映画開始時点からイヤな予感がするC級アポカリプス映画【ブシュウイックー武装都市ー】を見た感想です。先日のTraffikトラフィックに続く怒りの駄作です。
タイトルからして期待できないのに、アポカリプスという甘い言葉に騙されて8月公開映画のピックアップリストに入れちゃったんだけど…みんな、ごめんな!
【ブシュウイックー武装都市ー】作品情報
原題:Bushwick
公開年:2017
監督:ケアリー・マーニオン、ジョナサン・ミロット
出演:デイブ・バウティスタ
ブリタニー・スノウ
上映時間:94分
言語:英語
念のため申しておくがヒロインの彼氏は山崎邦正ではない。こう見えてもコロンビアのドラッグカルテルを描いたNetflixオリジナルドラマ「ナルコス」シーズン3でデビッドを演じていたアルトロ・カストロです。
そんなアルトロ・カストロ(名まえ、ライムってるね)は開始早々退場するので、知ってる俳優は途中で出てきたクソギャングの一人のみ。
と思って調べてみると、13の理由のトニー(クリスチャン・ナヴァロ)も出てるみたいなんだけど・・・どこぉ?見えなかった。
主演は山男、アベンジャーズのドラクスさんのデイブ・バウティスタさん、元プロレスラーで193㎝の巨体です。その巨体のせいか、映画もあちこちに引っ張りだこみたいですね。エキゾチック顔立ちは、ギリシア系の母、フィリピン系の父から頂いたもの。
ヒロインのルーシーはブリタニー・スノウ。知らんな。アシュリー・ティスデイルを可もなく不可もなくにしたような汎用型の顔といいますか…
タイトルのブシュウイックはニューヨークにある労働者階級が多く住むエリアです。
【ブシュウイックー武装都市ー】あらすじ
ルーシーは恋人のホセと一緒にお婆ちゃんを訪ねにいくところでした。地下鉄から降りると、地上は戦場と化していて、軍隊が一般市民に向けて発砲しまくっています。
一体、何が起きているのか…ルーシーとホセはお婆ちゃんの家に行こうとしますが…
【ブシュウイックー武装都市ー】感想
だ・さ・く!
レッド・ドーンやパージを連想させる設定だったので、もしかしたら意外といいかもと期待してたんですけど、見事に期待は裏切られましたね。
まあレッド・ドーンやパージも大概ですけどね…パージはお祭りだし、レッド・ドーンはクリス・ヘムズワースを楽しむ映画だし。
まず売れない俳優ばかりなので、演技も何もあったもんじゃない。特にヒロインのルーシーにいたっては、もう演技しないで素でいてくれと懇願したくなるほど壊滅的で、C級映画によく出てくる俳優たちそのもの。
慌てふためく様子も芝居がかってるし、怖がる様子も芝居がかってるし、何から何まで芝居がかってて、口を開くとイライラしてくる始末。
そんな視聴者の気持ちを察してか、ペチャクチャ喋りまくるルーシーに山男が「シャラーップ!!」と一喝してくれる。
何よりいけなかったのはカメラの撮影方法?カメラとか撮影方法にはまったく疎いんだけど、何なんですかこの撮影の仕方は!
どんな撮影方法なのかというと、画面の視点が犬視点。つまり犬から見た視点になっているので全体的に低い。膝の位置くらいから少し見上げた感じの画面が多い。
さらに主人公たちの背後から映すシーンが多く、ロール・シミュレーション・ゲームをやっているような感覚。コール・オン・デューティという言葉が飛び出したので、監督はロール・シミュレーション・ゲームを意識した作りにしたかったのかもしれない。
背後から映すのに加えて、カメラはほとんど主人公たちにフォーカスを当てているので、周りの状況がなんだかさっぱり分からない。画面中央に抜き足差し足で小走りする主人公たちがいて、画面の奥の方で爆発があったり、人が走ってたり、撃たれてたりするんだけど、小さくて分からないし、主人公たちもカメラもそれを無視して主人公たちに密着してる。
途中で2度くらい観るのをやめようと思ったんだが、最後が気になるので最後まで見てしまったところ、こんな調子で最後まで進んで行く。時間を返せ!と怒り狂ったのは言うまでもない。
評価:0点