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『シカゴ・ファイア×シカゴP.D.×シカゴ・メッド』最新クロスオーバーは人食いバクテリア

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シカゴを舞台にした3つの海外ドラマが互いに交錯するシカゴ・クロスオーバー、最新作が放映されました。

クロスオーバーはこの順番で放映されました。ドラマそれぞれのシーズンが違うのでご注意下さい。

  • シカゴ・ファイア:シーズン8第4話「Infection Ⅰ(感染)」
  • シカゴ・メッド :シーズン5第4話「Infection Ⅱ」
  • シカゴP.D.:シーズン7第4話「Infection Ⅲ」

なお、シカゴPDシーズン6をもって降板したアントニオ・ドーソン(byジョン・セダ)がどうなったのかもこの回で明らかになります。

 

【シカゴ・ファイア×シカゴPD×シカゴ・メッド】クロスオーバー「感染」あらすじ

シカゴ市内で体の一部が腐っていくという症状から死に至った患者が次々と現れる。検査の結果、どうやら人食いバクテリアによる感染症であることが判明する。

そのうちシカゴ大学の研究所で火災が発生し、消防隊員たちが火災の鎮火に向かう。研究所ではバクテリアの極秘研究をしていたようだった。

人食いバクテリアはこの研究所から持ち出されていたため、ボイト率いるインテリジェンス・チームは犯人を捜す。

捜査中に関係者のアパートに一人で向かったアプトン刑事は、そこで人食いバクテリアに感染した女性の血に触れてしまう。

 

感想

人食いバクテリアて知ってるかい?

英語で flesh eating bacteria と呼ばれており、海外でたまに発症事例がみられる恐ろしい細菌です。人食いバクテリアは、人体の傷や火傷痕など小さな入口から侵入して身体を壊死させてしまいます。

人食いバクテリアは身体内に侵入すると即座に攻撃を始めるので、進行スピードは非常に早く、感染力も強いです。感染した部位は赤紫に変色し、激痛や発熱、嘔吐といった症状が現れます。

免疫力が弱い人や糖尿病、がんを患っている方、ドラッグやアルコール中毒の方も人食いバクテリアに感染しやすいことが分かっています。

治療は抗生物質や外科手術といった方法が取られますが、それでも致死率25~35%とかなり高い感染病です。

今回はシカゴの街でこの人食いバクテリアが猛威を振るいます。まぁ、ある人物が人食いバクテリアを研究所からこっそり盗み出して人々に感染させているので人災なんですけどね。

人食いバクテリアは身体を壊死させてしまうことから、ゾンビウイルスに一番近いものとして怖がられています。

もう何年も前ですが、ホームレスの男性が男に顔の70%を食べられた事件がアメリカでありましたよね。道で寝ていたホームレスの男性に20代の黒人男性が襲いかかり、顔を食べ始めた事件が。うっかり食べられたおっさんの顔の位置に相当する残骸の画像を見てしまって、私は酷く後悔しました。(ちなみにおっさんは生きています。)

警察が駆け付けて発砲したというのに、男は銃弾を受けても倒れず、まだ顔を食べていたという奇怪な事件でした。(男は2度目の銃撃で死亡)それがCDC付近だったこともあって、ゾンビウイルスの噂が流れたりしていました。

男性がなぜ人の顔を食べ始めたのか明らかにはなっていませんが、加害者の黒人男性はマリファナをやってはいたものの、ヘビードラッグユーザーではなかったと言います。

よく考えてみたら、この加害者男性を人食いに駆り立てた何かと人食いバクテリアを融合したら、それはゾンビウイルスに相当するんじゃないかと思いました。人間は生きた状態でウォーカーになるわけですけど。どこかのバイオ研究所でこんなバクテリアが生まれていてもおかしくないなと思います。スーパー耐性菌なんかもいるわけだし。

さて、シカゴのクロスオーバーの話に戻りましょう。

シカゴ消防隊のフォスターとブレットが緊急出動すると、ある家で体が腐った人を発見します。すでに死んでいたようであり、遺体の損傷が激しいことから二人は何らかの感染症と判断し、手を触れずに関係諸局に連絡することに。

