海外在住の皆さん、留学している皆さん、駐在している皆さん、国をまたいだお金の送金で悩んだことはありませんか?
先日 TransferWise でアメリカから日本へ送金をしてみました。これがビックリするほど簡単で便利だったので紹介します。
TransferWiseとは?
TransferWiseはロンドンベースのオンライン送金システムです。
通常、外国に送金するときは、国をまたがなけれいけません。
TransferWiseは国をまたぐことなく、海外送金ができてしまうのです。
どういうことかといいますと・・・
たとえば私がアメリカから日本に1万ドルを送金したいとします。(便宜上、1ドル=100円とします)
私はアメリカのTransferWiseに1万ドルを入金をします。
すると、日本のTransferWiseで、逆に日本からアメリカに100万円を送金したい人とマッチングされるという仕組みです。(実際にマッチングしているわけではないのですが)
お金が実際に国をまたぐ必要がないので、通貨を両替する必要がなく、銀行間の送金で為替レートにかかるような隠れコストがかからないというわけです。(詳しくは後述しています)
画期的すぎる。
なんだか複雑に聞こえますが、実際は超・超・超~簡単なプロセスなので、安心してください。
詳しくはこちらの動画を見て頂くと分かりやすいと思います。(日本語字幕付き)
TransferWiseの利点
TransferWiseの利点を詳しく見て行きましょう。
隠れコストがないため手数料が最も安価
まず最大の利点は、隠れコストがないことです。
隠れコストって何のこと?
実は、銀行を利用した海外送金の場合、銀行に支払う手数料のほかに、隠れコストといわれるものがあります。
隠れコストとは、為替レートに上乗せされている額です。
たとえばアメリカから1ドルを日本に送金するとします。手数料はゼロとして考えてください。
現在の為替レート109円で銀行を利用して送金した場合、実際に受け取るのは109円ではありません。
1ドルごとに為替マージンが上乗せされているため、109円からこの為替両替分の数パーセントを引かれた金額(107円とか)を受け取ることになります。これが隠れコストです。
手数料が安くても、この隠れコストのせいで高くついてしまうのです。
銀行間で海外送金をする場合、次の手数料がかかります。
- 送金元銀行への手数料(数千円)
- 為替レートの隠れコスト(上記)
- 中継銀行への手数料
- 受け取り銀行の手数料(かからないところもある)
そのため、手数料と為替レートの隠れコストを含むと3%~になります。
一方、TransferWiseの場合、送金手数料だけです。
- 送金手数料(1~1.5%)
TransferWiseではリアルタイムの為替レートが適用されます。
ホームページでは実際に送金した場合に全部でいくらかかるか、金額を入れて通貨を選ぶだけで、簡単にシミュレーションできるようになっています。
すべてオンラインで済ませることができる
TransferWise はすべてオンラインで手続きできるので 、忙しいのに銀行にわざわざ出向いて、書類を記入して、身分証明をして、銀行の承認を得る必要がありません。
登録時にID(身分証明)を登録することで本人確認プロセスを完了すれば、わずか数分でオンラインで送金することができます。
1~2日で着金とスピーディ
Transferwise は1~2日で送金が完了します。90%が1日以内に送金完了するそうです。銀行だと、通常3日~7日はかかります。
私が初めて送金したときは、本人確認も数十分後には完了し、同日に送金、翌々日には送金が完了していました。
メールで送金ステータスの通知が来る
本人確認の完了、送金のステータス、着金もメールでお知らせしてくれるので安心です。
国をまたいだ銀行間の送金だと、中継銀行もありますし、着金のお知らせが来るわけでもないし、着金するまで不安ですよね。
TransferWiseは着金予想日も最初に表示してくれます。
TransferWiseのデメリット
唯一のデメリットは、外貨のまま送金ができないということですね。
たとえばアメリカから日本に送金するときに、USドルのまま送りたくても送れません。日本円で着金します。
でも将来、可能になるかもしれませんね。
TransferWise留意事項
日本円の送金について
日本からの送金には、身分証とマイナンバーの提出が必要です。また、住所が必要です。
私は今のところ海外から日本への送金しかしていないので、マイナンバーの提出は必要ありませんでしたが、2019年以降は海外在住の方もマイナンバーの提出が必要になるかもしれません。
2018年中に日本に一時帰省した際は、この機会にマイナンバーを取得しておいた方がよさそうです。
日本からの送金には本人確認書類とマイナンバー関連書類のご提出が必要となります。2回目や10万円以上の送金には、併せてご住所認証が必要となります。
