドはダメと言い、セリーナだけなら面会すると言う。
トロントの国際空港で会うセリーナとルーク。セリーナはルークに「ジューンは無事よ」と言い、「私もジューンもニコールにカナダでより良い人生を送って欲しいから行かせたの」と説明する。
セリーナはニコールへの贈り物とジューンからの録音カセットをルークに渡す。録音カセットには、ニコールの実の父親がニックであること、そしてニコールは愛から生まれたこと、ルークを愛するが故に自分のことは忘れて、前に進んで欲しいというメッセージが入っていた。
ジューンはTVスタジオに連れて行かれる。そこにはウォーターフォード夫妻の姿が。なんとウォーターフォード夫妻は、ニコールが誘拐されたとTVで訴え、カナダ政府に娘のニコールをギリアドに返すようにと懇願する。怒りに震え、立ち尽くすジューン。
『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』シーズン3第4話~第5話の感想
『ハンドメイズ・テイル』すごくおもしろいんだけど、正直に申し上げると疲れてきた。決してドラマに飽きてきたわけではないのだけれど、何度も反芻される精神的虐待に疲労が溜まっている。
希望を持たせてからの絶望、ジューンが反撃を決心してからの絶望、ジューンの涙とジューンの反撃を誓った顔の永遠のループにもはや反芻しきれなくなりつつある。
第3話でローレンス司令官のソーシオパスな一面を見た私たち。決して善意でエミリーを助けたわけではなく、決して反体制の司令官ではないことが分かって再び肩を落とした。しかしジューンが5人の人間を選んだことで、反撃という希望をみたエピソードであった。
このプロット、どこ行っちゃったの。第4話から第8話まで、ジューンが選んだ5人がどうなったか、そしてジューンがこの5人とコンタクトを取るとか全然言及ナシ。
第9話以降に出てくることを期待したいけれど、伏線作るんだったらしっかり回収しないと最近のNetflixのオリジナルドラマや映画みたいになっちゃうよ。
セリーナ
おいちょっと待てやー、セリーナ!!
ここにきて…ここまできて、まさかの裏切り!
第1話~3話までいい感じにセリーナがすり寄って来て、感情を共有し、理解し合えたかのように思えたというのに、まさかの仕打ち。
しかもルークに電話して再会までさせてあげたというのに、恩を仇で返す仕打ち。「貸しだかんね!」と念まで押したというのに。
でもねー、まぁセリーナの気持ちも分からないでもない。あれだけニコールにぞっこん心酔していたら、面会して気が変わることも想定できなくないよね。まぁ、ジューンの立場からしたらあり得ない裏切りだし、逃亡したときにジューンとニコールを見過ごしたセリーナの母性を考えると、会わせても大丈夫だろうとは思うよね!!
でもこの裏切りは体力気力を消耗するわ。
ジューンがめっちゃしかめっ面してワナワナしてたやんさ。
もう飽きた!!ジューンのこの顔、飽きた!!
裏切りも飽きた!!
「飽きた」と前述した意味を分かっていただけると思います。
セリーナとニコールの再会でせっかく感情的になって温かい気持ちになったというのに。セリーナは視聴者まで騙してくれました。セリーナ大好きィ!「何言ってんの!信じられない!」というでない。この人は、ゲースロでいえばサーセイの立場にあるヒールや。
しかもセリーナはこう見えて純粋な心の持ち主でもあるんですよ。小指斬られて、メイドが処刑されて、「こりゃこんなところで私の愛するニコールを育てるわけにはいかん」と、泣く泣くニコールを亡命させたけれども、実際会ってしまったら、やっぱり手放すことができなくなるという母の思い、分かってあげて。分からないよね。分かっちゃダメでしょ。分かってどうするの。
セリーナ役のイヴォンヌ・ストラホフスキー好きだなァ。身長176㎝あるから「ワイフ」のグリーンの衣装も似合うよねぇ。痩せすぎてないのもいいよね。ロシア系ぽい名前なのは、両親がポーランド人だからなんだって。生まれと育ちはオーストラリアなのでオーストラリア人だけど、ポーランド語も話せるバイリンガル。
ルークとジューン
そしてもう一つの特筆すべきシーンは、なんといってもルークとジューン。ぶっちゃけルーク嫌いなんだけどぉ(浮気男だし、奥さん捨てたし)、ジューンの夫だからしょうがないなーと思ってる。でも、影薄いよね?なんでこの俳優を起用したんだろうかといつも思うんだ。
あとちょっと情けないというか…まぁこれはドラマの脚本になっちゃうので仕方ないんだけど、ルークはジューンとハンナを取り返すために何かしようとしないのかなぁ。スパイ活動とか、ガーディアンに扮して潜入するとか。ガーディアンは有色人種なれないんだっけ?そんなことないよね?黒人のガーディアンもいたよね?ちょっと覚えてないけれど。
でも、この私の想像を実践すると、全く違うドラマになってしまいます。
ジューンがしたためた録音メッセージが心に沁みた…
正直、自分だったらどうするかと本気で考えちゃうね。愛する者のために、自分をあきらめてと言うのかどうか。このドラマのギレアド共和国だけでなく、ジューンのような立場に置かれると、逆に安全な場所にいる愛する者のことを忘れたほうが、自分のサバイバルや娘を救うためにも良いかもしれない。たとえば司令官やニックを利用するにしても、夫の顔がチラついてては、ミッションに集中できなくなるでしょう?
ルークも辛いよな…ゴメン嫌いとか言って。
エミリーとシルヴィア
ついにエミリーがシルヴィアと再会しました。
感動した。
シルヴィア役の人いいよね。「パラサイト」のイメージしかないけど、一度観たら忘れない顔してるよね。
てっきりシルヴィアが他にもうパートナーを作って、前に進んでしまったのかと心配してたんだけど、ちゃんとエミリーを待っていてくれたようで安堵しました。
この二人が時間をかけてゆっくりと回復してくれますように。