アベンジャーズ:インフィニティ・ウォーはアメコミに詳しい映画ブロガーさんがたくさん書いてらっしゃると思いますが、アメコミ嫌いの映画ブロガーはあまり書いてないと思うので、ちゃんとそこ狙いで書きますよ。
他の映画レビュワーのタイトルと記事の冒頭だけを読んでみたら、どうやらワッツ?なネタバレがあるそうなんですよね(ふかづめさん、残念だけどナオミじゃないわよ)。それがかなりビックリ仰天らしく、監督がネタバレ厳禁を強調していたそうです。
「ということは、きっとヒーローの誰かが死ぬのね・・・」なんて思いながら、予備知識どころか前作シビル・ウォーも未見のまま、旦那に引きずられて見てきました。
そしたら、アメコミ苦手な私でさえ最後に「ワーッツ?」と口から出てしまった驚愕の展開で、アメリカの映画館は「ワッーツ?」の大合唱で幕を閉じました。
「インフィニティ・ウォー」は終わりのない戦いという意味です。なにやら意味深ね。映画にインフィニティ・ストーン(無限石)とかいう大事な大事な宝石が出てくるので、それと掛けているのね。
なお、この記事はアメコミに興味がない運営者が書いているものなんで、極めてテキトーです。ヒーローの名前もろくに覚えていないので、準キャラの名前なんかまったく覚えていません。興味がないと覚えられないのよね…
ちなみにアベンジャーズは1と2だけ見たけど、3作目となるシビル・ウォーを観ていません。アメコミ好きにはあり得ないことだわね。
映画が終わって旦那に質問すると、いつも旦那が怒るのよ・・・ビジョンの額にはなんで宝石が埋まってるのかとか、もう一つの石はなんでドクター・ストレンジが持ってる、とか…w(ドクター・ストレンジも見てない。面白そうなので今度見てみます。)
アメコミ苦手な人には、このアベンジャーズのポスター見ただけで見る気起きなくなる。人数多すぎる。じゃあ見なきゃいいのに。見ちゃう。ソーが見たいんだ。シビル・ウォーを見ていないのはソーが出ていないから、観る気がおきなかった。
この記事をアメコミ苦手、アメコミ嫌いな人に送る。
監督の希望通り、ネタバレなし
監督がネタバレ禁止を徹底したい!というのであれば、ネタバレなしでどこまで書けるかが映画ブロガー(?)の腕の見せ所なのよ、みんな。
【アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー】あらすじ
サノスとかいう悪ボスが石を集めて宇宙を支配する力を身に着けようとしているので、アベンジャーズが止めようとする話。
合ってる?
インフィニティ・ストーンは6つあって、スペース、マインド、リアリティ、パワー、ソウル、タイムを司るらしい。
これを6つ集めると、指パッチンしただけで宇宙の半分を消滅できるんだって。ああ、ドラゴンボール7つ集める感じか。
上映時間はまさかの2時間40分・・・すげぇ。ふかづめさんが怒り出すんじゃないかな。
【アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー】感想
冒頭からショッキングな展開でした。あの展開は見るに堪えなかったです。
映画は拷問シーンや殺しシーンがけっこうエグくて、その点でもちょっとアベンジャーズの1、2とは少し異なっていてショッキングでした。
あれ?ソーまた格好良さに磨きがかかった?
