Netflixの海外ドラマ「デアデビル」のシーズン2を見終わった感想です。
【デアデビル】シーズン2とパニッシャー
正直に申し上げますと、わたくし、アメコミの実写化が嫌いです。80年代のスーパーマンくらいはテレビでよくやってたので見てましたけど、もともと超人能力とか超常現象とかSFとかがあまり好きではありません。
デアデビルのシーズン2を視聴したきっかけは、ひとえに「パニッシャー」が出ているからです。というのも、先日パニッシャー(第1話の感想はこちら)を見たところ、パニッシャーはすでに復讐を遂げていて、その後6ヶ月後の話だったんです。
ということは、パニッシャーの復讐劇はここでは見られないの?と思って調べたら、デアデビルのシーズン2にパニッシャーがずっと出演しているっていうじゃないですか。そういうわけで、デアデビルのシーズン2を先に見てみようと思ったわけです。
ちなみにパニッシャーはデアデビルのシーズン2の第1話から最終話まで出演していました。
【デアデビル】シーズン2の感想
超人ヒーロー嫌いの私としては、パニッシャーが一番リアリスティックなのでとっつきやすいんですが、デアデビルもその次くらいにとっつきやすいように思いました。要は、生身の人間が戦っているほうが好きなのです。
それでもデアデビルはけっこう「え?それヤマカシ超えてね?」みたいな非人間的な動きも見せるので、でょおさんが仰っていた通り、忍者が出てきての攻防はちょっとどうでもよくなって早送りしちゃったりしてました。
デアデビルのシーズン2の目玉は、なんといってもパニッシャーのフランク・キャッスル(ジョン・バーンサル)です。フランクを演じるジョン・バーンサルの魅力はこちらのパニッシャーの感想を見て頂くとして、デアデビルでも圧倒的な存在感でした。
デアデビルがちょこちょこCGで飛んだり跳ねたりしてるのは全っ然ツマラナイのに、フランクが戦っているシーンはもう息を止めちゃうくらいスリル満点。特に第9話のフランクの武闘が凄かった・・・強すぎる・・・さすが元海兵隊パニッシャー、最強です。
フランクが家族のことを話しているだけで、ジワリと涙が出てきました。やっぱりジョン・バーンサル最高。今一番お気に入りの俳優かもしれません。
そしてデアデビルで良かったのは、優秀な脇役陣です。特にデアデビルであるマシューの弁護士パートナーであり友人のちょっとポッチャリのフォギー。最初見た時、「何このマシュマロ」と思ったんですが、すぐに好感が沸きました。シーズン2ではマシューがエレクトラさんに振り回されて、被告のインタビューも裁判もすっぽかされたりして、フォギーが爆発してましたが、私も気分はすっかりフォギーでした。
あとアシスタントのカレンさん。シーズン1でマシューとフォギーが助けた女性のようです。カレンさん、とっても可愛いくて好みです。アメリカ人女性にはあまり見かけないタイプなので、新鮮。外見も可愛いけど、性格もとても可愛くて、好きなキャラです。
このフォギーとカレンさんが、存在感の薄ーいデアデビルをうまくサポートしていますね。なんならこの二人主役でいんじゃないの。そう、デアデビルの主役(チャーリー・コックス)はどうしてもハマれない。だって存在感薄すぎ。
24:レジェンド・・・じゃないやレガシーで、エリック・カーターを演じた俳優(ウォーキング・デッドのヒースでお馴染み)と同じくらい存在感ない。ヒースは、24でも製作側から人気で他でも引っ張りだこって聞いたけど、どういうこと?全然魅力を感じないんだけど・・・
デアデビルは映画版もベン・アフレックでダメダメだったしなぁ・・・人選が良くないね。ベン・アフレックはアメコミ好きなのは分かったけど、似合わないんだから、もうあきらめればいいのに。「グッドウィル・ハンティング」だとか「タウン」なんかは凄くいいんだからさぁ、そっち系に集中すべきよね。旦那も同じこと言ってたわ。確かバットマンもやってたね。たまにアルマゲドンとかも出ちゃうのね。
アローなんかもシーズン1の途中まで見たんだけど、主人公がイケメンのくせにカリスマ性がなくて、おまけに超人的な動きばかりだから見るのやめたのよね。ネットでアローの主人公がイケメンすぎるとかみんな言ってるから見たんだけど、おかしなことに、魅力を感じないとイケメンが全然イケメンに見えてこなくて・・・ジョン・バーンサルの方がよっぽど格好いいと思うのよね・・・ジョン・バーンサルは女性より男性に人気がありそうな気がするわね。旦那もジョン・バーンサルの無骨な雰囲気が気に入ってるみたいです。
フランクに守られたカレンが羨ましい・・・あんなふうに身を挺して守ってくれるなんて惚れるわ。しかもフランクのセリフがまた滅茶苦茶カッコイイんですよ。ミリタリーらしく、言葉が悪く、ストレートすぎるんだけど、心にズシンとくる。カレンさん、マシューよりフランクに惚れるでしょ、普通。あんな顔であんなセリフ言われたら、一瞬で落ちるわ、私。英語ってのは、こういう時、キマるんだよなぁ・・・なぜか。
デアデビルは、マスクかぶっちゃえば分からないのでいいか・・・でもこの人がなんで抜擢されたんだろうと不思議に思いました。なんかハゲそうだし。教授とか、精神科医っぽい外見をしています。
そして同じようにダメだなーと思ったのは、エレクトラ。このエレクトラはないでしょ・・・これじゃない感がいっぱいでした。欲をいえば、ミス・イスラエルのガル・ガダットさんあたりがいいかなぁ・・・ワンダーウーマンで忙しいよね・・・
主役がどうも薄いので(パニッシャーも無事始まったことだし)、今後見続けていくかどうかは疑問なのですが、シーズン1ではヴィンセント・ドノフリオが出演しているのでシーズン1も見たくなってるのよねぇ。
ストーリーもなかなか面白かったです。はっきりいってエレクトラとマシューの日系企業絡みの陰謀のストーリーは出演者の日本語がカタコトだったりして身が入りませんでしたが(「銃を下げろ」じゃなくて「銃を下ろせ」だろ・・・)、フランク絡みの裁判の話や、カレンが一生懸命一人で地道に調査していくストーリーはサスペンス映画を見ているみたいで楽しめました。
あと、カレンとパニッシャーがくっついちゃった方がいいんじゃないかなとか思ったんですけどね。でもフランク(パニッシャー)には簡単に恋人作らない方がいいですね。
ちょっとグロシーンが多めで、拷問ぽいシーンはちょっと辛かったです。