その後、同じような事件が続発します。

このときは人食いバクテリアのアウトブレイクだと思われましたが、大学の研究所の火災に出動したシカゴ・ファイアのケリーとマットは人食いバクテリアの研究がここで行われていることを知り、ボーデン署長がシカゴPDのボイトに連絡します。

クロスオーバーのときにボーデン署長、マット、ケリー、ボイトが顔を合わせるところはいつも過去の歴史を思い出して「あぁここまできたなぁ」という思いに耽ってしまう。かつての敵ですから。

シカゴPDのインテリジェンス・チームは、さっそく関係者の洗いざらしに入ります。そこでアントニオがどうなったかについてさらっと述べられるのですが…これが酷い。

アントニオは家族がいるプエルトリコに帰ったそうです。

その言及だけでアントニオのシカゴでの刑事生命の説明は終わり。

プエルトリコは確かギャビーが救命活動のために向った場所だったと思うので、妹のギャビーがいるのは分かりますが、「家族がいる」てなんだよ。

シカゴPDのシーズン1で、ボイトがアントニオのことを「プエルトリカン」て呼んだときに、アントニオ自ら「僕、ドミニカンです」て言ってたやん、嘘つき。

まぁ、そもそもアントニオ役のジョン・セダはプエルトリカンなので、プエルトリコで合ってるわけなんだけど(どっからどう見てもプエルトリカンの顔)、だったらシーズン1で無理くり「ドミニカン」設定しなくていいだろ。ちなみに妹役のギャビー役のモニカ・レイムンドはドミニカンです。

あまりにもあっさりとした退場だったし、最後に顔も見せなかったので、あんまり友好的なお別れではなかったのかなと勘繰っています。

シカゴ・ファイアのギャビー降板のときは、シーズン7の第1話で最後に姿を見せてマットと公式なお別れシーンを入れてくれてたからね。ちょっとデブってたけど。

ジョン・セダは降板の理由を明らかにしていませんが、シーズン6のアントニオの展開がちょっと気の毒でしたから、きっとジョン・セダが望んでいたキャラ像ではなくなってしまったからなのでは、とファンは推測しています。

クリーンで有能な刑事というキャラ像からの乖離は、ボイトを追い詰めて逮捕した刑事ということもあって、残念だったと私も思います。また、ボイトとの微妙な関係も見どころの一つだったので、アントニオの降板はこれまた残念でした。

オリンスキーも降板してしまったので、これでもうシニア刑事が一人もいなくなっちゃったじゃん。インテリジェンスの中でも刑事はボイト、アプトン、ジェイだけなので(他はまだ警官レベル)、ちょっとベテランシニア刑事が一人くらい欲しいところだなぁ。平均年齢があまりにも若くなっちゃってるよ。

あそうそう、アントニオの代わりなのか何なのか、ロハスというラテン系女性が加わりました。これがチビで不格好。英語もかなりスパニッシュ訛りが強いから、どうも馴染んでいない。アントニオはプエルトリカンだけど英語もスパニッシュ訛りはなかったから聞きやすかったけど、アメリカのエンタメで訛りある英語をずっと聞くのはちょっと耳障りかも。

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CHICAGO P.D. -- "Familia" Episode 704 -- Pictured: Lisseth Chavez as Vanessa Rojas -- (Photo by: Matt Dinerstein/NBC) Matt Dinerstein/NBC | 2019 NBCUniversal Media, LLC

なお、アプトンが感染者の血に触れてしまったため、シカゴ・メッドに隔離されて検査の結果を待ちますが、これロハスあたりにやらせて感染して死亡→退場の方が良かった気もする。

アプトンだと「あー感染していないね」と分かっちゃうからね。

シカゴ・メッドの方はシーズン2で観るの止めてしまったけれど、イケメンのローズ医師はもう降板していて、代わりの医師が出ていたけどローズ医師より不細工だけどこっちの人の方が良いと思いました。