全世界の女がなりたい女性No.1は、キム・カーダシアンでもキャサリン王子でもない。エルサ・パタキーである。誰だそれ。ソー様の7歳上の女房だ。
ソーはその見てくれとはうらはらに、実はアベンジャーズのTOP3のなかでは割と存在感が薄めのリーダーだ。キャプテンと鉄男が人類のリーダー的存在である一方、ソーは神様なので、なんとなく超越した存在というか、上から人類の平和を見守っている。
しかし今回はソーがかなり存在感を増していて、中心的存在として活躍する。それはきっと前作シビル・ウォーでキャプテンと鉄男が仲たがいしたままらしいことが関係しているのかもしれない。仲たがいしたために、鉄男とキャプテンは本作ではそれぞれ違う場所で戦っており、本作では一度も顔を合わせることはない。
悪党どもとの闘いは、主に3つの戦場で起こる。したがってアベンジャーズたちも3つのグループに分かれて戦うことになる。映像はどれをとってもド迫力なのだが、場所が3つに分かれているせいか、ミドルスケールの戦いを何度も何度も見せられている感じで、目と脳が疲れた。
目と脳が疲れるので、たまにちょっぴり入る小話シーンや休息シーンが活きていた。ソーがウサギとよぶアライグマのロケットや、ヴィン・ディーゼルの声をしたグルート、宇宙守り隊のクリス・プラット(ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーも見てない。すまん。今度見ます。)と色男ソー様へのヤキモチと張り合い、ソーとキャプテンが戦いの最中に「髪切ったの?」「ヒゲ伸ばしてんだ」と交わす日常会話、鉄男と奇妙な医者のかけ合い、緑化できないハルクなどなど、笑いをそそるシーンは実に微笑ましい。宇宙守り隊の一人であるドラックスは唯一無二の貴重なキャラで、これを見ただけでガーディアンズ・オブ・ギャラクシーも見てみようかなとアメコミ嫌いの私に思わせるコミカルぶり。
戦いのシーンで目を消耗し、笑うシーンでつなぎ、そのほかのシーンではエネルギーをセーブしようかとちょっと目を閉じたのは認める。「眠ろうかな」という思いが頭をよぎったのも認めるが、断じて眠ってはいない。
戦場シーンはやはり地上での戦いが一番見応えがあった。戦場を一つにして、アベンジャーズたちも勢ぞろいにして(キャプテンと鉄男を仲直りさせて)あのシーンにもっと時間をかけていたら、ロード・オブ・ザ・リングの2とか3みたいにド迫力の戦闘になったんじゃないだろうか。まあ迫力はあるけど、アフリカの土地ワカンダでの戦いをもっと見ていたかったのが本音である。
巨人の小人エイトリ役に「ゲーム・オブ・スローンズ」のピーター・ディンクレイジが出てたり、ワカンダの国王を守るオコエ?に「ウォーキングデッド」のミショーン(ダナイ・グリラ)が出てたりと、同ドラマのファンとしては嬉しいシーンもあった。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの緑の宇宙人ガモラは「ゾーイ・ソルダナさんあたりかな?」と思ったら正解、でも悪ボスのサノスは当たらなかった。ヴィンセント・ドノフリオかなと思ったら、ジョシュ・ブローリンでした。ブローリンも好き。
ちなみにガモラのシスターのネビュラ?ネブラ?さんは、ジュマンジ2で女コマンドーを演じたホットなスコットランド人のカレン・ギランでした。最近売れっ子ですね。
アメコミヒーローものはヒーローが悪党を成敗してスカッとして終わる!という定説を覆したかのような本作で、それを期待したアメコミヒーローファンはどうやら驚愕の展開に驚きと不安を隠せない様子です。
旦那はアメコミ大好きなので、やはりそれを期待していたようで、映画が終わった後は放心状態でした。普段ならクレジットが流れると即座に席を立つアメリカ人の視聴者も、「ワーッツ!?」と言いながらしばし席に座って「一体何が…」という表情を一様に浮かべていました。ファンにとっては、かなりショッキングだったろうことが私からも伺えました。
逆に私はアメコミヒーローらしからぬ予想外の展開に「こんな思い切ったこともできるんだ」と感心しましたけどね。
どうやらアベンジャーズ5につながるようです。これは続きがとても気になりますよ。でも私の見立てでは、たぶんサノスをやっつけた暁に、インフィニティ・ストーンのうちの一つであるリアリティ・ストーンあたりが、サノスによるダメージを元通りにするんじゃないかなと思うのよね。あとタイム・ストーンで時間を元通りにするとかね。サノスがタイムで時間を元に戻したシーンがあったから。だからサノスを倒してストーンを6つ取り戻せば、anything is possible になりそうな予感がする。冒頭の件も含めて。
問題はどうやってサノスを倒すかだけど…スーパーマンとワンダーウーマン呼べない?
スカヨハのブラック・ウィドウは、最初から「スカヨハ?」という違和感があったんだけど、ようやく慣れてきました。スカヨハって背も低いし、顔もカワイイ系なので、戦士という感じが全然似合ってなくて、最初からずっと違和感を感じていたのよね。
スカーレット・ウイッチのエリザベス・オルセンがとても可愛かった♡ ポール・ベタニーのビジョンは今回いいとこなしでしたね。
鉄男と蜘蛛男の子弟関係は今回初めて見たんだけど、なんだか辛いものがあったわね。育児をして終わったら蜘蛛男がいつのまにかトビー・マグワイヤから承認欲求しか頭にないティーンエイジャーに変わっていた。私の知らぬ間に時代が流れている。
とはいえ初代トビー・マグワイアも元々好きじゃなくって、子どもの頃アニメ版スパイダーマンをTVで見ていた私としては、コレじゃない感しかなかったんだけど。
残念だったのはホークアイが出なかったこと。前作シビル・ウォーを見ていないので分からないんだけど、なんで出ないの…
評価:60点