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アメリカで大腸内視鏡検査を受けてきた結果・・・体験談

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(過去記事です)

アメリカで大腸内視鏡の検査を受けてきた体験談です。

 

アメリカ大腸内視鏡検査の体験談

約1年前に消化器科にかかったことがきっかけで、大腸内視鏡検査を受けました。

約4年前に日本で一度大腸内視鏡検査を受けたことがあり、そのときにポリープが見つかり切除しました。そのため、そろそろ大腸内視鏡の検査をする時期だと言われました。

あとで先生に聞いたところ、過去にポリープがあった場合は、3年後に再検査することを勧めているそうです。ポリープがなかった場合は、5年後のスパンで良いということです。一度もポリープがない人は10年のスパンで良いとのこと。

でもこまめに検査をした方が見つかりやすいので、どんな検査も、スパンは短めにした方がよさそうですね。

 

予約段階

2か月前くらいに肛門科医がリクエストした消化器科医(gastroenterology)の「承認レター」が保険会社から届きました。これは別に私がリクエストしたわけではなく、肛門科医がリクエストしたものです。

まもなく、消化器科から連絡がたのでスケジュールを決めます。名前、誕生日、住所や連絡先の確認、ふだん処方せんでかかっているドラッグストアの情報などを伝えます。約1カ月後の予約となりました。

数日後に消化器科から手紙が届きます。手紙には「検査日の7日前からは、鉄分の入ったビタミンを取らないこと」などのインストラクションが書かれています。また、検査の前日に飲む薬などが書かれています。

検査の前日に飲む Trylyte または Golytely を手に入れるには処方せんが必要なのですが、処方せんが付いていません。消化器科に問い合わせると、ドラッグストアにすでにFAXしているので、ドラッグストアに問い合わせるように言われます。

2週間前くらいにドラッグストアに問い合わせると「まだ来ていない」と言われます。ふたたび消化器科に電話して、ドラッグストアに送るようにリクエストします。

こういうのアメリカではよくあるんですよ・・・システムの効率が悪いというか、日本ではあまりないことなので、日本人の感覚でいくと「アンビリーバブル」みたいになるのでしょうが、私はもう慣れました。

翌日、ドラッグストアから「薬の準備ができましたよー」とメールテキストが来たので、取りに行きます。

 

大腸内視鏡検査の前日の準備

さて、いよいよ、大腸内視鏡検査は明日。

前日は何も食べれません。水、ブラックコーヒー、ブイヨンだけのスープだけ体に入れました。私は食べるのが好きなので、ああ早く明日にならないかなぁと思っていました。

空腹感はなんとか大丈夫でした。日によって空腹感が強いときとそうでもない時ってありますよね。空腹感が強いときじゃなくて良かったと思いました。生理前だとお腹がすくのでツライかも。

夕方5時になったら、Ducolax(5mg)という下剤を2つ飲みます。

そしてGolytely の容器(1ガロン=3.78リットル)に水を入れて、2時間かけて15分ごとに半ガロンを飲み干します。

これがマズイんだ・・・。日本のやつのほうが飲みやすい。

なんとか飲み干して、何度も用を足します。

翌日、朝の6時に起床して、6時からまた15分ごとに残りの半ガロンを飲み干します。

予約は午前11時だったので、9時以降は水も飲めません。

 

大腸内視鏡検査当日

予約の1時間前に来るように言われていたので、10時前にチェックインします。病院がすごく綺麗でホテルのようでした。中国名が刻印された石碑のようなものがあったので、チャイナマネーがけっこう投入されているのかも。この辺はチャイニーズ系が多いので。

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日本では腐るほど生えている竹は、こちらではオサレなアイテムです。

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旦那と娘に別れを告げて、1人で入ります。

ナースの指示に従い、入ったら着替えをしてベッドに横になって待ちます。ナースがいろいろと質問をして、血圧を測り、最後に点滴を入れます。

アメリカの病院ではいろいろな質問をします。

・信仰している宗教はありますか?