日本から海外に送金する場合、TransferWise登録後にアクティベーションコードが郵送されてきます。そのため住所が必要となります。
アクティベーションコードを入力しないと、登録が完了しません。
USドル送金の上限について
USDの送金 個人 - 一日あたり$50,000、年間$250,000
法人 - 一日あたり$250,000、年間$1,000,000
TransferWiseを実際に使ってみた
登録の流れ
アメリカから日本への送金のために使用した銀行は、アメリカの銀行は Navy Federal、 日本の銀行は新生銀行です。
登録はほんの5分ほどで終わりました。身分証には政府発行のID(運転免許証、パスポートなど)が必要です。私は運転免許証を使いました。
メールアドレス、名前、住所などを入力していき、身分証明書をウェブカムにかざして写真を撮ります。裏表とも撮る必要がありました。
その後、数十分ほどで「ご本人様確認が完了しました」というメールが届きます。
本人確認が完了する前でも送金手続きは進めることができます。
送金の流れ
送金金額を入力して、通貨を指定します。
ここで送金手数料・為替レート・着金日を確認することができます。
送金元銀行の入力⇒受取人の入力と進めていきます。
確認します。
ここで送金元銀行を指定します。
この画面が表示されるので、TransferWiseから送金元銀行の方にログインします。 私はここでTransferWiseのユーザー名とパスワードを入れてしまいました。間違えないようにお気をつけ下さい。
送金(送金元銀行⇒TransferWise)が開始されます。分かりやすくて、しかもデザインがカワイイ。
マイクロデポジット口座認証について
なお、2回目の送金のとき、銀行のアカウントにログインする画面で、誤ってTransferWiseのユーザー名とパスワードを入力してしまったせいか、マイクロデポジット口座認証がありました。
お使いの銀行がCredit Union系か、小さい銀行ですと、USドルからACHデビット(口座から引き落とし)で送金する場合、 マイクロデポジット認証を要求されることがあります。
TransferWiseが数セントの少額を銀行に振り込むので、それを確認して、その金額をTransferWiseに入力することで、口座が本人のものであることを確認します。
Navy Federalの方になかなか少額デポジットが届かないので、いったんキャンセルして改めて送金したら、マイクロデポジットも必要なく、送金手続き(銀行からTransferWiseへの入金)が開始しました。
TransferWiseを実際に使ってみた感想
銀行で送金した場合とTransferWiseで送金した場合をざっくり計算してみましたが、5000㌦を日本に送金したときの手数料は53.53ドルで、銀行で送るより5000円~1万円安く送金することができました。
はっきりいってこんな簡単で安価で画期的な送金システムはこれまでなかったので、やっと役に立つ国際送金サービスができたか!と感動しています。
海外から日本へまとまった金額を送金したい時にいつも悩んでいたんですよね。日本の銀行にまだ日本円が少し残っているし、帰省時はセブンのATMでNavy Federalのカードが使えたので、3万円とか5万円とか生活費を出金していたんですけど。
でも、ちょっとまとまった金額を送金するときは店舗に行かないといけないし、書類の記入や送金の目的を聞かれ、悪いことしていないのに、マネーロンダリングを疑われるかも…みたいな心配したり。
おまけにマイナンバーのせいで海外から日本への送金ができなくなりつつあります。2017年から徐々に、日本の銀行での受け取りにマイナンバーが必要になってしまったためです。
海外在住者はまだマイナンバーを持っていない人が多いのではないでしょうか。一時帰省の間に取るにも時間的に制限がありますよね。私もまだマイナンバーを取得していません。もちろん完全帰国したら取得しますけど。
銀行間の国際送金ではマイナンバーがないと、アメリカから送金しても受け取りができないわけです。海外にいるのに日本での着金にマイナンバーが必要ですと言われても…大使館や領事館でなぜ取得できるようにしないのか・・・
仮想通貨を利用するしかないのか…とかさえ考えていました。
でもTransferWiseのおかげで送金の悩みが全て解決!!!
海外送金の常識を打ち破る画期的な送金システムというだけでなく、とにかく簡単でスピーディで使いやすい。サイトもシンプルで視覚的に大変分かりやすいデザインになっています。
メール通知も迅速に来るので、不安を感じません。
これならリアルタイムの為替レートを見ながら、好きなときにベストなタイミングで送金ができるんです。
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