・豊胸や豊尻はしていますか?

・タバコ、アルコール、ドラッグを使用していますか?

・生前遺書はありますか?

などなど。遺書は今回初めて聞かれたわ。手術とか処置などのオペだと、万が一ってことがあるから聞くんですね。

ベッドにいる間に眠くなってきて、船をこぎ始めます。

しばらくして他のナースが二人やってきて、ベッドごとオペ室へ運ばれます。オペ室に入ると、ソワソワします。ドクターは若い韓国系の女性でした。女性の方がなんとなく恥ずかしさも少ないので、シモのほうはやっぱり女性の方がいいな・・・あとやっぱりアジア人の私としてはアジア系だとほっとする。

処置の前にドクターに名前と誕生日と処置の名前(これから何をするか)を聞かれるので答えます。ちなみに大腸内視鏡検査は colonoscopy と言います。

横になるように言われ、点滴の方から冷た~いフェンタニルが流れてきます。「先生、フェンタニルが流れてきて手がめっちゃ冷たいんだ」なんて言う前に意識がなくなりました。

人生においてなんどか麻酔を経験してますが、あの落ちる感覚がたまりません。フェンタニルはコントロール薬物なので、最近は麻薬の一種として麻薬密売人が大量に扱っている物質でもあります。私が中毒になるとしたらフェンタニルかもしれんね!

ギリギリ最後になんかドクターが「よしオッケー、異常なしよ」みたいなことを言ってたような声が聞こえたので、「あー異常なしだ、良かった」みたいに思った記憶があります。

気がつくと着替えをした部屋に戻ってました。痛みは一切ありません。まだ意識がもうろうとしている中、ナースが電話して呼んでやってきた夫と娘の声が聞こえました。二人が近寄ってくるのが見えました。

娘は病院のベッドで意識もうろうの私を見て悲しくなったようで少し涙目になり「ママのこんな姿を見たら、悲しくなっちゃっただよ」と言っていました。「ママ、病気じゃないから心配すな」と言って宥めました。家族の顔をみるとホッとします。

「あれ?結果は?」って聞いたら、先生が私に説明したらしいんだけど、全然覚えてない…説明されたっけ?これも麻酔薬の影響かな?

ナースから改めて説明を受け、報告書も書面で頂きました。ポリープも見当たらず、すべて異常なしとのこと。ほっ・・・癌が見つかったらどうしよう、なんて一瞬よぎりましたからね・・・旦那も「心配しちゃったよ~」と言っていました。

着替えて歩こうとしたらフラッとしたので、ナースが慌てて飛んできて車椅子に乗せられました。旦那が駐車場に車を取りに行き、娘と二人でナースに車椅子を押されてフロント玄関に向かいます。

ナースが「山火事が発生してるから、これつけてね」といって私と娘にマスクをつけてくれました。

お空に煙が・・・南カリフォルニア在住の方はすでにご存じだと思いますが、アナハイムヒルズで大火事があり、空は煙に包まれました。

これは雲じゃなくて煙です。

このとき、昼の1時過ぎくらい。灰が雪のようにまってました。

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病院のフロント玄関を出ると、煙が空を覆っていました

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お昼なのに夕焼けのようになってます

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フリーウェイ入り口。ストームのようですね。

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フリーウェイから見た様子。雲じゃなくて煙です。

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夕焼けのようです。このとき1時半くらいです。

火事のあったアナハイム・ヒルズは、ミリオンダラーハウスが多くあるリッチなエリアで、とても素敵な住宅街のあるところです。

この煙は、30km先まで伸びていました。カリフォルニアで心配すべき災害は、やはり火事ですね。この日は風もあったので、煙がこのように空をを覆い尽していました。

家に帰っても少し灰が舞ってきていました。

というわけで、アメリカで無事に大腸内視鏡検査を終えました。